2020年07月03日
特徴的なアタマを持ったシュモクザメ!その生態は?
こんにちは、くさふぐです。
当ブログへご来店ありがとうございます。
特徴的なアタマを持つシュモクザメ。アタマがハンマー(T型)に見えることから、ハンマーヘッドシャークと呼ばれている。
そんなシュモクザメについて見ていきたいと思います。
シュモクザメは、メジロザメ目シュモクザメ科シュモクザメ属のサメの総称です。
出典・photoAC
和名:シュモクザメ 英名:Hammerhead Shark 学名:Sphyrnidae
シュモクザメと呼ばれる理由は、頭部が鐘や半鐘を打ち鳴らす「撞木(しゅもく)」に似ているから。
ハンマーヘッドシャークと呼ばれる理由も、アタマがハンマーに見えるということから付けられています。
それだけ特徴的なアタマの形をしているということですね。
1番特徴的なのはやはり頭部の形でしょう。見た目的に他のサメと見間違えることはまずありません。
どうしてT字型の頭部になったのかというと、「捕食のために特化した」とされる説が有力です。
サメの鼻先には『ロレンチーニ器官』というものがあり、これが捕食の際に重要になってきます。
ロレンチーニ器官はセンサーの役割を果たし、海中にいる生物が放つ微弱な電流をキャッチします。シュモクザメは他のサメと比べてこの能力が非常に高く、砂の中に隠れているアカエイを見つけられるほど。
頭を振り回して獲物を探すんですが、少しでも広い範囲を探せるように頭部がこの形になったのではないか、といわれています。
目も、アタマの両端に付いているので視野も広がり、ロレンチーニ器官とあわせて獲物を探すことが出来る。
捕食の時にもう1つ大事になるのが、獲物との距離感です。
アタマの両端に出っ張るように付いているそれぞれの目で獲物を見ることにより、遠近感を正確に感じることが出来ます。
遠近感を正確に計ることが出来ることで、的確に獲物にかみつくことが可能になります。
頭部は、武器としての役割もあります。
平たい頭部を使い、エイを上から押さえつけ、逃げられないようにして弱らせる。
ほとんどのサメは、ロレンチーニ器官のある鼻先は弱点になるんですが、シュモクザメは進化の過程で武器にしてしまったわけです。
一見するとおかしな頭部に見えますが、高感度のセンサー、遠近感の正確性、獲物を押さえつける武器。実は捕食者として理にかなった進化なのかもしれません。
シュモクザメという呼び方は、シュモクザメ科の総称になります。あくまで総称であり9種類のサメがシュモクザメ科とされています。
種類としては、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、インドシュモクザメ、ウチワシュモクザメ、ナミシュモクザメなど9種類います。
日本で確認されるのは、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメです。
日本では特に目撃例が多いサメです。
体長は最大で4メートルほど。体重は最大150kgくらい。寿命は30年以上とされている。頭部は湾曲していてゴツゴツし、中央にくぼみがある。
日本近海では最も個体数が多く、比較的浅い沿岸で暮らしている。海水浴場などの浅瀬で目撃されることも多い。
サメの中では珍しく、数百匹の群れを形成することもある。
基本的には大人しい性格をしている。
体長は最大で5メートルほど。頭部は湾曲しているが、ゴツゴツしていなくて中央のくぼみもない。
外洋性のため、ダイビングなどを除き、人と遭遇することは少ない。
定置網などにかかるため、漁師さんにとっては好ましくない存在。
体長は最大で6メートルにもなり、英名ではグレート・ハンマーヘッドと呼ばれている。頭部はわりと真っ直ぐしている。
外洋性で個体数も少ないため、人と遭遇することは少ないが、人間にとってはかなり危険なサメ。
他のシュモクザメと違い群れを作らないとされています。
