松山城(まつやまじょう)は、岡山県高梁市内山下にあった日本の城(山城)である。別名、高梁城(たかはしじょう)。愛媛県松山市にある松山城を初め、各地の同名の城との混同を避けるために、一般的には「備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)」と呼ぶことが多い。日本100名城の一つ。現存天守12城の一つでもあり、この中で唯一の山城である。臥牛山山頂(標高487m)から南稜線にかけて遺構が残っており、そのうち一つである小松山城跡に現存天守(標高430m)がある。
概要
城のある臥牛山(松山)は4つの峰からなり、小松山に本丸・二の丸・三の丸が階段状に配され、大松山、天神の丸、前山にも遺構がある。海抜約430mの臥牛山小松山山頂の本丸へは、麓の城下町から約1,500m、1時間ほどの道のりがある。この城は戦に備えて建設された「詰の城」であり通常はあまり使われていなかったと思われる。
江戸期の備中松山藩時代は山城で不便なため、山麓の城下町に「御根小屋」と呼ばれる藩主の御殿と家来の武家屋敷群を構え、そこで藩の政務を行った。現在、御根小屋の跡地は岡山県立高梁高等学校となっている。
備中(岡山県西部)は小藩に細分化され、倉敷のような幕府の直轄地もあったので備中松山藩の石高は6万石ほどであった。
城跡が国の史跡に指定され、江戸時代に建造された天守、二重櫓、土塀の一部が重要文化財に指定されている。そのほかに石垣、復元された櫓、門、土塀が現存する。日本三大山城の一つとされる。
雲海
竹田城(兵庫県)のように時期や条件などが合えば雲海に浮かぶ姿が見られ、その姿は天空の城と称される。本丸とは離れた位置にある雲海展望台(雲海に浮かぶ備中松山城を望む展望台)から見ることができる。
時期:9月下旬から4月上旬の早朝、特に10月下旬から12月上旬は可能性が高い。12月から2月末までは積雪になる事もあるので注意。時間は明け方から午前8時頃まで。
条件:風がなく、よく晴れて、寒暖差(前日の日中と当日朝の気温差)が大きい事[10][8]。現地の濃霧注意報などを参考にする事。
雲海展望台から望む松山城(2021年11月)
交通アクセス
本丸
標高87mのところに松山城登山口バス停、標高196mに城見橋公園駐車場(110台、駐車無料)、標高291mにふいご峠駐車場(14台、駐車無料)がある。
土日祝日及び観光シーズンの平日は、城見橋公園(城まちステーション)⇔ふいご峠の間をシャトルバスが運行しており、同区間において自家用車は通行禁止となる。そのため、自家用車は城見橋公園で駐車後、シャトルバスに乗り換えてふいご峠まで行くことになる。シャトルバス運行期間外は自家用車でふいご峠まで行くことができる。
徒歩での天守までの所要時間は、ふいご峠からは約20分、城見橋公園からは約40分、松山城登山口バス停からは約50分、備中高梁駅からは約90分。
自家用車
岡山自動車道 賀陽ICより車で約30分(城見橋公園駐車場まで)。
土日祝日及び観光シーズンの平日には、城見橋公園(城まちステーション) - ふいご峠間でシャトルバス(往復500円、約15分間隔、約5分)が運行される。ふいご峠下車後徒歩約20分。
観光乗合タクシー
JR西日本備中高梁駅西口より
備中松山城観光乗合タクシー : 前日17:00までに高梁市観光案内所(高梁市複合施設2階)へ要予約。年中無休で1日往復4便運行する。ふいご峠まで約10分。(片道1人800円)、ふいご峠下車後徒歩約20分。
路線バス
JR西日本備中高梁駅西口の高梁市複合施設1階 高梁バスセンター発
備北バス : 高梁市内循環で約10分、松山城登山口下車(片道170円)。登山道を徒歩50分。
別名 高梁城
城郭構造 連郭式山城
天守構造 複合式望楼型2重2階(天和元年(1681年)改)
築城主 秋庭三郎重信
築城年 1240年
主な改修者 三村元親、水谷勝宗
主な城主 三村氏、水谷氏、板倉氏
廃城年 明治7年(1874年)
遺構 現存天守・櫓・塀、石垣、土塁
指定文化財 重要文化財(天守、二重櫓、土塀)
国の史跡
再建造物 櫓・門・塀
位置 北緯34度48分32.68秒 東経133度37分20.29秒
2022年11月05日
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