2016年02月14日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part53 緊迫した流れ
神奈川 4
秋田 2
しかし、最強山王を中心としたメンバー。
慌てることはなかった。
深津から野辺へボールを回し、再び深津へ。
河田がハイポストへ入った瞬間に深津からボールが回った。
赤木「これ以上は進ません!」
赤木も決死のディフェンスだ。しかし、河田の圧力は、今まで赤木が対戦した
どのセンターよりも強かった。魚住、花形が比にならないくらい。
河田がパワープレーで赤木からポイントを奪った。
神奈川 4
秋田 4
河田「どうした、赤木。遠慮なくぶつかって来いよ。」
夏と同じようなセリフを河田に浴びせられた。
しかし、不思議と赤木には口惜しさがなかった。
むしろ、赤木の心中は、「これだよ。これっ!」と心が躍っていた。
夏のIHで完膚なきまでに叩きのめされ、そこを目標に頑張ってきたのだ。
その壁が低かったら困る。そう感じていた。
まるでIHの時に、流川が沢北に感じたような感情が今、赤木の中に、
湧き上がっているのだ。高校3年生とはいえ、まだまだ発展途上の赤木にとって
河田の存在は大きければ、大きいほどよかった。
桜木「ああーーっ!ゴリの奴、丸ゴリにまたやられてやがる。」
安西「桜木君、今、赤木君は簡単に決められたように見えるかもしれませんが、
ポジション取りは悪くなかったですよ。」
桜木「悪くなかって負けてるってことは全然ダメってことじゃないか。」
安西「そうですね。それくらい河田君は今の高校バスケ界ではずば抜けた
センターです。しかし、赤木君に頑張ってもらわないと、湘北の
全国制覇が遠のきますよ。大丈夫。赤木君もまだまだ成長していま
すから。」
そういいながら、安西は、あるメモを取っていた。
一方、彩子の横で応援していた晴子は、今までと比べて元気がなかった。
晴子「お、お兄ちゃん。頑張って」
そういいながら晴子は両手を祈るような形にし、ずっとうつむいていた。
IHの時に圧倒的にやられた赤木の姿を思い出してしまっていたのだ。
桜木「(くそっ。しっかりしろよゴリの奴)」
桜木は、コートに立てない苛立ちと悔しそうな晴子の顔を見ることで二重に
ストレスが溜まっていた。
牧は、淡々とボールを運んだ。
牧「(まだ、河田の方が上か。赤木の迫力もなかなかなんだがな。)」
そう感じながら、ドリブルしていると、不意に一ノ倉がやってきた。
清田「ダ、ダブルチームだ。やはり、牧さんを警戒してやがる。」
一ノ倉「三井にパスを出させないぞ。」
そう、一ノ倉はとんでもないタイミングから3Pを放つ三井のマークするより、
パスの供給源である牧をつぶそうと考えたのだ。
牧「うおっ!」
そういいながらもボールをキープしている牧の横を仙道がすり抜けた。
牧はボールを渡したが、すぐターンし、自分も中に切れ込んだ。
野辺が仙道のマークに来た瞬間、仙道は牧にボールを返したと誰もが思った。
それを読んでいた一ノ倉が仙道と牧の間に入り込んだ瞬間に、仙道はダブル
クラッチで自らダンクを決めた。
野辺「な、なんて奴だ。沢北並みのキレ味だ。」
スピードも速く、牧をおとりにして自ら決めた。
河田「神奈川は面白いやつが多いな。」
そう河田はつぶやきながら、ワクワクしていた。河田も大学も決まり、
国体も決勝までほとんど歯ごたえがない状態で迎えていたため、
高校バスケが少し食傷気味だったのだ。
しかし、この決勝でいろいろとかみついてくるメンバーが多く楽しくなって
きていた。
河田「深津、ボールをよこせ。すぐに一本返す。」
そうつぶやいて、ローポストの位置からのシュートを放ち、赤木のディフェ
ンスをかいくぐりあっという間に同点にされた。
神奈川 6
秋田 6
牧「さすがに簡単に流れはもらえないな。勝負をかけてみるか。」
そうつぶやきながら、牧は、指を一本立てた。
(続く)
秋田 2
しかし、最強山王を中心としたメンバー。
