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2016年02月14日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part53 緊迫した流れ

神奈川 4

秋田  2


しかし、最強山王を中心としたメンバー。


慌てることはなかった。


深津から野辺へボールを回し、再び深津へ。


河田がハイポストへ入った瞬間に深津からボールが回った。


赤木「これ以上は進ません!」


赤木も決死のディフェンスだ。しかし、河田の圧力は、今まで赤木が対戦した


どのセンターよりも強かった。魚住、花形が比にならないくらい。


河田がパワープレーで赤木からポイントを奪った。



神奈川 4

秋田  4


河田「どうした、赤木。遠慮なくぶつかって来いよ。」



夏と同じようなセリフを河田に浴びせられた。



しかし、不思議と赤木には口惜しさがなかった。



むしろ、赤木の心中は、「これだよ。これっ!」と心が躍っていた。



夏のIHで完膚なきまでに叩きのめされ、そこを目標に頑張ってきたのだ。



その壁が低かったら困る。そう感じていた。


まるでIHの時に、流川が沢北に感じたような感情が今、赤木の中に、


湧き上がっているのだ。高校3年生とはいえ、まだまだ発展途上の赤木にとって



河田の存在は大きければ、大きいほどよかった。



桜木「ああーーっ!ゴリの奴、丸ゴリにまたやられてやがる。」


安西「桜木君、今、赤木君は簡単に決められたように見えるかもしれませんが、


   ポジション取りは悪くなかったですよ。」


桜木「悪くなかって負けてるってことは全然ダメってことじゃないか。」



安西「そうですね。それくらい河田君は今の高校バスケ界ではずば抜けた



   センターです。しかし、赤木君に頑張ってもらわないと、湘北の
   
   
   全国制覇が遠のきますよ。大丈夫。赤木君もまだまだ成長していま
   
   
   すから。」


そういいながら、安西は、あるメモを取っていた。


一方、彩子の横で応援していた晴子は、今までと比べて元気がなかった。

晴子「お、お兄ちゃん。頑張って」


そういいながら晴子は両手を祈るような形にし、ずっとうつむいていた。


IHの時に圧倒的にやられた赤木の姿を思い出してしまっていたのだ。


桜木「(くそっ。しっかりしろよゴリの奴)」


桜木は、コートに立てない苛立ちと悔しそうな晴子の顔を見ることで二重に


ストレスが溜まっていた。


牧は、淡々とボールを運んだ。


牧「(まだ、河田の方が上か。赤木の迫力もなかなかなんだがな。)」



そう感じながら、ドリブルしていると、不意に一ノ倉がやってきた。



清田「ダ、ダブルチームだ。やはり、牧さんを警戒してやがる。」



一ノ倉「三井にパスを出させないぞ。」



そう、一ノ倉はとんでもないタイミングから3Pを放つ三井のマークするより、


パスの供給源である牧をつぶそうと考えたのだ。


牧「うおっ!」



そういいながらもボールをキープしている牧の横を仙道がすり抜けた。



牧はボールを渡したが、すぐターンし、自分も中に切れ込んだ。



野辺が仙道のマークに来た瞬間、仙道は牧にボールを返したと誰もが思った。



それを読んでいた一ノ倉が仙道と牧の間に入り込んだ瞬間に、仙道はダブル


クラッチで自らダンクを決めた。



野辺「な、なんて奴だ。沢北並みのキレ味だ。」




スピードも速く、牧をおとりにして自ら決めた。



河田「神奈川は面白いやつが多いな。」


そう河田はつぶやきながら、ワクワクしていた。河田も大学も決まり、


国体も決勝までほとんど歯ごたえがない状態で迎えていたため、


高校バスケが少し食傷気味だったのだ。



しかし、この決勝でいろいろとかみついてくるメンバーが多く楽しくなって



きていた。



河田「深津、ボールをよこせ。すぐに一本返す。」



そうつぶやいて、ローポストの位置からのシュートを放ち、赤木のディフェ


ンスをかいくぐりあっという間に同点にされた。


神奈川 6

秋田  6



牧「さすがに簡単に流れはもらえないな。勝負をかけてみるか。」



そうつぶやきながら、牧は、指を一本立てた。


(続く)
posted by だんす at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年01月31日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part52 マンツーマン

派手なスタートとなったが、淡々と秋田選抜はプレーを続けた。


深津「どんなプレーをしたとしても2点は2点だピョン。」


そういいながらボールを回した。


弥生「神奈川は、いつも通りマンツーマンね。


   急増チームだし、個々の能力も高いのでこれが一番フィットするわね。」
   
   
   
