2016年02月20日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part54 藤真の作戦
神奈川 6
秋田 6
牧は、このままでも問題ないと思っていたが、ライバルである藤真の案に乗ってみるのもいいかと思った。
その案は、藤真が牧を信じ切っている案だったからだ。
彦一「な、なんやあの体形は?」
清田「ま、牧さん!?」
それは神奈川ベンチもビックリした作戦だった。
赤木をはじめ、仙道、流川、三井の4人がライトサイドに偏って、しかもゴールからかなり遠い位置に位置した。
弥生「アイソレーション!?この序盤から?しかも、仙道君、流川君ではなくて、牧君!?」
そう、昨夜の会議で
藤真「私が考えるに、秋田選抜は、マンツーマンディフェンスをしてくると思います。
その中で、互角もしくは分が悪い選手もいます。
ですが、ここなら勝てるというところがあります。
牧対深津です。
流川対中山も考えてみましたが、まだ、中山の潜在能力を測りかねていますので、牧対深津がよいと考えました。」
田岡「・・・。深津に対して牧が劣っているとは思わんが、確実に勝てるのか?」
藤真「勝てます。深津はディフェンスが得意なイメージを皆さんお持ちだと思いますが、そうではありません。
確かに良く腰を下ろし、手も長い、勘もいいため、格下相手のディフェンスが目立って見えます。
ですが、意外とカットインされると弱い面が見受けられます。
牧の強力なペネトレイトでカットインすれば間違いなく深津を抜き去ることができます。」
高頭「・・・。そこまで言ってくれるのはありがたいが・・・・」
高頭は悩んでいた。そんなことをしなくても互角以上に戦えるという自信もあったし、自分の子飼いの牧を優遇しているような気もしたからだ。
まして、あの暴れん坊軍団がそんな作戦を受け入れるかどうかも心配だった。
安西「面白いですね。牧君は1対1の技術なら確実に深津君より上でしょう。
神奈川の顔で勝負するのも面白いですね。」
藤真「この作戦は、おそらく1Q程度は通じると思います。
ゾーンディフェンスに切り替えられたらおしまいですから。
ただ、あちらにもプライドがあります。
負けを認めてすぐには切り替えないと思います。」
田岡「しかし、アイツらが言うことを聞くのか?みんな自分が目立ちたいやつばっかりだぞ。」
田岡の発言はもっともだった。しかし、意外な言葉が安西から発せられた。
安西「大丈夫だと思いますよ。
このメンバーはみんな牧君に一目置いていますよ。
意外と興味をもって見ると思いますよ。」
というようなやり取りが昨夜されていたのだ。
牧も自分を信じてくれた藤真の期待に応えたかいという気持ちがあったが、何より高校バスケ界でナンバーワンガードと呼び声高い深津との勝負に燃えていた。
河田「・・・。そう来たか。」
中山「深津さんと勝負!?ありえない。」
野辺「なめやがって。深津に勝てると思ってるのか?」
仙道「勝てるさ。牧さんなら。」
野辺「なに!?深津ーーー。負けるな。」
観客も思い切った作戦にヒートアップしていた。
深津「牧、来るなら来いピョン。」
深津も高校バスケ界を支えてきた自負がある。
しかもほかのチームから恐れられることはあっても、こんなに舐められた作戦をされたのは初めてだった。
宮城「牧対深津か・・・。ちょっとおもしろそうだな。」
彩子「注目の勝負ね。どっちが勝つと思う?」
宮城「もちろん、オレが勝つ!」
彩子「・・・。オッケー!それでこそリョータね。」
(続く)
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