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2016年10月16日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part75 あきらめない心



神奈川 81

秋田  84


観客「おおーーっ。中山を外してきてる。山王単独チームだ。」


観客「神奈川はインサイドを固めてきたな。」


それぞれのメンバー交代を見て、観客はざわめいていた。


赤木「いくぞっ!気合で負けるな。」


そういいながら赤木がボールを入れた。


三井から牧へボールを渡した。


ハイポストの位置に花形が展開した。


藤真「これで攻撃の幅が広がる。花形は、インサイドだけでなくいろんなプレーができる。」



しかし、意外にも牧は花形にボールを入れなかった。


牧と藤真の差がここにあった。



藤真は周りを活かすプレーでチームを盛り立てていくが、牧はここぞという場面では自ら切れ込んで、自分で決めることでゲームの流れを持ってくるのだ。


なので、ハイポストに花形がいると逆に違和感があり、プレーしにくく感じていたのだ。


それを感じ取ったのが、仙道。


仙道が牧の後ろに回り込んだ。


牧は仙道へボールを渡すと右へ流れた。



松本「仙道、お前の好きにさせん。」



松本は仙道のマークにしっかりついていた。が、仙道は意に介していなかった。


仙道は、ノールックで鋭いパスを入れた。



松本「なにっ。このタイミングか?」


仙道の鋭いパスが赤木に渡った。



三井「赤木、勝負だ。」


赤木に迷いはなかった。振り向きざまにシュートを放とうとした。


が、現実は厳しかった。河田のブロックショットに阻まれた。



そのボールを拾ったのは、一ノ倉。



牧「戻れっ。」



ここで5点差になるとさすがに厳しくなるのは神奈川のメンバーはみんな感じ取っていた。



懸命に戻った神奈川のメンバーで、速攻を食い止めた。



ように見えたが、なんとここで深津。


宮城「まずいっ、深津のスリーだ。」



牧「なにっ。」


スリーポイントラインよりかなり後ろでボールをついていた深津がいきなりのスリーを放った。


(パスッ)



観客「おおーーっ。決まったーーーーーー。」


深津「今まで、さんざんやられたお返しピョン。」


この3点は大きかった。残り時間が少なくなっていることと、牧が深津に決められたことによって、チームのメンタルに与える影響が大きかった。



神奈川 81

秋田  87


高頭「6点差か・・・。残り2分53秒か・・・。」



高頭も打つ手がなくなってきていた。インサイドの赤木が完全に止められている以上、外に頼らざるを得ない。


三井「まだだぞ。まだだ。ここまできてあきらめんじゃねーぞ。」


三井は、まだあきらめてなかった。そして、すぐにボールを入れた。


そしてまだあきらめてなかった選手がここにもいた。牧だ。


牧がものすごいスピードで敵陣へ切れ込んだ。



河田「牧か。面白ぇ。」


そういって河田は牧がジャンプシュートの体制で突っ込んできたところへブロックショットの体制で食い止めようとしていた。完全に止められる体制だったが、牧が空中で体を反転させ河田の横からシュートをねじ込んだ。



神奈川 83

秋田  87


牧「うらぁあああーーーーー。」


彦一「な、なんじゃーーー、今のプレーは。完全に止められるタイミングやったで。す、すごすぎる。」



清田「ま、牧さんがあんなにムキになってプレーをしている・・・。」


河田「な、なんだ。今のは。牧にあんなプレーができるのか。沢北のようだった。」


河田は驚いてはいたが、すぐに次のプレーに切り替えていた。



そしていつものように野辺から深津へボールを入れようとしたそのタイミングで陰からこそーっと三井が河田の後ろから現れた。



三井のパスカットだ。



桜木「き、きたねぇ。」


三井は、すぐにシュート体制に入った。


が一ノ倉が追いついてきた。


ワンドリブルを入れて、交わしにかかったタイミングで、なんと後ろにバックステップをした。


これには秋田のメンバーも虚を突かれた。


三井「こんなチャンスは滅多にねぇ。」



そういいながら放たれたシュートは、今までより高くキレイな弧を描いてリングへ吸い込まれた。




神奈川 86

秋田  87


残り2分10秒・・・。


(続く)
posted by だんす at 17:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 国体編

2016年10月10日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part74 ベンチワーク


神奈川 81

秋田  82


1点差に迫られたが秋田は動揺していなかった。


淡々と作業をこなすように、深津がフロントへボールを運んだ。


赤木「ここだ。ここを止めるぞーー!」


赤木が吠えた。残り時間を考えるとそろそろ追いついておきたいのだ。


河田「ドンドンボールを入れろっ!決めてやる。」


河田も気合を入れてきた。


しかし、深津が選択したのは、一ノ倉だった。



三井は、一ノ倉はシュートはないと踏んで、少し離れてマークをしていた。


深津「イチノ、打つピョン!!」


一ノ倉は、言われるまでもなくシュート体制に入っていた。


三井「くそっーー」


桜木「スクリーンアウトだーーー。」


応援席から桜木の声が響いた。



しかし、その声むなしく一ノ倉のシュートがリングに吸い込まれた。



神奈川 81

秋田  84


桜木もうずうずが止まらない感じだった。この試合、神奈川はリバウンドがあまりとれていなかった。自分がいればという気持ちで声が自然に出るようになっていたのだ。


また、神奈川ベンチもいつもなら桜木の声に対して清田あたりが


清田「けけーっ。入るシュートかどうかも分かんないのか?ドシロートが。」


などと冷やかすのだが、誰もそんな声を発することはなかった。


ベンチも一体となって勝利を目指していたのだ。



三井「このタイミングでアイツにシュートがあるとは。油断した。」



藤真「ここからは一本も落とせないぞ。」



三井「ふっ、プレッシャーをかけやがって。」



しかし、三井に慌てるそぶりは全くなかった。それどころかこの大舞台を楽しんでいた。


不良時代を考えると夢のような時間なのだ。



三井は安西先生の方を見た。安西はグッとこぶしを差し出した。


安西も三井がこの試合のキーマンになりそうだという予感を感じていた。



ここで、高頭はタイムアウトを取った。


高頭は、3点差だが、ここで一気に追いつこうと考えるのは危険だと思ったのだ。


一度冷静にさせようとタイムアウトを取った。


高頭「中々簡単に追いつかせてくれないな。」


高頭にしては珍しく笑顔で選手に話しかけた。


切り出したのは藤真だった。



藤真「監督っ。ここからは確実なシュートが求められます。そうなるとインサイドを強化したほうが良いと思います。」



三井はドキッとした。


三井「(ひょっとして今のミスでオレを変えようっていうのでは・・・。)」


しかし、その後の言葉に三井は驚いた。


藤真「今、仙道、三井、牧の3人がノッテいます。この3人をサポートするために、花形と私を変えてください。インサイドの高さが必要です。」


高頭は花形投入のプランも考えていた。しかし、三井、藤真の調子が良かったので少し悩んでいたのだ。


藤真「花形!体力の限界まで勝負して来い。お前の力が必要だ。」



高頭「花形。行けるか?」


花形は即答した。


花形「行けます!!」


一方、秋田ベンチもあわただしかった。


堂本「ここからだぞ。インターハイの悔しさを忘れるな。お前たちはあれからさらに地獄のような練習をしたんだ。負けるはずがない。」



堂本の声はいつになく大きく、神奈川ベンチまで聞こえるくらいの声だった。


堂本は続けた。


堂本「ここからは気持ちだ。ここで負けたら冬の選手権でもなめられるぞ。徹底的に叩けっ!」


堂本は、沢北不在でのここ一番での攻撃力の弱さを感じていた。中山ががんばっているとはいえ、まだ2年生で全国の舞台は初めてなのだ。



松本「監督っ。行かせてください。俺が決めてきます。」



堂本は驚いた。いつもクールにしている松本が感情をむき出しにしていた。



中山「僕も行きたいですが、ここは3年生に任せるべきです。」


中山も自分が成長できている自覚もあり、どんどん試合をしたかったが、自分でもまだ松本には遠く及んでいないことはわかっていたのだ。


堂本「よしっ。お前たち3年で勝利をつかんで来い。」



そして試合は再開された。


(続く)
posted by だんす at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編
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