吉備津神社(きびつじんじゃ)は、広島県福山市新市町宮内にある神社。備後国一宮。旧社格は国幣小社で、現在は神社本庁の別表神社。
地元では「一宮さん(いっきゅうさん)」と通称される。
本殿(国の重要文化財)
祭神
祭神は次の4柱。
主祭神
大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)
第7代孝霊天皇の第三皇子。崇神天皇10年に四道将軍の1人として山陽道に派遣され吉備を平定した。
相殿神
大日本根子彦太瓊命(おおやまとねこひこふとにのみこと) - 第7代孝霊天皇(大吉備津彦命の父)を指す。
細比売命(くわしひめのみこと) - 孝霊天皇皇后(大吉備津彦命の生母ではない)。
稚武吉備津彦命(わかたけきびつひこのみこと) - 大吉備津彦命の弟。兄とともに吉備の平定に携わったとされる。
祭神は、吉備分国に関連して備中国一宮の吉備津神社から分祀されたことに由来する。
境内
本殿
江戸時代の慶安元年(1648年)、水野勝成による造営。桁行七間、梁間四間の入母屋造檜皮葺。国の重要文化財に指定されている。
拝殿
本殿とともに慶安元年(1648年)の造営。本殿の下段に建てられている。福山市指定文化財に指定されている
神楽殿
江戸時代、寛文13年(1673年)の造営。拝殿の下段に建てられている。桁行二間、梁間一間の高床の舞台に入母屋造妻入で屋根が設けられている。屋根は古くは檜皮葺であったが、現在は銅板葺。広島県指定文化財に指定されている。
上随神門
神楽殿の前に建てられている。社伝によると、10月の神無月には全国の神が出雲に集まるが、ここの大吉備津彦命のみが欠席した。そこで出雲から2人の使者が吉備津神社へ派遣されたが、2人は歓待を受けそのまま吉備津神社の親衛の門守として仕えることとなった。そのため上下の随神門が作られたとされる。
下随神門
鳥居を入ってすぐに建てられている八脚門。福山市指定文化財に指定されている。
大鳥居
慶安元年(1648年)造営の明神鳥居。額には「吉備津一宮」と記されている。福山市指定文化財に指定されている。
六角燈籠
本殿前左右に建てられている。水野勝成が本殿再興を記念して設置した。福山市指定文化財に指定されている。
イチョウ
梛
神池 - 神楽殿横にある池。
御池 - 鳥居を出て県道を越えた先に広がる池。
現地情報
所在地
広島県福山市新市町宮内400
交通アクセス
鉄道:西日本旅客鉄道(JR西日本)福塩線 新市駅 (徒歩約25分)
位置 北緯34度34分9.61秒 東経133度16分15.85秒
主祭神 大吉備津彦命
社格等 備後国一宮
旧国幣小社
別表神社
創建 (伝)大同元年(806年)
本殿の様式 入母屋造
例祭 11月23日前後
2024年04月21日
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