尾崎豊のファーストアルバム『17歳の地図』収録曲の『I LOVE YOU』について。尾崎豊の曲でもっとも有名で、尾崎豊の代名詞ともいえる曲である。この曲を書いた時尾崎は15歳とも1 歳とも言われているが、どちらにしてもおおよそ15、6歳の青年が書いた内容であることは違いない。
そのような印象を受ける『I LOVE YOU』であるが、歌詞の意味や、何について歌った曲であるか?ということを真剣に考えたことがあるだろうか。おそらく大半の人は「ラブソングてある」、「ILOVE YOU 」という意味でしょうとイメージから考えてしまうだろう。
にもかかわらず、曲の持つ意味を誤解している印象が大きい。いや、すべてを誤解とはいえないかもしれない。しかし、「I love you」と「愛している」という
だけの意味で理解しまっているのなら、この曲の深さを半分も理解していないといえるだろう。
このプログを読み終わった後に「ああそうだったのか」と思ってくれればうれしいものである。
1誤解してしまう理由
2決定的なヒント原曲『ベットの上のラブソング』
3この曲を理解する上での前提
(この曲のシチュエーション前提)
4この曲の表現を理解するうえでの重要なキーワード
「悲しい歌」とは
5これらを踏まえて「I love you」の意味とはなにを示しているか
6尾崎豊の持って生まれた悲しみ・さみしさを象徴するワード
疑問点(タイトルをなぜ意訳したのか)
7さらにI love youの読み解くヒントとなる『黄昏ゆくまちに』
1誤解してしまう理由
・「I love you」というタイトルにひきずられてしまう(後述しますが、本来のこの歌のタイトルは「ベットの上のlove song」であった。そして「I LOVE YOU」はその元のタイトルの意訳だと私は考えます)
・言葉が断片出来である(作詞されている過程.推敲されている過程で詩書き替えられ、省略されている。推敲を重ねる過程の原詩を見ることでその意味が紐解けます。)
これらのせいだと思います。
2この曲を理解する上での前提
(この曲のシチュエーション前提)
まず最初に述べておかなければならないのは、この曲の状況設定は、徹頭徹尾、最初から最後まで場面は「逃れ逃れたどり着いたこの部屋」の「ベットの上」の本当に限られた限定された場面設定ということことなのです。(明石家さんまが「きしむベットはエロい」といって笑いをとっていた場面を偶然テレビでみたことがありますが、実はこの曲の場面描写はベットの上に限定されていて、その場面を主題として歌った曲であることは理解しておかないとこの曲の意味がわかりにくくなります。)
そして一番この曲の主題、重要なのは「愛し合う二人がベットの上で奏でる二人のラブソング」であるということです。この前提がわかるとこの曲の持つ意味がいっきに紐解かれます。
3この曲を理解するうえでの重要なキーワード「悲しい歌」とは
この曲の二節目で唐突にでてくる「悲しい歌」とはなんでしょうか。
「悲しい歌」とはこの曲の最重要キーワードの一つです。おそらく多くの人がこの重要キーワードを聞き流しています。
ではなぜこの言葉が最重要キーワードなのでしょうか。
それはこの曲の持つ意味が「ベットの上のlove song」であり、つまりもっとわかりやすくいうと、「ベットの上で、交わることで、二人の体で奏でる「love song」」と表現しているからです。このことは『ベットの上のラブソング』というタイトルがなければ読み取ることはほぼ不可能な内容です。原曲のタイトルを知る重要性がこのことで十分示されているとおもいます。
ではその根拠を挙げるげていきます。
@『僕を知らない僕』には数多くの尾崎豊の原詩が掲載されています。その中でこの『ILOVEYOU』はもともと『ベットの上のラブソング』というタイトルで書き進められていた。
A原詩には数多く『Ilove you』の「love song」が登場する。
「こんなちっぽけなベットの上でlove song をかなでる二つの体」
「とても小さな夢のみじかいlove songただようものを」
「二人はそれでもlove songをうたい」