マッチアップは以下になっていた。


深津  ― 牧

河田  ― 赤木

野辺  ― 仙道

中山  ― 流川

一ノ倉 ― 三井



牧「深津よ。沢北不在で、俺たちに勝てるかな?」



深津「・・・。沢北がいなくても問題ないピョン。」



深津は沢北の生意気なセリフを思い出していた。



しかし、深津は沢北不在なチームでの攻撃パターンは少ないことも自覚していた。



自分が考えている以上に愛知選抜に苦戦したからだ。



しかも、夏のIHでの三井の活躍を目の当たりにしていたため、松本ではなく、



守備を重視して一ノ倉をスタメンにしていたため、さらに攻め手を欠いた。



そうこうしているうちに20秒が経過してきた。


こういう時は、自ら打開していたのだが、相手は神奈川NO1ガードの牧。


簡単ではなかった。ジリジリと時間が迫ってきた中、



河田「こっちだ。」



河田が声をかけると同時に深津から河田へパスが通った。



さすがに普段から練習を3年間積み重ねてきた二人。



阿吽の呼吸を感じさせた。一瞬、牧、赤木のマークが外れたその隙をついて


河田がシュートを決めた。



神奈川 2

秋田  2




河田「ウシッ!」


赤木「くそっ。」



赤木は、ずっと河田との対戦を待ち望んでいた。国体で現役復帰を決めて以来、



この日を楽しみにしていたのだ。今度こそ勝つと。



しかし、あっさりと河田にシュートを決められた。



それを見ていた観客席から



桜木「コラーーー、ゴリ、丸ゴリに負けるなーーーー。」



試合に出れない桜木だが、自分が試合をしている気持で見ていた。



赤木「わかっとるわ。誰にものを言っておる。」


そうつぶやいた赤木を見て、


牧「(大丈夫そうだな。)」


牧は安心していた。


夏のIHで圧倒的な実力差を見せつけられていたのをみたので、戦意喪失しない


かが心配だったのだ。



牧「よし、いくぞー。」



そういって神奈川の攻撃となった。


奇しくもマッチアップは、神奈川のディフェンスと同じだった。



三井「おっ、懲りずに俺のマークはお前か?」



一ノ倉「今度こそ最後まで抑えきる。」



こちらもバチバチだった。




牧は、割と余裕を持っていた。



牧「じっくりいくか・・・。」



そう考えていた。まだ勝負に出る時間でもないし、時間をかけて隙ができた



タイミングで攻め込もうと考えていた。



まだ、高頭の策(実際は、藤真が考えた策)を実施するタイミングではないと



考えていたのだ。



早速、流川がボールをクレクレと目で訴えてきた。



試合前、珍しく流川が牧に話しかけていた。



流川「ボールをどんどん回してください。全部決めますから。」



流川も夏のIHは試合は勝ったが、自分の中では物足りなかったのだ。


パスを送り周りのメンバーを活かしてチームは勝った。


今度は、個人技でも負けないと誓って練習を重ねてきた。


チームでは三井と合宿では仙道と流川を成長させるには申し分ない環境だった。



牧「しょーがねぇーなー。」



牧は、流川へのパスを出そうとしたが、さすがに深津がそのパスを読んでいた。


とっさに牧は、ボールを後ろに流した。そこには三井が待ち構えていた。



一ノ倉もものすごい勢いで突っ込んできた。



三井は、冷静だった。陣形が崩れる中、仙道がフリーになっていたのを



見逃さなかった。三井から仙道へのパスが通り、仙道がミドルシュートを決めた。



三井「へっ、ビビりやがって。」



一ノ倉は三井のシュートだけは防ぎたい一心だったのをうまく利用した三井の


ファインプレーだった。


神奈川 4

秋田  2






(続く)
posted by だんす at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年01月17日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part51 一触即発

弥生「いよいよね。神奈川が混成チームながらここまでまとまるとは正直


   想定外だったわ。」
   
   
中村「(相田さんがあんなに寿司を食べるのも想定外だったです・・・)。」



弥生「なにっ!」


中村「いっ、いえ、何も言っていませんが。」


弥生「しっかりするのよ。この試合は楽しみね。



   夏のIHで湘北に負けた山王工業を中心とした秋田とその湘北が3名も
   
   
   スタメンにいる神奈川ね。因縁深いわ。」
   
   
   
中村「あの時の流川君と三井君はすごかったですからね。」



弥生「そう、それに加え、今日は沢北君もいないわ。


   (ただ、あの中山君も気になるのよね。)」
   
   
   
   
そうこうしているうちに選手がウォーミングアップを開始していた。


桜木「ふんぬーーー。つ、つまらな過ぎる。」


安西「桜木君、心配しなくても冬の選手権では、あそこに桜木君が


   立っていますよ。」
   
   

