尾崎がずっと心に抱いている夢、それが叶わぬことへの焦燥、またニューヨークでであってしまった薬物の影響などが全面に表れている曲。
「太陽の破片」とはラストで「太陽の破片が頬をつたう」とうたっているように涙のことであろう。
この曲の奇妙で巧妙なところは尾崎のものすごく個人的な苦悩であるはずなのに
「自由、平和、愛」と世の中を見据えたよなうな歌詞が一文入っていることである。
普遍的な「愛」や「平和」と重ねて聞くことができてしまう。これは尾崎のうまいところであり、多くのファンが、支持するいってしまえば
「上手い」部分であるかもしれない。
しかし冷静に考えると
この曲を書いている時点での荒れ果てた心を持つ尾崎にそれを語れる資格があるか、というのは疑問である。
とはいえ、作品上は尾崎マジックともいうべき心に響くものがあるのも否定できない。
また、愛や正義という言葉に対する絶大な信頼がみえる一方
偽りや、裏切りに対する絶望的とも言える不信が歌詞に混在し、尾崎の定まらない心情がよく表れていると思う。
破れた夢
生涯最初で最後のテレビ出演もこの曲。
東京ドームでのライブパフォーマンスでは最後のクラクションと、尾崎のシャウトの共演は圧巻。
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