「ベットの上にきこえる歌ははげしくもえる 愛がかなでる 半分大人のlove song
とてもかなしいさみしさの中愛を探している二人の歌」
※『半分大人のlove song』という詩から。これも『ILOVEYOU』の原詩の一つと思われる。
これらを見ていくと尾崎豊はもともとILOVEYOU の曲の大きなコンセプトは「ラブソング」をテーマにし、更に突き詰めて「二人の体で奏でるラブソング」というものを大まかにイメージして作品を固めていったということがよくわかります。その過程でラブソングを象徴するワードが「アイラブユー」であったわけで、けして、愛する人に尾崎が「アイラブユー」ト語りかけている曲ではないということが私の考察です。
A二節目で「いまだけは悲しい歌聞きたくないよ」とありますが、なぜ唐突に「悲しい歌」がでてくるのでしょうか。それは「ILOVEYOU」が「ベットの上のラブソング」を受けた歌詞と受け止めれば自然に理解できます。推敲を進めていくうちに「悲し曲」が原詩から残っていったということになります。
『ベットの上のラブソング』から推敲を重ねて、「ベットの上のラブソング」を詩をつくってきた作者本人の尾崎からすればごく自然なながれといえるでしょうが、リスナーからから見るとやや、唐突感があり、単にかなしみを「曲」と重ねているぐらいにしか意味が見えにくいものになっています。
そして最重要キーワードはサビにもう一度でてきます。
「悲しい歌に愛がしらけてしまわぬように」
これらを前提に考えると冒頭の「I LOVE YOU~」とは尾崎豊が恋人に対して言葉で言っていようでもありますが、実はこのラブソング全体を象徴するイメージのワードもあります。もっといえば、ベットの上で二人が愛し合いそこで奏でるラブソングのことを象徴しているとおもいます。つまり二人で奏でるラブソングが「iloveyou」であり、
あるいはベットの上有線かなにかできこえてくるラブソングのことかもしれません。
いずれにしろ、「I LOVE YOU」と言葉で直接尾崎豊が恋人にいっているというより、二人で奏でるラブソングという意味ととらえるたほうが自然と考えられます。
例えば冒頭の「I LOVE YOU~」とは尾崎豊が恋人に対して言葉で言っていようでもありますが、実はこのラブソング全体を象徴するイメージのワードもあるのです。つまり、「ベットの上で
「I LOVE YOU」を尾崎豊が恋人にいうというより、流れてきたラブソングとして受け止めるとずっと詞の世界が広がります。次に続く「悲しい歌ききたくないよ」の意味も通じることになります。
「何もかも許された恋じゃないから二人まるで捨て猫みたい」
「わかすぎるふたには触れられぬ秘密がある」という描写がこの曲のイメージをより深いものにしています。
そして、その恋が普通に成就するような恋ではなく、はかなく、危ういものだということも連想させられます。そのことこそが「悲しい曲」というイメージと重なる部分でしょう。
つまり「ラブソング」と「悲しい曲」が対比しているのです。
疑問点 タイトルを なぜIllove youにタイトルを変えたのか。
意訳でしょう。ベットの上で奏でるラブソング→ラブソングのフレーズというえば、ILOVEYOU
さらにILOVEYOUと相手に伝えるという意味も含めると・・
このように多くの人が誤解されているILOVEYOUと伝えるという意味は断片的な意味合いでしかないとおもいますし、尾崎豊が直接的に伝えているというのはむしろそぐわない(自然にきこえてくるLOVE SONGを象徴したワードという素晴らしい意味がかすんでしまう
尾崎豊の悲しみ、心の痛み
尾崎豊の原詩集『僕を知らない僕』によると
もともと『I LOVE YOU』は『ベットの上のラブソング』という題名で
書き進められたもののようでした。
この曲のタイトルの『I LOVE YOU』と、出たしの「「I LOVE YOU」からうける印象が強くなります。
多くの人が受けているこの曲についての誤解
.「I LOVE YOU」というタイトルからストレートなラブソングであると受け止めてしまう
.『I LOVE YOU』はそのものズバリ野タイトルではない→ベッドの上のラブソングを意訳したものである