シュモクザメは、自分よりも小さい生き物だったら何でも食べます。
小魚はもちろん、エビ・カニなどの甲殻類、タコ・イカなどの軟体動物など様々な生き物を食べます。
特に大好物なのがエイ。エイを食べるために特徴的な頭部に進化したのかもしれませんね。
シュモクザメは、獰猛な人喰いザメとされていますが、基本的にはおとなしい性格のサメです。
臆病な性格のため、小型(全長1.5メートル以下)なら積極的に人間を襲うことはほとんどありません。
1982年8月に天草郡の羽干島付近で、家族でヨットで海に出て泳いでいた女子中学生がサメに襲われて死亡した事故が起きています。この事故は、シュモクザメの仕業とされています。
基本的に海底にいるエサを探していて、臆病でおとなしい性格でもあるため、海面にいる中学生ほどの大きさの人間を積極的に襲うかは疑問に思うところがあります。
ただ、ヒラシュモクザメは最大で6メートルにもなり、体重は450kgにまで成長するので、人にとってはとても危険なサメになります。
どちらにせよ、むやみに近づかないのが大事です。ダイビングなどでシュモクザメを見つけても、絶対に刺激をしないようにしましょう。大人しいサメだとしても暴れ出したら手に負えないのは確かですからね。
出典・photoAC
シュモクザメは、サメの中では珍しく群れを作って行動します。(ヒラシュモクザメは群れを作らないとされている。)
日本では、静岡県の神子元島付近の海で観察できるみたいです。
どうして群れを作るのかはわかっていません。
シュモクザメの繁殖は、胎生で10〜30匹ほどの稚魚を産みます。妊娠期間は9〜10ヶ月くらい。
比較的安全な浅い海で稚魚は産み落とされますが、他のサメに食べられたりすることも多く生き残るのはわずかだけ。
シュモクザメは、日本でも多くの水族館で見ることが出来ます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
当ブログへご来店ありがとうございます。
特徴的なアタマを持つシュモクザメ。アタマがハンマー(T型)に見えることから、ハンマーヘッドシャークと呼ばれている。
そんなシュモクザメについて見ていきたいと思います。
シュモクザメとは?
シュモクザメは、メジロザメ目シュモクザメ科シュモクザメ属のサメの総称です。
出典・photoAC
和名:シュモクザメ 英名:Hammerhead Shark 学名:Sphyrnidae
シュモクザメと呼ばれる理由は、頭部が鐘や半鐘を打ち鳴らす「撞木(しゅもく)」に似ているから。
ハンマーヘッドシャークと呼ばれる理由も、アタマがハンマーに見えるということから付けられています。
それだけ特徴的なアタマの形をしているということですね。
シュモクザメの特徴
1番特徴的なのはやはり頭部の形でしょう。見た目的に他のサメと見間違えることはまずありません。
どうしてT字型の頭部になったのかというと、「捕食のために特化した」とされる説が有力です。
獲物を探す
サメの鼻先には『ロレンチーニ器官』というものがあり、これが捕食の際に重要になってきます。
ロレンチーニ器官はセンサーの役割を果たし、海中にいる生物が放つ微弱な電流をキャッチします。シュモクザメは他のサメと比べてこの能力が非常に高く、砂の中に隠れているアカエイを見つけられるほど。
頭を振り回して獲物を探すんですが、少しでも広い範囲を探せるように頭部がこの形になったのではないか、といわれています。
目も、アタマの両端に付いているので視野も広がり、ロレンチーニ器官とあわせて獲物を探すことが出来る。
捕食の時にもう1つ大事になるのが、獲物との距離感です。
アタマの両端に出っ張るように付いているそれぞれの目で獲物を見ることにより、遠近感を正確に感じることが出来ます。
遠近感を正確に計ることが出来ることで、的確に獲物にかみつくことが可能になります。
アタマは武器にもなる?