田岡「・・・。あ、安西先生といえども、今のセリフは聞きづてなりませんね。



   我が陵南が今度こそ全国の舞台に立ち、あのコートに立たせて頂きます。」
   
   
桜木「はっはっは。じじい、夏にこの湘北に負けたことをもう忘れたか。



   ボス猿もいなくて、天才が復帰するこの湘北に勝つに決まってる。」
   
   
桜木は思ったことをそのまま口にした。


しかし、田岡は、正直桜木の言葉は突き刺さっていた。魚住がいなくて、



赤木、桜木のゴール下に競り勝てるのか?夏のIH予選で、魚住がファールアウト


している間、怒涛の攻めを見せた湘北を思い出していた。


福田「魚住さんがいなくても俺が成長して勝つ。」



静かに福田が述べた。さらに、



福田「お前は、俺に勝っていない。今度も俺の勝ちだ。」


田岡「よくぞいった、福田よ。練習して練習して冬を勝とう。」


彦一「(あ、あれ以上練習するんか。)」


彦一は冷や汗をかいていた。


しかし、桜木は全く田岡の話を聞いておらず、


桜木「この天才だって、成長する。フクちゃんごときに負けるわけがない。



   天才はセンドーを倒すんだ。」
   

桜木と福田のトークが白熱しすぎて、観客席はピリピリと一触即発の


ムードになっていた。
   
   
そのやり取りは、コート上にも聞こえていた。



三井「何やってんだアイツは。こんなところまできて大騒ぎしてやがる。」



赤木「フンッ。どこでも恥ずかしいやつだ。」



なんとか桜木のわめきを彩子が止めて、いよいよジャンプボールの時間だ。



赤木「河田よ。今日も勝ちは頂くぞ。試合だけでなく、お前との勝負でもな。」




河田「全力でぶつからせてもらうぞ。遠慮ができねぇからな。



   夏のようにはいかん。今日は大差で勝たせてもらう。」
   
   
   
赤木は、河田に個人的に全く歯が立たなかったため、今度こそと思っていた。


河田は、赤木をそれなりに認めてはいたが、まだ敵ではないと思っていた。


しかし、試合で負けたことに対してはかなり悔しい思いをしており、


今度こそという気持ちが強かった。



その二人のジャンプボールで試合が始まった。



197cmの赤木に対して、194cmと河田。勝ったのは、かろうじて赤木だった。



そのボールを拾ったのは、牧。



休養バッチリでゲーム感が心配された牧だったが、心配は無用だった。



一瞬のスキをついてゴール下に入っていた流川に対してまだ態勢が整って



いない秋田をあざ笑うかのようなボールが入った。



(ドガ―――ン)


流川は開始2秒でアリウープを決めた。


彦一「な、なんやあのパスは。し、信じられへん。」




清田「さすが牧さん。あんなパスを出せるのは牧さんしかいないぜ。」



神奈川 2

秋田  0


いきなりの激しいスタートで試合が始まった。



(続く)
posted by だんす at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2016年01月11日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part50 試合前

チュンチュン。


小鳥のさえずりが聞こえるころ天才桜木は散歩をしていた。


桜木「つ、つまらん。試合に出れないのがこんなにつまらないとは。」


体を動かしたくてうずうずしていた。


しばらく歩いているとストリートバスケのゴールがあった。


そこで汗を流している人物がいた。三井だった。



三井「おっ。桜木じゃねぇか。怪我はいいのか?」



桜木「フン。天才桜木にとってあんなものは怪我とは言わん。」



三井「・・・。怪我のケアをおろそかにするなよ。三年間はあっという間だぞ。


   これからの湘北の中心選手になってくれるんだろ?」
   
   
桜木「ミッチー・・・。さすがに見る目があるね。流川よりこの桜木を


   湘北の中心と考えているとは。」



三井は無視してシュート練習をしていた。



桜木「ん!?今のシュートは?」



三井「そうだ、桜木。せっかくだからちょっとそこへ立ってくれないか?」



桜木「フン。この天才に手伝ってほしいなら手伝ってくださいと言いたまえ。」



三井「まぁ、そういうな。俺のこのシュートの成功率が上がれば、神奈川が


   優勝できるのさ。そうすれば夏のIHはまぐれっていわれなくなるぜ。
   
   
   優勝した神奈川にはまだ天才が控えてるってのにこの強さってな。」
   
   
三井は、桜木のコントロール方法を学んでいた。


桜木「そこまで天才の力が必要とされたら仕方がない。」



そういいながら、桜木は練習に参加した。


もう怪我はだいぶ良くなっていたのだ。


主治医の筋肉オヤジが一か月といったのは、無理をしないようにという意味が


強かったのだ。


久々に本格的に練習に参加したが桜木の体は思ったより動いたのだ。


基本的なストレッチと基礎トレーニングをしていただけでなく、



いろいろな選手の練習を見て、自分なりにイメージをしていたからだ。


しかし、その桜木をもってしても三井についていけなかった。


桜木「フンヌー!と、止められん。」


桜木は、流川と三井のマッチアップの練習をすごく見ていて、三井の



このシュートの間合いやタイミングを理解していたつもりだった。



でも、そのタイミングより早く、距離も遠くなっていたからだ。



三井「一人だと感触がつかめなかったが、お前の迫力の中でのシュート練習は



   いい練習になるぜ。さすがだな。」
   
   
   