.「I LOVE YOU」は尾崎豊言っている言葉ということ
.場面情景(この曲ではベットの上の一コマにしか過ぎない)
.詩の
しかしながら、この曲を正確に理解するなば、隠れたキーワードを「かなしい歌」に気づく必要があります。
それは実際に聴こえてくる「ラブソング」でもあり、二人でベットの上で奏でるラブソングでもあります。
『アイラブユー
I LOVE YOUは小説のような描写もありますが、直接な文書のはなく、イメージ的な詩の作品なのです。
歌詞にある
「いまだけは悲しい歌聞きたくないよ」
「悲しい歌に愛がしらけてしまわぬように」
という歌詞が『ベットの上のラブソング』そのタイトルだけでも意味がつながってきます。
また
『ILOVEYOU』といタイトルにひきづられラブソングの代名詞のように
思ってしまいますが、歌詞をよくみて聞いてみると違うのではと思っています。
ただ歌として発表された『ILOVEYOU』では解釈が限界があります。
原詩にふれることで意味やその背景がわかってきます。
もう一つ
尾崎豊にとって「やさしさ」とは特別な意味をもっていました。
尾崎豊の曲の中に何度「やさしさ」という言葉がでてきたでしょうか。
この
I LOVE YOUにも
特別な意味をもって「やさしさ」を使っていると思います。
ラブソングという形でオブラートに包まれていますが、
やはりこの曲も尾崎豊の心の根にある部分に触れることができる曲の一つで
間違いない曲です。
そういう意味でも文句のつけようのない名曲である。
『I love you』
尾崎豊といえばこの曲といった代表曲に切り込んで行こうとおもう。
タイトルこそ『I love you』だがストレートに君を愛しているという曲ではない。
ラブソングの象徴のように使われている
発表された「I love you」
推敲を重ね限られた言葉の中で語られるのだから仕方ないことだが、
これは間違いなくいえることであるが、
シンガーソングライターであり、また詩人
である。
明らかにレベルの違いの根源はそこにあると思われる。
曲の中だけでい味を探そうとすると限界がある。
(それで)
タイトルが一人歩きした曲で
あまりにも直接的で
照れさえ感じてしまうほどだ。
ベット上で二人で奏でてるラブソングとことだ
しかし消してストレートなラブソングではない。
そのヒントは「ベットの中のラブソング」
というもともとのタイトルにあった。
このタイトルを「アイラブユー」に変更したことはこの曲を単なるラブソング
もしベットの中のラブソングだったらより、情景伝わり、この曲のもつ価値描写をもっと多くの人が理解できたことだろう。
アイラブユーとしたのも尾崎豊ノ仕掛けともいえるが。聞こえてしまう。
たまたまかけていた曲か、きこえてきた聞こえてきたアイラブユーなのだ。
「アイラブユー」
もし尾崎豊が言っているののだとしたら
少し意味が通じない
アイラブユーと歌っているラブソングが聞こえてき情景を歌っている
ベットのうえのラブソング
「アイラブユー」と言っているのは尾崎豊ではなく、ラジオか、有線から聞こえてき聞こえてきたラブソングであるといえことだ。そのアイラブユーに気持ちを重ねている。
もっとも尾崎はライブで「アイラブユー」と観客に訴えかける場面がある これは尾崎豊ノ言葉として言っているのだろう
「アイラブユー」とい歌ううラブソンググがきこえてくる
そんな情景
その歌をベットの中で聴いている
と尾崎豊自信の声のダブルの意味
外から聴こえてくる街角のラブソングという描写
「アイラブユー」どこからともなくきこえてきた歌だとすれば次につつく歌詞
今だけは
悲しい歌聞きたくないよ
が意味が通じる
悲しい歌に愛が白けてしまわぬように
も意味が通じる。
もし自分たちがベットに入り聞いている曲がその場に合わない悲しい曲だった、別れの曲
選曲できないラジオか有線である可能性は高い。
6 I love youの読み解くヒントとなる『黄昏ゆくまちに』
「ベットの中で夢見るいつしか二人の心の優しくなれると胸の痛みをこらえながら」
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