2018年01月13日
アイデアの科学3 〜マネはした方がいい
アイデアを作るとき頭の中はどんな感じなんだろう?
頭の中ではとても複雑なプロセスがおこなわれてます。
研究者によっていろいろな説がありますが
端的に言うと大きくふたつのシステムが動いています。
ひとつは論理的なアプローチから
アイデアを生み出そうとするシステムです。
このシステムは脳内の
「記憶」
が大きく関係していることがわかっています。
「アイデアを出そう」と頭を使っているときと、
何かを「思い出そう」としているときと
非常に近いことを脳はやっているのです。
おもしろいですよね。
記憶は側頭葉などの大脳皮質にたくわえられており
脳の司令塔である前頭葉の指令によって引き出されます。
引き出された情報は色々なものと「比較」して判断しています。
「使える」と思うと次のステップに進み、
「使えない」と思うと新しい記憶データを
再び記憶の中に取りに行くのです。
よくデザインや音楽の世界では
「マネをした」「しない」
と言った議論になります。
いやいやちょっと待ってください。
この話はアイデアのプロセスから言ったら
少しナンセンスといえるでしょう。
基本的に全てのものは過去の作品からのアレンジであり
はっきりいえば意識的に無意識かの違いがあるだけで、
基本は「マネ」なんです。
アイデアをゼロから生み出している人は存在しないのです。
ゼロから何かを生み出したと思っている人は、
ゼロから生み出したと勘違いしているだけです。
「マネをしているか」「していないか」ではなく
重要なのは「マネの仕方」なのであります。
ですから露骨に、簡単に、安易に
私の作品をマネしましたよね。
というのが問題であり
あなたのものもマネをしましたが
ちゃんと敬意を払い、感謝して
私なりにアレンジしたり
他のものとの組み合わせたりして
オリディナリティを出しましたというのが正解に
近いのではないかなと思います。
マネをされたと怒っている人も
何かや誰かのマネを意識的にか無意識にしている
のですから。
人はゼロから何も生み出せないのです。
これは科学的に明らかになってきています。
みんな仲良く謙虚に
先人の知恵を学び
そして次の世代にアイデアをつなげていく
そんな方法がよいはずです。
さらに詳しいことは
書籍「アイデアの科学」で
まとめていますので
ぜひご覧になってください。
アーティストもデザイナーも
企画者もいや普通の人も
普通の人がアイデアがたくさん湧いてくる
方法も解説しています。
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