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2019年04月24日

リンゴどろぼーは絶滅危惧種のニホンイタチ?

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前回、これ以上精細な動画撮影はムリ、ってなことを書きました。
というのも、いつも母屋の軒下にIPカメラ設置して撮っており、餌台のすぐ隣は物置小屋で、マウントを設置できる適当な場所がなかったからです。
ですが、書いてから、そっか、三脚にIPカメラ取り付ければ、もっと近くで撮影できるな、と。
てなわけで、今週は天気崩れそうだし、一昨日晴れていたので、台のすぐ脇に三脚設置してやってみました。

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0時42分、颯爽と登場。
動きが速すぎてキャプチャできないんですが、本当にリンゴ目掛けて一目散に駆けて来る姿、面白いです(動画だと分かります)。すんごいスピードで、文字通り飛び跳ねるようにやってきます。見ていて「うっほほーい!りんごりんご!ひゃっほい!」ってアテレコしたくなる動きです。

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「へっへっへ!りんごめっけ!」
ちなみに、前回、針金一本通しただけでは簡単に獲られてしまったので、今回は縦横に二本針金を通し、遊びもないようにガチガチに縛っておきました。

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「いっただっきまーす!ガブッ!」

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この牙たるや。獰猛な獣めが!ところできみ、お手手かわいいな。
ちなみに、前回の記事の通り、地面からは届かないので、後ろ足は軸の棒にかけていると思われます。
この時、リンゴの端の部分だけ取れて、この体制のままシャクシャク食べていました。
されど、2本の針金でガチガチに縛ったリンゴ、前回のように簡単には獲れません。
ブハハハハッ!思い知ったか!この獰猛な獣めが!これがニンゲンサマの力ぞ!

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一旦地面に降りて、逆側に回り込んだ獣。
そして―

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するっと、くるっと、リンゴを回転させるように針金から抜き、獲っていきました。
(上の写真、右側にいます)

・・・えーっとですね、リンゴ、昼の内にヒヨドリがかなり食べていて、拘束が弱くなっていたので、まあ、獲られるとは思っていましたともさ。ですが、こうも簡単にゲットされるとは。

前回は針金で宙吊りになったリンゴを怖がっていた感じでしたが、今回、針金を認識している感じでした。学習してる。何度か針金を目視して、「おや?こいつが引っかかってんのか」的な素振りを見せていました。

あと、カメラ位置変えて判明しました。リンゴ、持って帰っているのかと思っていましたが、前のカメラ位置からでは見えない所で食べていたようです。リンゴ食べ終わるまでの様子がまるっと撮影できました。芯やヘタも残さず、お行儀がよろしい獣です。モフモフのしっぽとおしり、かわいいです。

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食べ終わってから、もう一度、台を確認。
上の写真の後、更に向こう側に回り、立ち上がってもう一度「ないよね?ほんとうにもうないよね?」と確認しておりました。どんだけリンゴ好きなのかと。

新たに判明した点。この台、リンゴの他に、お釜洗う時に出た米粒もすずめちゃん用に置いてあるのですが、この獣、お米には一切関心示していませんでした。ちなみに、すずめはお米は好きだけど、リンゴは食べません。ヒヨドリは逆に、リンゴは好きだけど、お米はあまり食べません。・・・この獣、ヒヨドリと相性悪そう。

以下、今回の動画です。



さて、改めまして、この獣の正体は?
今回、全体が写せない直近にIPカメラ設置したのは、顔のアップを撮りたかったからです。
んで、撮れた訳ですが、白黒の赤外線撮影だし、専門家じゃないのでやっぱ難しいですね。

ですが、やはりイタチではないかと。ハクビシンじゃないのは確定。アナグマとかアライグマとかでもないのも顔の斑紋から確定。イタチ又は夏毛のテンで間違いないと思います。

そしてです、顔全体が黒いように見えて、よく見ると黒いのは目の周りだけで、鼻先・口元は白っぽいです。夏毛のテンは口の方まで黒くなるそうで、頭の方も黒くなるらしいです。このコ、頭は黒くないし、口元が白いのはイタチの特徴とか。それに、これも微妙で素人にはよく分からないのですが、耳もテンより小さい気がします。

あと、大きさですが、台の軸棒の長さが地面から皿まで約60cm程。前回の記事を見て頂けると分かりますが、このコ、地面からは体延ばしても届かず、棒の半分より下辺りに後ろ足を掛けて上に届くくらい。オスのイタチの頭胴長は27〜37cm。ちょっと大きい気もしますが、まあイタチ大。

何より、テンちゃんなら、空飛んで火を吹くはず。
―それはまあ置いておくとしても、やはりテンではなくイタチだと思われます。

では、何イタチかと。
調べてみたら、一番多いのは外来種の「チョウセンイタチ(タイリクイタチ)」だそうで、害獣だ駆除だというホームページも沢山出てきます。あー、これかな〜と思っていましたが―
なんと、チョウセンイタチは西日本に多く、長野県には分布していないそう。アルプス越えらんなかったか〜
以下、国立環境研究所様のページです。
チョウセンイタチ / 国立環境研究所

となると、ニホンイタチというのではないかと。ニホンイタチとタイリクイタチの見分けは難しく、毛色で見分けるそうですが、赤外線撮影なので毛色の微妙な違いは判別できません。ですが、先の通り、タイリクイタチは長野県では確認されていないようですし、コトバンクによるとタイリクイタチは「四肢の先が黒くない」。ウチに来るコ、四肢の先黒いです。

牽強付会、我田引水、薄氷を重ね合わせたような理論立てですが、どうもニホンイタチのような気がします。ところでニホンイタチって、準絶滅危惧種なんですってね。

すごくない!?準絶滅危惧種が庭に遊びに来るってすごくない!?
―と、言いたいばかりの理論立て。

実際、分かりません。ニホンイタチだと思うけど、火を吹かないテンちゃんかもしれないし、ガングロファッションにあこがれて家出してきたフェレットとかかもしれないし。

引き続き、フィールドワークならぬガーデンワーク続けて参ります。






タグ:イタチ
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