桜木は、三井の褒め言葉も耳に入らないほど集中し始めていた。



次こそは止めてやると思っていたのだ。




そこへ、大きな声が聞こえた。



晴子「桜木くーーーん。早く会場入りしないと席に座れなくなるよーー。」



桜木「は、ハルコさん。わざわざこの天才を探しに。」



晴子「み、三井さん。な、なんでこんなところに。



   さっき選手の皆さん集まってミーティングを始めるって



   お兄ちゃんが言ってましたよ。」
   
   

三井「もうそんな時間か。桜木、サンキューな。いい練習になったぜ。」



桜木「ミッチー。今度は止めるからな。貸しだ貸し。」


そういいながら三井はミーティングに向かった。



ミーティング会場では、高頭が苛立っていた。



高頭「・・・ったく。決勝戦当日だというのに何だこのまとまりのなさは。」



高頭がスタメンで考えていたメンバーで時間通り来たのは、牧と赤木だけだった。



赤木「三井はどこへ行った?宮城、流川は寝てる可能性がある。部屋へ行って


   見てきてくれ!」
   
   
田岡「センドー。仙道はどこだ。恥をかかせるな!湘北の奴らより早く連れてこい。」f



そこへ3人が同時に現れた。


3人とも汗をかいていた。



牧「フッ。なかなか気合が入っているな。」


赤木「気合が入っていようが時間を守れないような奴はダメだ。」



そういいながら赤木は流川だけでなく三井も練習していたと思うとうれしく



なっていた。



そしていよいよ決勝戦が始まる。   
   


(続く)
posted by だんす at 22:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年12月21日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part49 監督藤真

藤真「監督たちがこちらに集まっていると聞いたもので。少しよろしいでしょうか?」


高頭「どうした?体調でも悪いのか?」


藤真は、少し微笑み、


藤真「体調は、万全です。いつでも牧にとって代われるくらいです。」


高頭「では、何だ?」



藤真「はい、私なりに明日の対策を考えてみましたので、作戦の一つにでも


   してもらえたらと思いまして・・・。」
   
   
田岡「対策?どんな作戦だ?」



藤真「私なりに、夏のインターハイの試合を研究しました。


   山王工業が敗れた湘北戦は特に。
   
   
   安西先生の前で、申し訳ないですが、あの試合は、かなり湘北が
   
   
   神がかっていたと思います。
   
   
   10回、いや100回やって一回勝てるかどうかくらいの可能性がたまたま
   
   
   あの試合で出たと試合を見れば見るほど感じます。」
   
   

藤真は安西の方を覗き込んだ。



安西は微笑みながら



安西「いや、確かにあの試合はついてた部分もありますからね。



   続けてください。」
   
   
藤真「はい、あの試合は流川が完全に沢北に抑え込まれていました。


   赤木もです。その中で通用していたのが、三井と桜木です。
   
   
   三井は、体力が限界に達していながら、重要な場面では、ほぼ3Pを
   
   
   決めています。
   
   
   桜木は、野辺、河田の大物相手に最後はリバウンドを取るようになり
   
   
   試合を逆転へと導いた。」
   
   

田岡「それで?」



藤真「その中で明日は、桜木がいません。リバウンドをとれるかどうかが



   勝負のカギです。また、三井が明日爆発するかどうかは不明です。」
   
   
   
高頭「だから何が言いたい。」



高頭は、回りくどい藤真の説明に少し苛立っていた。


藤真「すみません。結論から言います。」



藤真は自分の作戦を話をした。




安西「なるほど。そういう手もありですね。」



高頭「しかし、その作戦をするということは・・・。」



藤真「もちろんスタメンは牧です。」



田岡「それでいいのか?」



藤真「勝つためです。私は選手でもありますが、監督でもありますから。


   最善の策を選択するまでです。」



高頭「・・・。わかった。お前の策も検討しておこう。」



藤真「ありがとうございます!ただ、この作戦が通用するのは2Qの前半くらい


   
   までかと思います。そうなれば選手としての出番も来ると思っています。」
   
   
   
高頭「・・・。そこは状況次第だな。しっかり、準備はしておけ。」



藤真「わかりました。」



そういって、藤真は席を立った。



田岡「さすがだな。あの山王対湘北の試合を見て、安西先生の作戦をしっかり



   理解しているようだな。」
   
   
   
安西「そうですね。いつも、自分が活躍するよりもチームのことを考えている



   彼だからこその戦略でしょうね。」
   
   
   
高頭「確かに面白いですが・・・。そこまで勝負をしてもいいのでしょうか?」



安西「大丈夫ですよ。牧君は私が見てきた中でもナンバーワンのポイントガードです。」



高頭「せ、先生。安西先生にそういってもらえると、自信がつきます。」



そういいながら、高頭は藤真の作戦を採用することを決めた。





(続く)
posted by だんす at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年12月13日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part48 それぞれの夜

