2014年11月19日
高倉健さんが日本映画に残したもの
高倉健さんが亡くなったことについて、映画評論家の佐藤忠男さんは「高倉さんには、日本文化を背負っている厚みのようなものがあり、日本映画の最後の大スターだった」と悼みました。
昭和31年の銀幕デビュー以来、高倉さんの映画を見続けてきた映画評論家の佐藤忠男さんは「高倉さんの死により、男らしい男を演じる俳優の系譜が途切れた。高倉さんには、日本文化を背負っている厚みのようなものがあり、日本映画の最後の大スターだった」とその死を悼みました。
高倉さんのぼくとつとした演技が、多くの日本人の共感を呼んだ点について、「女性にへどもどしながらも大真面目に愛を告白するようなことは、自分がやるとみっともないけど健さんがやると様になる。あんなふうになれたらいいなと日本人の多くの男が思った」と話しました。
そして、「若い頃に、やくざ映画で培った重厚な演技とオーラをその後、庶民的な人間を描いた映画に巧みに移して、演技に不滅の輝きをもたらした」としたうえで、日本映画に残したものについて「正直さ」ということばを挙げ、「自分は正直に生きているつもりでも、その正直さがいつも裏目に出てしまい、悩んでいる。そういう悩み方が本人自身から湧き出す真実味があった」と評しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141119/k10013309231000.html
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