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2008年09月04日
納棺のはなし


来週末、映画「おくりびと」が公開されます。第32回モントリオール世界映画祭グランプリを受賞した作品なので、ニュースをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

この「おくりびと」という映画は、納棺師を主人公としたはじめての映画として注目されています。また、今まであまり一般的でなかった納棺師という職業の認知度が高まることで、送る側・送られる側の意識が変わるターニングポイントとなることを確信しています。


僕が以前勤めていた葬儀社では、納棺の際に納棺師を入れていましたので、何度も現場に立ち会ってきました。だからこそ確信を持ってお話できることなんですが、この映画を通して納棺師の技術がたくさんの人の目に触れたときに、驚きと興味を持たれる方がたくさんいらっしゃると思えます。


納棺師が行う納棺美装とは、故人を棺に納める前に家族・親類の【立会いのもと】で湯灌・死衣装へのお着替え(生前好きだった着物・洋服への着替えも可能でした)・髭剃り・化粧・洗髪などの旅支度を行ったあと、棺に入っていただく儀式のことをいいます。

一般的な納棺といえば、(地域や宗派によって全く異なるとは思いますが・・・)故人を棺に納めた後、旅支度の道具や故人の好きだった品を家族の手で棺に入れることではないでしょうか?

どっちがいいか?などは、僕にもわかりません。実際、故人の身体を他人に触られることを嫌がるお身内さんが多いのも事実ですし、あまり興味のないというご家族の方がいらっしゃるのもまた事実なことです。


僕は父を亡くしています。福岡から父が亡くなったと連絡があったのが夜11時半ごろ。それから直ぐに妻と一緒に車で福岡へ走り出していました。冷静に考えれば、朝を待って羽田から飛行機に乗った方が安全だし早かったのですが、その時は直ぐに向かいたい気持ちのほうが勝っていました。


訳あって自宅に安置が出来なかったことから、直接、葬儀社へと運ばれていました。僕が到着した時には親父はすでに棺に入った状態でした。誰もいない式場にポツンと安置されていた親父を見たときのことは今でも忘れません。

父はもともと髭の濃い男だったので、髭ぼうぼうのまま棺に納まっていました。ある意味、親父らしい姿だったとも云えますが、今になって考えてみると髭を剃ってあげるだけの気遣いが何故できなかったのか?今になると、後悔しか残っていません。


その後、縁あって葬儀社へと勤めたことから納棺師と付き合うようになって、改めてこの時の情景が思い出されました。


あぁ・・あの時、今行っているような納棺式の時間があったなら、今の僕にとってどれだけの思い出になっていただろう?親父もさぞかしすっきりとして旅立つことも出来たろうに・・・。

もしもこのとき、「おくりびと」を観ていたとしたら。そして僕が、このときすでに葬儀社に勤めていたとしたら、おそらくもっと違った別れ方ができたのでは?と思えてなりません。


「おくりびと」の予告編をみる限り、今まで僕が見てきたものと同じ光景がスクリーンに映し出されることと思います。

しかし、僕が観てもらいたいのは決して納棺師の技術ではありません。

自宅に安置される故人は、普段と何ら変わりはしません。しかし、いざ棺に入った瞬間から、なにかえらく遠い人になってしまうものかもしれません。

納棺式に立ち会うお身内様にとって納棺師の行う儀式の時間というのは、それぞれがそれぞれの立場で故人のことを思い、懐かしみ、感謝して時間を過ごしているのだといつも感じていました。

だからこそ、とても貴重な時間だと僕には思えるのです。


予告編はこちらから ⇒ 「おくりびと」ホームページ


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