弥生のお腹が満たされ、中村の財布がすっからかんになっていたころ、秋田と


神奈川もそれぞれの時間を過ごしていた。


秋田は、堂本監督がメンバーを集めていた。


堂本「ようやくだな。湘北のメンバー達にリベンジをする場面がきた。



   早速見せたいビデオがある。」
   
   
河田「ん!?何のビデオだろう?」



一ノ倉「湘北戦のビデオかな?」



堂本「まあ見てみろ。」


堂本が見せた映像には、良く知れた顔が映っていた。


沢北が映っていたのだ。しかもボロボロの。


アメリカに挑戦して、約1か月。やっと練習についていけるようになった程度


に見えた。あの、日本でのナンバーワンプレーヤーである沢北でさえ、この


有様なのだ。


深津「いい刺激になったピョン。アイツも頑張っているピョン。」



河田「そうだな。アイツがいないから負けたといわれたくないしな。」


そうこうしてビデオが終わりかけた最後に、沢北からのメッセージが始まった。



沢北「先輩方。沢北です。



   こちらの練習はなかなか楽しいですよ。
   
   
   誰もが河田さんみたいで、パワーとスピードと技術があって、毎日
   
   
   刺激的です。
   
   
   
   このビデオを見ている頃は、決勝戦のころかと思います。
   
   
   私がいなくても愛知?神奈川?福岡?相手がどこかわからないですが、
   
   
   勝てますよね?まさか、敗けたりしないですよね?
   
   
   敗けたら、冬は帰ってあげますから声をかけてください。では。」
   
   

(ゴォオオオオオーーー)


山王のメンバーに火が付いた。


深津「調子に乗っているピョン。明日は勝って、アイツに見せつけてやるピョン。」


中山「明日は、僕が沢北さんの代わりを・・・。」



堂本「そう、肩に力を入れるな。沢北は沢北。お前はお前だ。



   このチームへのフィット具合から言うとお前の方がフィットするかも
   
   
   しれん。お前の力を信じているぞ。」
   
   
   
中山「ハイッ!!」



その頃、神奈川は、神奈川が誇る監督が勢ぞろいしていた。


高頭監督、田岡監督、安西先生の3名だ。


田岡「高頭よ。明日のスタメンはどうするんだ?今日の藤真は素晴らしかったが。」



高頭「・・・。」



安西「牧君がスタメンでしょう。」



高頭「あ、安西先生。」


安西「確かに藤真君も神奈川では抜けたポイントガードです。


   しかし、牧君がナンバーワンだ。」
   
   
高頭「そういっていただけると助かります。正直、今日の藤真の出来は、想像



   以上でしたので悩んでいました。」
   
   
   
田岡「まあ、そうか。三井はどうするんだ?」



高頭「スタメンで行きます。アイツは決勝で活躍したいから準決勝は休ませて


   くれって言ってきたんだ。だからよほど変なプレーをしなければ、
   
   
   メンバーから外さないつもりだ。」
   
   
田岡「準決勝は勝てると見込んでいたのか。



   三井は、やはりウチに欲しかったなぁ。
   
   
   
   仙道とのコンビが見てみたかった。」



安西「明日は、きっとその二人がカギを握りますよ。



   総合力で勝負しなければ秋田には勝てないでしょう。
   
   
   
   今日のような個人技で乗り切れる相手ではない。
   
   
   いくら神奈川のメンバーのメンバーの力が優れていても。」
   
   
   
(ガチャ)


入ってきたのは藤真だった。




(続く)
posted by だんす at 18:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年12月06日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part47 決勝前夜


弥生「しかし、驚いたわね。」


弥生と中村は回転ずしのカウンターで会話をしていた。


中村「な、なにがです?」


弥生「準決勝の2試合とも大差になるとは。正直想定外よ。」



中村「(あっ、またイクラ)」



弥生は寿司をほおばりながら、会話を続けた。



弥生「秋田の圧勝にも驚いたけど、神奈川があんなに強いとは思わなかったわ。



   牧君を温存しておきながら。
   
   
   藤真健司・・・・。恐ろしいわ。」
   
   
中村「確かに・・・変幻自在に、赤木君、仙道君、流川君、神君を操っていましたもんね。



   (あっ、中トロ!!)」
   
   
弥生「(パクっ!)そうなのよ。モグモグ。



   しかし、三井君はなぜでなかったのかしら?怪我って感じでは
   
   
   なさそうだったし。」
   
   
   
(試合前)


三井「高頭監督。今日は、俺ちょっとひざの具合が悪いんで、明日に備えて



   パスさせてもらっていいですかね?」
   
   
   
