野命賛歌

2019年10月31日

半過公園　越水現場　千曲川　浦野川　岩鼻　台風19号　上田道と川の駅　上田市小泉

(本記事の写真・動画は台風19号通過から10日後の10/23に撮影したもので、状況等も10/23に見てきた状態です)

岩鼻・千曲公園の真下に上田・道と川の駅及び半過公園があります。
場所はこちら↓

道の駅は一段高くなっている所にあるため、無事でした。
しかし、半過公園・半過グラウンドは千曲川氾濫による爪痕がまざまざと残っていました。

グラウンドは完全に水没したのが伺えました。

大量の流木・草・土砂が河川の至る所に溢れ、グラウンド内の樹にも引っかかっていました。
ここは千曲川に浦野川が流れ込む合流ポイント。
詳しいことは知りませんが、遊水池としての機能を併せ持つ場所として整備されたものと思われます。
その意味では、当初の目的を果たしたと言えるでしょうが、大人・子供問わずグラウンドで遊ぶ姿はしばしば見かけ、夏場にはバーベキューをする人たちの姿もよく見かけました。そうした憩いの場が浸水してしまったことには寂しさを覚えました。

濁流は半過公園を飲み込んだだけでなく、県道77号線を越え、結局岩鼻の崖下迄到達していたようです。流木や土砂が流れ込んでおり、この日も工事が行われていました(崖下のトンネルは昔の道路で現在は使われていません)。

祖父母からは、昔は千曲からよく水が出たと聞いた記憶がありますが、自分が生まれてからは大きな氾濫はありませんでした。しかしながら、考えてみれば、こんな崖に大穴が開いているところな訳です。

岩鼻上の千曲公園には、こんな伝承が残されています。
話の筋は龍の子太郎の類型。
けれども、改めて読むと、ネズミという点を興味深く感じました。

『ハーメルンの笛吹き男』よろしく、ネズミは伝染病の比喩としてしばしば使われます。
千曲の氾濫で伝染病が蔓延した歴史を伝えている民話のように思いました。

ちなみに、道の駅は無事でした。
上田　道と川の駅公園施設（半過公園）／上田市役所
食事ができお土産屋さんもあります。ドッグランもあり、よくイベントも行われていますので、お近くに来られた際にはぜひお寄りください。よってくんなんし！

といいつつ、水を差すようで心苦しいのですが、この道の駅、避難所にもなっていて今回の台風でも避難されている方がいました。実際無事だった訳で、大丈夫だとは思いますが、市のハザードマップを見ると、ここも浸水想定地にはなっています。
上田市災害ハザードマップ　川辺泉田
この異常気象、今回の19号を超える台風が来ないとは限らない。かなり盛り土されて高くはなっていますが・・・ヘリポートもあるし、防災の観点からは考慮する必要があるのかもしれません。

↓10/23に撮影してきた半過公園の動画です。