若年層のお金の使い方

　今までNISAやつみたてNISAという非課税制度を利用して投資をしていく中で、ある程度投資の仕組みを理解している。非課税制度を利用した場合の投資目的は基本的にほったらかしにしたままで将来資産を切り崩して生活するときのために備えるというような性格があります。しかし、この制度は他の目的でも利用できます。それが投資をするための元金を確保するために非課税制度を利用してある程度たまり利益が出ていたら換金し、別の割安な投資先を見つけて、値上がりしたら換金して割安な投資先に投資をするということを繰り返すという利用方法があります。しかし、後者の資産形成術をとる場合には今の指数が割高なのかそうでないか、そして、次の投資先の指数が割安なのかそうでないかということを特に考えなくてはなりません。その投資方法は確かに魅力的であるけれども、自分で銘柄選定するのが面倒くさいとか、どうやって選んだらいいのかわからないと考えていて、かつ、今後も継続的に積み立てを行っていきたいと考えている場合には、ぜひこの記事を読んでみてはいかがでしょうか？

今回紹介したいのはウェルスナビです。投信などを購入してしばらくたつ人なら聞いたことがあるかもしれませんが、改めてこのサービスに関して紹介していきたいと思います。まず、このウェルスナビというサービスですが、今まで機関投資家などが独占してきた高度な数理モデルを技術の発展によって個人投資家にまでも利用できるようにしたサービスです。このサービスを利用することで、機関投資家などが利用している長期国際分散投資を簡単にできるだけではなく、自分の設定によって簡単にリバランスもできるという点で、投資家にとって非常に有益な資産形成術になります。

最初に、このサービスの概要を書いていきます。
このサービスは、単なる「資産運用の自動化」ではありません。このサービスの中にある適性診断を受けることで最適なリスク許容度計測し、それに応じて最適なポートフォリオを組成し、入金や換金、リバランス、そして、税金計算まで完全に自動化するシステムです。自分で決めなければならないのは、毎月の積立金額ただそれだけです。それ以外は最初の適性診断ですべて自動的に決定されます。さらにその診断も6問なので、全く面倒なものではないです。

　次にこのサービスの優れているところを紹介します。まず第一に、今まで機関投資家や一部の富裕層しか利用できなかった高度な数理モデルを技術発展のおかげでだれでも利用できるようになったのに、年間手数料が１％しかかからないという点です。二つ目は、だれでも利用できるというように、最初に必要な投資金額は10万円からであり、毎月の積立も1万円からと敷居がかなり低いという点です。

　ただ、このような利点があるということはこのサービスを利用するためには大きな手数料がかかるのではないかと思われる人も多いでしょう。実際にこのサービスを利用する場合には、年間で預かり資産の1％の手数料が掛かります。確かに、ネット証券等で投信を保有し自分の判断でリバランスをする場合に必要になるのは、信託報酬や購入換金手数料で、保有するファンドによっては合計でかかる手数料が年間で0.数％程度にしかならないこともあります。それと比較すると、このサービスは年間で数倍の手数料がかかり、儲からないのではないかと考えられることもあります。しかし、自分でリバランスを行うよりもシステムに任せた方がよいです。というのも、人の判断で行うと必ずそこに感情が入ります。そうすると、このファンドはもう少し上がるかもしれないからもうちょっとだけ待ってみようとか、このファンドはまだ下がり切っていないかもしれないからもう少しだけ待ってみようとか、そういう判断をしてしましまいかねません。そうするとなかなか行動に移せなかったり、移したとしても移した時には若干割高な場面で購入していたり、割安な場面で売却していたりする可能性があります。このようなことを防ぐことができるという点でシステムに売買やリバランスを任せるというのは非常に有効な手段です。
　もちろんシステムで行う場合にもデメリットはあります。システムで行う場合は良くも悪くも機械的です。ある一定の条件を達成したら無慈悲に決定を下します。なので、本当はもっと上がるかもしれないけれども、そこで売却してしまう可能性もありますし、本当はもう少し下がったところで購入できるかもしれないけれども、その場面で購入してしまいます。機械は良くも悪くも無慈悲です。条件を達成したらすぐに行動に移します。慎重になりすぎて行動を遅らせてしまい、結局後になって「あのときしっかり売買しておけば」と後悔してしまうくらいなら、最初から運用を機械に任せた方がよいのではないでしょうか？　その意思決定を代わりに下してくれるという面でも年間1％という手数料はかなり安い方ではないでしょうか？

以上のように、ウェルスナビというサービスの概要と、それに対して私の考えです。
もし、興味を持っていただき、詳しい内容を知りたいとお考えでしたら、HPなどを見てみてはいかがでしょうか？