高頭「ひざ!?治ったんじゃなかったのか?」



三井「念のためですよ。念のため。」



赤木「大丈夫か?」



宮城「三井さん!?」



しかし、三井の膝は何ともなかった。


仙道とのウォーミングアップでの会話が三井を変えたのだ。


決勝は、万全の態勢で迎えたいと考えた。スタミナには不安はなかったが、


全国の舞台での決勝までの連戦は初めての経験だ。


ブランク明けの三井には、少し応えていたのだ。


高頭「まぁいいだろう。明日は大丈夫なんだろうな?」



三井「明日は、這ってでも試合に出ます。明日勝つためだ。」



高頭「そうか。それでは今日は神のスタメンだ。」



高頭は自分のチームの神をスタメンにできるので、それ以上の追及はしなかったのだ。



牧はこっそりと三井を呼び出した。



牧「どういうことだ?」


三井「何でもねぇよ。お前と一緒さ。決勝で爆発したいと思ってな。


   準決勝ならアイツらならうまくやるだろう。」
   
   
牧「フッ。決勝のスタメンを神に取られても知らないぞ。」


三井「そっちこそ、藤真に取られても知らねぇぞ。」


三井は、そう答えたが、体調以外にも理由があったのだ。


一緒にプレーをしていて、神のポジション取りに興味が出てきたのだ。


今までは、自分のプレーにしか興味がなかったが、一緒に練習をしていると


神がよくフリーになっている。しかし、一緒にコートにいるとそれがどういう



動きでフリーになっているのかわからないなと思っていたのだ。



客観的にコートの外から神のプレーを見たいと思ったのだ。




弥生「それにしても福岡をあそこまでボロボロに引き裂くパスセンスと



   仙道君、流川君のフォワードコンビ。全国ベスト4の福岡も全く
   
   
   歯が立たなかったわ。」
   
   
   
中村「そうですね。21点差とは。衝撃的でしたね。牧君、三井君も出てたら



   どうなったでしょうね。」


弥生「さあ、どうなったでしょうね。もっと開くとは思えないわ。



   藤真君、神君も調子が良かったし。
   
   
   
   (えっと、金目鯛はあったかしら。ピッピッピ)」
   
   
   
弥生はどんどん注文ボタンを押していた。回転ずしとはいえ、一皿300円以上


するのだ。


中村「あ、あの、そろそろお愛想しませんか?」



弥生「何言ってるの。まだ、16皿しか食べてないじゃない。



   これからが本番よ。ええーい、ボタンを押すのが面倒だわ。
   
   
   大将っ、中トロ3つにコハダ1を1つ、ブリを3つに、イクラとウニを
   
   
   2つずつ。それから、タマゴを1つに、あった、忘れていた。
   
   
   ヒラメとエンガワを2つずつ!
   
   
   ハマグリのお吸い物もお願い!!」
   
   
   
中村の財布はどんどん軽くなっていった・・・
   
   
   




(続く)
posted by だんす at 13:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年11月28日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part46 試合終了


審判「オフェンスチャージング!」


観客「おぉおおお、森重退場だぁあああ!!」


牧「オフェンスか・・・。紙一重だったな。」


赤木「確かに、紙一重だったが、河田は直前にコースに入ってからは全く


   動いてなかった。」
   
   
花形「倒れ方もうまかったしな。」


しかし、フロントに立っていた河田は、違う感想を持っていた。


河田「(あの一瞬は、すげぇ迫力だった。


    一歩も動けんかった・・・。コイツは、これから末恐ろしくなりそうだ。)」
    
    
    
森重「チッ。あれがファールかよ。クソッ!」


珍しく森重が感情をあらわにして悔しがった。それは、河田とマッチアップ


することで、自分が成長しているのを感じていたからだ。


そして、それまでなんとなくしていたバスケの面白さ、奥深さに気づいたからだ。



河田「そういうな。おれもお前との勝負は楽しかったぞ。もっと鍛えてこい。



   冬の選手権を楽しみにしてるぞ。」
   
   

そういいながら河田は握手をしようとしたが、森重はその手を払った。


森重「俺は負けねぇ。王朝ども、次はねぇからな。」



そういいながら森重は退場していった。


徳川は、天を仰いだ。夏のインターハイを制し、森重一人で優勝できると



対策を考えず挑んだ国体だったが、用意周到に作戦を練っていた堂本監督に


完敗した。


チームとしての戦力差は、点差ほどはなかったはずだが、監督の采配が


大きく明暗を分けた。



徳川「(さすがに王朝は、ヒロシだけで勝てるほど甘くねぇってことか。


    俺もまだまだだな。一から出直しだ。)
    
    
   てめぇら、まだ試合は終わってねぇぞ。
   
   
   少しでも点差を詰めて見せやがれ!!」
   
   
   