頭部は、武器としての役割もあります。
平たい頭部を使い、エイを上から押さえつけ、逃げられないようにして弱らせる。
ほとんどのサメは、ロレンチーニ器官のある鼻先は弱点になるんですが、シュモクザメは進化の過程で武器にしてしまったわけです。
一見するとおかしな頭部に見えますが、高感度のセンサー、遠近感の正確性、獲物を押さえつける武器。実は捕食者として理にかなった進化なのかもしれません。
シュモクザメの種類
シュモクザメという呼び方は、シュモクザメ科の総称になります。あくまで総称であり9種類のサメがシュモクザメ科とされています。
種類としては、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、インドシュモクザメ、ウチワシュモクザメ、ナミシュモクザメなど9種類います。
日本で確認されるのは、アカシュモクザメ、シロシュモクザメ、ヒラシュモクザメです。
アカシュモクザメ特徴
日本では特に目撃例が多いサメです。
体長は最大で4メートルほど。体重は最大150kgくらい。寿命は30年以上とされている。頭部は湾曲していてゴツゴツし、中央にくぼみがある。
日本近海では最も個体数が多く、比較的浅い沿岸で暮らしている。海水浴場などの浅瀬で目撃されることも多い。
サメの中では珍しく、数百匹の群れを形成することもある。
基本的には大人しい性格をしている。
シロシュモクザメの特徴
体長は最大で5メートルほど。頭部は湾曲しているが、ゴツゴツしていなくて中央のくぼみもない。
外洋性のため、ダイビングなどを除き、人と遭遇することは少ない。
定置網などにかかるため、漁師さんにとっては好ましくない存在。
ヒラシュモクザメの特徴
体長は最大で6メートルにもなり、英名ではグレート・ハンマーヘッドと呼ばれている。頭部はわりと真っ直ぐしている。
外洋性で個体数も少ないため、人と遭遇することは少ないが、人間にとってはかなり危険なサメ。
他のシュモクザメと違い群れを作らないとされています。
シュモクザメの食べ物
シュモクザメは、自分よりも小さい生き物だったら何でも食べます。
小魚はもちろん、エビ・カニなどの甲殻類、タコ・イカなどの軟体動物など様々な生き物を食べます。
特に大好物なのがエイ。エイを食べるために特徴的な頭部に進化したのかもしれませんね。
人への危険性
シュモクザメは、獰猛な人喰いザメとされていますが、基本的にはおとなしい性格のサメです。
臆病な性格のため、小型(全長1.5メートル以下)なら積極的に人間を襲うことはほとんどありません。
1982年8月に天草郡の羽干島付近で、家族でヨットで海に出て泳いでいた女子中学生がサメに襲われて死亡した事故が起きています。この事故は、シュモクザメの仕業とされています。
基本的に海底にいるエサを探していて、臆病でおとなしい性格でもあるため、海面にいる中学生ほどの大きさの人間を積極的に襲うかは疑問に思うところがあります。
ただ、ヒラシュモクザメは最大で6メートルにもなり、体重は450kgにまで成長するので、人にとってはとても危険なサメになります。
どちらにせよ、むやみに近づかないのが大事です。ダイビングなどでシュモクザメを見つけても、絶対に刺激をしないようにしましょう。大人しいサメだとしても暴れ出したら手に負えないのは確かですからね。
シュモクザメの生活
出典・photoAC
シュモクザメは、サメの中では珍しく群れを作って行動します。(ヒラシュモクザメは群れを作らないとされている。)
日本では、静岡県の神子元島付近の海で観察できるみたいです。
どうして群れを作るのかはわかっていません。
シュモクザメの繁殖は、胎生で10〜30匹ほどの稚魚を産みます。妊娠期間は9〜10ヶ月くらい。
比較的安全な浅い海で稚魚は産み落とされますが、他のサメに食べられたりすることも多く生き残るのはわずかだけ。
シュモクザメは、日本でも多くの水族館で見ることが出来ます。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
タグ:サメ
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