志度寺(しどじ/しどうじ)は、香川県さぬき市志度にある真言宗善通寺派の寺院。補陀洛山(ふだらくさん) 、清浄光院(せいじょうこういん)と号す。本尊は十一面観音菩薩。四国八十八箇所第八十六番札所。
本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
ご詠歌:いざさらば今宵はここに志度の寺 祈りのこえを耳にふれつつ
納経印:当寺本尊、閻魔大王
概要
藤原不比等に関わる伝説は謡曲『海人』で知られる「海女の玉取り伝説」が伝えられており、境内には「海女の墓」が五輪塔群として現存する。また、浄瑠璃の『花上野誉の石碑』(志渡寺の段/しどうじのだん)などの舞台にもなっている。 また、江戸時代、当地の出身の平賀源内を長崎に遊学させるため、当時の住職が尽力したという。本堂の背後で境内の北は志度湾で瀬戸内海が広がり、ひとつ前の札所である八栗寺のある五剣山と屋島が臨める。
伽藍
ここでは、参拝順路の順番に表示する。
山門(仁王門)- 仁王像を安置。
手水舎・鐘楼堂
五重塔 - 高さ33 m。1973年から着工され、1975年5月に落成。地元出身の実業家竹野二郎によって寄進された。本尊は胎蔵大日如来坐像。
奪衣婆堂 - 奪衣婆が拝観できる。脇侍は地蔵菩薩・太山府君
本堂 - 毎年、7月16日と17日午前中、本尊と脇仏の開帳をし堂内を見学できる。向かって右奥には凡薗子尼像が鎮座し、宮殿の背後には大きい阿弥陀如来図が直接描かれ、本堂奥の壁には伝持の八祖の掛け軸がかかっている。
大師堂 - 以前は中に入れたが、納経所が移動してからは外からの参拝となった。
三尊仏 - 阿弥陀・薬師・観音の金属製坐像。藩主松平頼重が切腹させた家来三人を祀る。
閻魔堂 - 十一面閻魔大王が鎮座。毎月17日開帳。
三社(祠)
薬師堂 - 薬師如来坐像を拝観できる。
松風塚・椎本芳室翁文塚 - 向かって左は渡辺桃源(俳号・三千舎みちのや)のもので、右は椎本芳室(しのもとほうしつ、俳号・甘泉庵)のもので、共に平賀源内(俳号・李山)を支えた。
書院 - 浄瑠璃『花上野誉の石碑』の舞台となった。
無染庭 - 枯山水庭園。細川勝元によって完成された。納経所の中からも眺めれる。
お辻の井戸 - 歌舞伎『花上野誉石碑』[注釈 1]に出てくるお辻が水垢離した井戸。無染庭の南側にあり。
曲水式庭園 - 室町時代、四国管領であった細川氏によって造成。
納経所
仁王門をくぐり、左側の2つ目の通路を行き手水舎と鐘楼堂の間を進むと五重塔の前に出る。その先にある奪衣婆堂を参拝後、右前に進むと本堂があり、その右に大師堂がある。大師堂を背に左に三尊仏があり、進むと閻魔堂がある、さらに進むと三社の祠を過ぎ薬師堂がある。右に曲がり左のピンク色の納骨堂を越えて左側の宝物館と書院の間を入って行くと右側に垣根に囲まれた無染庭があり前方に曲水式庭園が広がる。 無染庭の垣根に沿って右に進んだ先にお辻の井戸が前方にある。薬師堂前の参道に戻り、納経所は書院を過ぎて左手の白壁の蔵との間の小径を入って行くとある。
句碑 - 山頭火「月の黒鯛ぴんぴんはねるよ」が本堂の右前にある。
交通アクセス
鉄道
四国旅客鉄道(JR四国) 高徳線 – 志度駅 (0.7 km)
琴電(ことでん) 志度線 – 琴電志度駅 (0.6 km)
バス
さぬき市コミュニティバス 「市役所前」下車 (0.7 km)
道路
一般道:国道11号 志度 (0.4 km)
自動車道:高松自動車道(高松東道路) 志度IC (2.3 km)
所在地 香川県さぬき市志度1102番地
位置 北緯34度19分27.5秒 東経134度10分46.7秒
山号 補陀洛山
院号 清浄光院
宗旨 古義真言宗
宗派 真言宗善通寺派
本尊 十一面観音菩薩
創建年 (伝)推古天皇33年(626年)
開基 (伝)尼凡薗子
正式名 補陀洛山清浄光院志度寺
札所等 四国八十八箇所86番
文化財
本堂、仁王門、木造十一面観世音菩薩両脇士立像ほか(国の重要文化財)
閻魔堂・奪衣婆堂、木造如来形坐像、木造金剛力士立像(県指定有形文化財)
絹本著色十一面観世音菩薩(市指定有形文化財)
生駒親正墓塔、海女の墓五輪塔群(市史跡)
2024年04月20日
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