意外と冷静になると采配も的確にはまり、誰もが大差がつくと思った第3Qだが、



そのままの点差で終了した。



愛知選抜 55

秋田選抜 75



しかし、そこまでだった。


森重がいない愛知は、諸星、上杉に負担がかかり過ぎていた。


本来の愛和学院の単体メンバーなら、もう少し違った攻撃パターンも


あったのだが、名朋工業都の混成のため、いつもより攻撃パターンも狭まり


余計に動き回らなければいけなかったため、体力の消耗が激しかったのだ。


第4Qは、堂本は、一ノ倉を下げて、松本を投入し、大量得点を取りに行き、


それが見事にはまった。完膚なきまでに愛知選抜を叩きのめした。


愛知選抜 67

秋田選抜 103


宮城「ここまで開くとは・・・。」



安西「そうですね。私もここまで開くとは思いませんでした。が、いい勝負でしたよ。



   愛知は、森重君でイチかバチかの勝負に行った。その結果が、大差に
   
   
   なってしまいました。あのファールがもし、ディフェンスに取られて
   
   
   いたら、もう少しせっていたでしょうね。
   
   
   森重君も今日の試合はいい経験になったはずです。
   
   
   負けて学ぶことも多い。」
   
   
   
桜木「けっ。結局、丸ゴリにやられてやがる。この天才のライバルには



   ならねぇな。」
   
   

流川「フー。やれやれ」


桜木「ふんぬーーー。なんだそのバカにした態度は。」



晴子「桜木君、ダメよ!暴力は、次は神奈川の試合なんだから。


   ねっ、流川く・・・ん。」
   
   
   
すでに流川はウォーミングアップに向かっていた。



晴子「(しくしく・・・)」



中村「いやー、すごい試合でしたね。秋田の試合巧者ぶりが目立ちましたね。


   あとは、明日の決勝の相手がどちらになるかですね。
   
   
   勢いの神奈川か安定の福岡か?」


弥生「そうね。しかし、決勝の前に確認しておくことがあるわ。」


中村「な、なんですか?」


弥生「寿司屋をどこにするかよ!!」


中村「どっどーーーん。わ、忘れてた。きゅ、給料日前なんで、お、おてやわ


   らかにお願いします・・・。」
   
   
   
弥生「まあ、かわいい後輩だものね。回るすしで手を打ってあげるわ。」


中村「あ、ありがとうございます!!か、神様!!」



 
   


(続く)
posted by だんす at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年11月23日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part45 覚醒!?

愛知選抜 45

秋田選抜 65


弥生「開いたわね。たった5分で。」


中村「・・・。す、すごいですね。」



弥生「(バシッ!!)記者なんだから言葉を選びなさい!!


   なーにが、すごいですね。ってしたり顔でいうことじゃないでしょ。」
   
   
中村「い、痛い。し、しかしですね。それ以外の言葉がでませんよ。」



弥生「(確かに凄みが増しているわ。試合巧者ぶりだけでなく、圧倒的な


   戦力。)愛知はなすすべがないわね。
   
   
   
   森重君もあとファール一つで退場。それをカバーしようと諸星君は
   
   
   走り回って限界ね。
   
   
   上杉君も深津君に集中せざるを得ない状況で、
   
   
   戦力差がはっきりしてきたわ。」
   
   
   
宮城「あのプレスは思い出したくないぜ。もう味わいたくねぇな。」



安西「宮城君。後半も諸星君の動きを見ていますか?


   派手な動きばかりに目を取らわらていませんか?
   
