この『MARRIAGE』はタイトルの通り結婚をテーマにしているが、幸せの象徴であるこの曲についても、彼の心の痛みと密接に関係した詩が包み隠さず表現されている。
「背負いきれぬ悲しみの数互いの笑顔の作り方
積み木のように重ねて過ごした」
「傷んだ心に君が泣かぬように」
「壊れた愛の傷跡が二人を悲しく包む
愛はとてももろいものだと」
この曲でも注目すべきは「優しさ」という言葉である。「手探りの優しささえも見つからくなる時に愛が冷めてしまいそうだから」これは、『ロザーナ』「お前は弱さを憎むようになり優しさの意味さえも忘れていた」に似た表現である。
「優しさ」の意味を考えてきた尾崎が結婚こそ「終わりのない優しさのはじまり」と結論付けていることである。
このことは尾崎が「優しさ」とはどのよう位置づけていたかを読み解くヒントとなるのである。
I wanna marry you(結婚してほしい)
というプロポーズの言葉は
エンディング付近でコーラスに入れ代わり任せる形で尾崎は「Yes I do」という言葉で答える。
プロポーズ受けることを意味する言葉はこの曲でもっとも印象的なフレーズとなっている。2回繰り返されたあと、、次の節ではコーラスが半音上がり「Yes I do、Yes I do、Yes I do」3回繰り返される。メロディ的にも美しく、尾崎の声はやや低く力強く凛々しく深くこの曲でもっとも印象的な部分となっている。
。それは「過ぎ去った日よりも今は君のこと愛しているそれが俺の答えだから」と力強い詩ともリンクしている。短い言葉でこれほど印象深く意味を成すのは、たった一言が結婚という二人の運命を決定づける重要な意味を持つからだろう。
そしてこのような言葉をうまく曲に当てはめるのは彼の表現的なセンス、音楽的センス、詩のセンスがをここでも感じることがある。
この部分の詩
は実話エピソードからかかれたようだ。
そして奥様の証言から重要なことが2つわかる。
@「YesIDo」は尾崎豊の言葉を受けた奥様が答えた言葉である
A「YesIDo」は「 you promise me to never ever stop loving me in your life?(君の一生をかけて僕を愛すると約束してくれる?)」という問いかけを受けた言葉である。
考えすぎかもしれないが、曲に登場する「結婚してほしい」フレーズではなく、「一生かけて愛してくれるか」という問いかけをしているという点は「愛」を深く求め続けた尾崎たからこそ、見逃してはいけない部分なのかもしれない。
尾崎豊の奥様の繁美さん回顧によるとの以下のエピソードによる。
尾崎繁美さんの回顧記事より引用
『FRAU』2022.12.29の記事より引用
「Do you promise me to never ever stop loving me in your life?(君の一生をかけて僕を愛すると約束してくれる?)」と問いかけてきて、私は「Yes, I do(誓います)」と答えました。誕生日に買ってくれたダイヤの指輪を私の指からはずし、指輪にキスをしてから、改めてもう一度、左手の薬指にはめてくれました。 この誓いの言葉は、のちに発表するアルバム『誕生』の中にある『Marrige』という曲の「I wanna marry you」という歌詞の後の「Yes, I do」というリフレインとなっています。 あの時、教会の前で誓い合った、ふたりだけの大切なしるしです。」
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
マリエッジの「YesIdo」の背景がわかり鳥肌がたち、何故か泣けました。
プログを書く上で何よりのはげみになります。
おしえていただいた記事参考にさせていただきます。
掲載後に公開された情報もあるので、さらなるアップデートを期待しています
https://gendai.media/articles/-/104041?page=4
ツイッターはやっておりません。