2015年11月28日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part46 試合終了
審判「オフェンスチャージング!」
観客「おぉおおお、森重退場だぁあああ!!」
牧「オフェンスか・・・。紙一重だったな。」
赤木「確かに、紙一重だったが、河田は直前にコースに入ってからは全く
動いてなかった。」
花形「倒れ方もうまかったしな。」
しかし、フロントに立っていた河田は、違う感想を持っていた。
河田「(あの一瞬は、すげぇ迫力だった。
一歩も動けんかった・・・。コイツは、これから末恐ろしくなりそうだ。)」
森重「チッ。あれがファールかよ。クソッ!」
珍しく森重が感情をあらわにして悔しがった。それは、河田とマッチアップ
することで、自分が成長しているのを感じていたからだ。
そして、それまでなんとなくしていたバスケの面白さ、奥深さに気づいたからだ。
河田「そういうな。おれもお前との勝負は楽しかったぞ。もっと鍛えてこい。
冬の選手権を楽しみにしてるぞ。」
そういいながら河田は握手をしようとしたが、森重はその手を払った。
森重「俺は負けねぇ。王朝ども、次はねぇからな。」
そういいながら森重は退場していった。
徳川は、天を仰いだ。夏のインターハイを制し、森重一人で優勝できると
対策を考えず挑んだ国体だったが、用意周到に作戦を練っていた堂本監督に
完敗した。
チームとしての戦力差は、点差ほどはなかったはずだが、監督の采配が
大きく明暗を分けた。
徳川「(さすがに王朝は、ヒロシだけで勝てるほど甘くねぇってことか。
俺もまだまだだな。一から出直しだ。)
てめぇら、まだ試合は終わってねぇぞ。
少しでも点差を詰めて見せやがれ!!」
意外と冷静になると采配も的確にはまり、誰もが大差がつくと思った第3Qだが、
そのままの点差で終了した。
愛知選抜 55
秋田選抜 75
しかし、そこまでだった。
森重がいない愛知は、諸星、上杉に負担がかかり過ぎていた。
本来の愛和学院の単体メンバーなら、もう少し違った攻撃パターンも
あったのだが、名朋工業都の混成のため、いつもより攻撃パターンも狭まり
余計に動き回らなければいけなかったため、体力の消耗が激しかったのだ。
第4Qは、堂本は、一ノ倉を下げて、松本を投入し、大量得点を取りに行き、
それが見事にはまった。完膚なきまでに愛知選抜を叩きのめした。
愛知選抜 67
秋田選抜 103
宮城「ここまで開くとは・・・。」
安西「そうですね。私もここまで開くとは思いませんでした。が、いい勝負でしたよ。
愛知は、森重君でイチかバチかの勝負に行った。その結果が、大差に
なってしまいました。あのファールがもし、ディフェンスに取られて
いたら、もう少しせっていたでしょうね。
森重君も今日の試合はいい経験になったはずです。
負けて学ぶことも多い。」
桜木「けっ。結局、丸ゴリにやられてやがる。この天才のライバルには
ならねぇな。」
流川「フー。やれやれ」
桜木「ふんぬーーー。なんだそのバカにした態度は。」
晴子「桜木君、ダメよ!暴力は、次は神奈川の試合なんだから。
ねっ、流川く・・・ん。」
すでに流川はウォーミングアップに向かっていた。
晴子「(しくしく・・・)」
中村「いやー、すごい試合でしたね。秋田の試合巧者ぶりが目立ちましたね。
あとは、明日の決勝の相手がどちらになるかですね。
勢いの神奈川か安定の福岡か?」
弥生「そうね。しかし、決勝の前に確認しておくことがあるわ。」
中村「な、なんですか?」
弥生「寿司屋をどこにするかよ!!」
中村「どっどーーーん。わ、忘れてた。きゅ、給料日前なんで、お、おてやわ
らかにお願いします・・・。」
弥生「まあ、かわいい後輩だものね。回るすしで手を打ってあげるわ。」
中村「あ、ありがとうございます!!か、神様!!」
(続く)
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