 
   諸星君は点を取れなくても、ポジション取り、森重君のカバーリング、
   
   
   彼なりに勝負をあきらめず頑張っていますよ。来年は、あなたも、
   
   
   後輩達をリードする立場ですからね。ほっほっほ。」
   
   
宮城「先生!しかし、ですね。その諸星も全く歯が立っていないですよ。」



安西「全く歯が立っていないわけではないですよ。紙一重です。



   ただ、チーム力の差が歴然としてきましたね。勢いだけでは
   
   
   どうにもならない。」
   
   
桜木「断固たる決意が必要なんだろ!オヤジ!!」



晴子「さ、桜木君。いつ戻ったの?」



桜木「は、ハルコさん。つ、ついさっき戻ってきました。」



安西「そうですね。断固たる決意も必要になる。」



桜木「断固たる決意も?他にも何か必要なのか?」



安西「もちろん。チームの救世主、桜木君の力ですよ。ほっほっほ。」



宮城「(センセイ、花道の扱いに慣れてきてるな。)」



しかし、コートの上では、河田が異変に気付いていた。


65点目を決めた自分の位置を見てみると、ローポスト付近からミドルレンジに


なっていたのだ。今一歩踏み込めていない自分に気づいた。


河田「(さすがに、一年で全国制覇を成し遂げるだけのことはあるってことか。)」



そう、森重のポジション取り、圧力が少しずつ改善されてきたのだ。


皮肉なことに、ゾーンプレスをしていた結果、森重がボールを持つ回数が


減り、守備に専念していたため、体力が回復してきたこともその要因だった。


しかし、何より負けん気の強さで河田を止めるために、河田の位置取りなどを


必死で覚えてきたのだ。


結果的に、河田が森重を鍛えることになったのだ。


森重「俺がボールを入れる!」


森重が大きな声を張り上げた。


虚を突かれた秋田チームのスキを逃さず、上杉が諸星にボールを入れた。


徳川「よしっ。やっとフロントに運べたぞ。」



諸星「(ここは外せねぇ。ここを外したら負けが決定的だ。)」


百戦錬磨の諸星はこの一本の重要さを十分理解していた。


フロントに挙がってきた上杉にボールを回した。



上杉「(ここ一番は・・・。)」



そう、勝負を打開するには、森重の爆発力に期待するしかなかった。


イチかバチかの博打に愛知は出たのだ。その博打をするチャンスすら


もうないかもしれない。そういった思いから上杉からローポストに位置する



森重に最高のパスが出た。河田の一歩目が遅れた。



森重「今度こそ決める!!」



森重がワンドリブルを入れ、ダンクに行った!



河田「決めさせん。」



河田が森重の前に立ちはだかった。



(ドッカーーーン)



彦一「き、決まったぁあああああ!河田さんの上から決めたでぇ」


(ピピーーーー)



赤木「ファール?どっちだ。」




(続く)
posted by だんす at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編

2015年11月15日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part44 実力差


愛知選抜 45

秋田選抜 44


観客「おおーーっ!一気に1点差だーー。」


観客「やっぱり山王つぇえええ。」


彦一「すさまじい勢いや。このフルコートのゾーンディフェンスの重圧は


   すごすぎるで。」
   
   
宮城「フフフ。俺はこれを突破した。」



彩子「最初は何もさせてもらえなかったけどね。」



宮城「あ、アヤちゃん。ひ、ひどい。」


彩子「しかし、あの時よりプレッシャーがすごいわ。愛知は、突破できるかしら。」



そう彩子が思っているうちに、あっという間に秋田がボールを奪った。


こぼれ球をまたも中山が拾った。


諸星「ちっ。やってくれるぜ。しかし、ここで逆転さすわけにはいかねぇ。」


諸星も必死の戻りで中山をマークした。が、その背後に深津が現れ、中山から


ボールを奪った。


中山と諸星がいるため、上杉のマークが少し遅れた。


神「撃つぞ。」


清田「まさか、あの距離で・・・」


センターラインを越えたあたりで深津はシュートを放った。


諸星「なにぃ。」


上杉「入るはずがねぇ。」



(パスッ!!)


愛知選抜 45

秋田選抜 47


弥生「すごいわ。やはり深津君もここまで力を温存していたのかしら。


   あの距離で決めるべき時にきっちり決めるあたり勝負師ね。」
   
   

中村「す、すごい。この秋田の勢い。止めることができるんでしょうか?」


弥生「わからないわ。止まらなければここで勝負ありよ。」



上杉「なんとかしねぇと。」


マイペースの上杉もここでは少し焦っていた。



簡単にボールを入れようとしてしまい、河田のディフェンスに引っかかった。



早速、深津がボールをとり、その手で、河田にリターンした。


森重が今度はしっかりマークについた。


腰をしっかり落とし、河田のマークについていた。


ここで点を取られたら一気に行かれる、そう感じていたのだ。



河田「フン。1年坊主に舐められるわけにはいかないな。」



赤木「パワー勝負だ!!」


河田はワンステップのフェイクを入れたが、技ではなくて真っ向勝負を挑んだ。


徳川「力勝負だと。ヒロシ、ぶっ潰せ。」



森重が河田に体をぶつけて抑えにかかった。しかし、河田はものともせず、


森重を押し返して、その上からダンクを決めた。



森重は、河田の圧力でしりもちをつかされる屈辱を浴びせられた。


森重は自分では気づいていないが、脚力が大分落ちていた。


野辺、美紀男との体力勝負で自分が気付かないうちに体力を消耗していたのだ。


そこへ、体力を温存していたナンバーワン河田が襲い掛かったのだ。


河田「あれ、いたのか?」


愛知選抜 45

秋田選抜 49


森重「くそったれ」


珍しく、森重が悔しがった。


真っ向勝負で蹴散らされたのは初めてだったのだ。


堂本「まだだ、一気に引き離せ!」


堂本は、勝負がついたと内心思っていた。


しかし、夏の苦い思い出があったため、気を抜くことはなかった。


その後もゾーンプレスを破れず、その差は、一気に20点差まで開いた。


愛知選抜 45

秋田選抜 65


上杉「くそっ。ゾーンプレスで来るのは予想していたはずなのに。


   それ以上のスピードだ。全く太刀打ちできねぇ。」
   
   
諸星「冷静になれ!落ち着くんだ。」



諸星は必至で声をかけた。声をかけないとこのプレッシャーに押しつぶされ


そうなのだ。まさか、全国のベスト4での試合でこんなに点差をつけられるとは


想像以上だった。



しかし、そんな中、河田が異変を感じていた。


(続く)
posted by だんす at 18:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編
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