慌てることはなかった。
深津から野辺へボールを回し、再び深津へ。
河田がハイポストへ入った瞬間に深津からボールが回った。
赤木「これ以上は進ません!」
赤木も決死のディフェンスだ。しかし、河田の圧力は、今まで赤木が対戦した
どのセンターよりも強かった。魚住、花形が比にならないくらい。
河田がパワープレーで赤木からポイントを奪った。
神奈川 4
秋田 4
河田「どうした、赤木。遠慮なくぶつかって来いよ。」
夏と同じようなセリフを河田に浴びせられた。
しかし、不思議と赤木には口惜しさがなかった。
むしろ、赤木の心中は、「これだよ。これっ!」と心が躍っていた。
夏のIHで完膚なきまでに叩きのめされ、そこを目標に頑張ってきたのだ。
その壁が低かったら困る。そう感じていた。
まるでIHの時に、流川が沢北に感じたような感情が今、赤木の中に、
湧き上がっているのだ。高校3年生とはいえ、まだまだ発展途上の赤木にとって
河田の存在は大きければ、大きいほどよかった。
桜木「ああーーっ!ゴリの奴、丸ゴリにまたやられてやがる。」
安西「桜木君、今、赤木君は簡単に決められたように見えるかもしれませんが、
ポジション取りは悪くなかったですよ。」
桜木「悪くなかって負けてるってことは全然ダメってことじゃないか。」
安西「そうですね。それくらい河田君は今の高校バスケ界ではずば抜けた
センターです。しかし、赤木君に頑張ってもらわないと、湘北の
全国制覇が遠のきますよ。大丈夫。赤木君もまだまだ成長していま
すから。」
そういいながら、安西は、あるメモを取っていた。
一方、彩子の横で応援していた晴子は、今までと比べて元気がなかった。
晴子「お、お兄ちゃん。頑張って」
そういいながら晴子は両手を祈るような形にし、ずっとうつむいていた。
IHの時に圧倒的にやられた赤木の姿を思い出してしまっていたのだ。
桜木「(くそっ。しっかりしろよゴリの奴)」
桜木は、コートに立てない苛立ちと悔しそうな晴子の顔を見ることで二重に
ストレスが溜まっていた。
牧は、淡々とボールを運んだ。
牧「(まだ、河田の方が上か。赤木の迫力もなかなかなんだがな。)」
そう感じながら、ドリブルしていると、不意に一ノ倉がやってきた。
清田「ダ、ダブルチームだ。やはり、牧さんを警戒してやがる。」
一ノ倉「三井にパスを出させないぞ。」
そう、一ノ倉はとんでもないタイミングから3Pを放つ三井のマークするより、
パスの供給源である牧をつぶそうと考えたのだ。
牧「うおっ!」
そういいながらもボールをキープしている牧の横を仙道がすり抜けた。
牧はボールを渡したが、すぐターンし、自分も中に切れ込んだ。
野辺が仙道のマークに来た瞬間、仙道は牧にボールを返したと誰もが思った。
それを読んでいた一ノ倉が仙道と牧の間に入り込んだ瞬間に、仙道はダブル
クラッチで自らダンクを決めた。
野辺「な、なんて奴だ。沢北並みのキレ味だ。」
スピードも速く、牧をおとりにして自ら決めた。
河田「神奈川は面白いやつが多いな。」
そう河田はつぶやきながら、ワクワクしていた。河田も大学も決まり、
国体も決勝までほとんど歯ごたえがない状態で迎えていたため、
高校バスケが少し食傷気味だったのだ。
しかし、この決勝でいろいろとかみついてくるメンバーが多く楽しくなって
きていた。
河田「深津、ボールをよこせ。すぐに一本返す。」
そうつぶやいて、ローポストの位置からのシュートを放ち、赤木のディフェ
ンスをかいくぐりあっという間に同点にされた。
神奈川 6
秋田 6
牧「さすがに簡単に流れはもらえないな。勝負をかけてみるか。」
そうつぶやきながら、牧は、指を一本立てた。
(続く)
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4735422
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック