2018年01月20日
覇穹封神演義 2話感想 親子エピソードのリンクはともかく、頻繁な視点切り替えに混乱
2話 哪吒
2話配信(Abemaビデオ)
あらすじ
朝歌を逃れた太公望は、宝貝人間の哪吒とその父、李靖に出会う。李靖は哪吒に恨まれていた。太公望は哪吒を味方とするため、親子を仲裁しようとする。
仲裁に成功したところに哪吒の製造者・太乙真人が現れる。
彼は今後哪吒を太公望の片腕とすることを約束し、哪吒を修行に連れて行く。
一方朝歌では太師・聞仲が帰還し、親友である飛虎と共に治世に努めていた。
しかし、妲己の策略により東伯の反乱を鎮めに向かうこととなる。
その後反乱を鎮めて戻ってきた聞仲に、飛虎の裏切りが告げられる。
感想
聞仲と哪吒のエピソードの混成。原作では時期が離れているが、合わせてきた理由はおそらく両者とも「疑似親子」のエピソードだからではないだろうか。そこはいいと思うのだが、どうも視点切り替えが多すぎた印象。
太公望と聞仲で視点が切り替わったパートごとに分けてみる。
アバン&OP
02:50〜03:48:太公望:スープーと釣り
03:49〜06:03:聞仲:帰還・飛虎との出会い回想
06:04〜06:48:太公望:哪吒と李靖登場@
06:49〜08:13:聞仲:紂王に謁見
08:14〜10:02:太公望:哪吒の出生エピソードA
10:03〜10:54:聞仲:炮烙破壊・申公豹と会話B
10:55〜19:09:太公望:哪吒と戦闘
19:10〜19:52:聞仲:反乱鎮圧を命じられるC
19:53〜21:44:太公望:太乙真人登場
ED
23:15〜23:44:聞仲:反乱鎮圧後帰還
アバンとED後を除いても合計8回も視点が切り替わっている。ちょっところころ変えすぎじゃない?
@とAの間に視点替えを入れるのはわかる。原作では李靖に出会ってから哪吒に追い回されるシーンがあるが、それをカットしても不自然がないようにするためだろう。BとCの間にも同様の意味がある。
が、他はどうも意味がないように思える。
太公望:スープーと釣り→哪吒と李靖登場@
聞仲:帰還・飛虎との出会い回想→紂王に謁見→炮烙破壊・申公豹と会話B
太公望:哪吒の出生エピソードA→哪吒と戦闘→太乙真人登場
聞仲:反乱鎮圧を命じられるC
僭越ながら直してみたが、これなら3回で済む。
いたずらに視点を切り替えると視聴者の理解に混乱を生むし、盛り上がりもある程度リセットされてしまうように思う。
圧倒的尺不足なのを差し引いても、脚本・演出の実力に疑問を感じる。
アバンタイトルで仙界大戦のエピソードを先取りするのも、2回やるとしつこい印象。もしかしたら毎回やるのかもしれない。
メインディッシュを大量につまみ食いするのはどうなのだろう…。
個人的に大いに残念だったのが、聞仲のバックボーンを表すエピソードが数カットで済まされた点。
聞仲メインの作品にするなら、そここそじっくりやるべきでは?
あの朱氏とのエピソードで聞仲に魅力を感じた人も多いだろう。自分もその1人。
のちのち描写される可能性もないとは言えないが…
親子エピソードでリンクさせるつもりなのだとしたら、申公豹のセリフを微妙に変えたのもうまくない印象。
酒池肉林はばっさりカット。(↑細かいことだが東伯の反乱を説明するシーンなのに東の部分が隠れてる…)
ラストで飛虎が裏切り済みということはハンバーグもカットということになるが…
さすがに飛虎造反シーンを削るのはどうだろう。過去回想という体でやるかもしれないし、まだわからないか。
良かったところも挙げていこう。太乙真人のカメラ目線はばっちり表現。
殷氏めっちゃ美人。
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原作Kindle版が2巻まで期間限定無料のようなので、読んだことのない人はぜひ。
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