神谷神社(かんだにじんじゃ)は、香川県坂出市にある神社。式内社で、旧社格は郷社。
本殿(国宝)
概要
坂出市東部、五色台の一峰・白峰山の麓に鎮座する。「神谷」と呼ばれる谷間に位置し、境内の北方を神谷川が流れる。
本殿は造営年代が明らかな流造社殿の中では最古のもので、国宝に指定されている。国宝の社殿を持つ神社ではあるが、境内は比較的小さい。そのほか、重要文化財の木造随身立像などの神宝を現在に伝えている。
祭神
主祭神
火結命 (ほむすびのみこと)
奥津彦命 (おくつひこのみこと)
奥津姫命 (おくつひめのみこと)
相殿神
春日四神
経津主神 (ふつぬしのかみ)
武甕槌神 (たけみかづちのかみ)
天児屋命 (あめのこやねのみこと)
姫大神 (ひめおおかみ)
境内
本殿は、鎌倉時代初期の建保7年(1219年)に荘官の刑部正長により旧本殿より再建された三間社流れ造りの社殿である。建造年の明らかな神社建築としては日本最古であり、国宝に指定されている。
また、社殿裏手約50mの地には、「影向石」と呼ばれる巨岩が立つ。当地では古代に磐座として祭祀が行われていたという。
文化財
国宝
本殿 - 昭和30年(1955年)2月2日指定。
重要文化財(国指定)
木造随身立像 2躯
阿・吽一対の立像。鎌倉時代初期の作品とされる。昭和41年(1966年)6月11日指定。
坂出市指定有形文化財
神社法楽連歌(書跡)
明応2年(1493年)2月に神社前で興行された百韻連歌。鳥ノ子紙半折四枚に記載されたもの。昭和33年2月21日指定。
舞楽面 2面(工芸品)
抜頭・還城楽の二面。昭和36年11月3日指定。
写経大般若波羅蜜多経 600巻(典籍)
享徳4年(1455年)、文明13年(1481年)の銘がある。昭和42年1月10日指定。
現地情報
所在地
香川県坂出市神谷町621
交通アクセス
坂出駅(JR四国予讃線)から、琴参バス(王越行き)で「高屋南」バス停下車(所要約15分、下車後徒歩20分)
2022年11月07日
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