作画崩壊のほうが有名になってしまった伝説のアニメ。カクカク、色塗ってない、動きがおかしい、キャラの口パクなんかがおかしい、口の位置がおかしい等の伝説を作ったアニメ。作画ミスも頻発しておりキャラやもののスケール感のおかしさ、キャラの肌色が変化して人種が変わるみたいな妙なシーンも多い。
反面ヤシガニ的な作画崩壊は少なく、単に枚数が絶望的に足りない&塗ってないが頻発している感じで形が崩れている絵は案外少ない。
一応劇場公開だったものの未完成で放映された為に客には後日ビデオ郵送という措置が取られる有様だった。内容を見ると正直作画がよかったら多分忘れられていた感じのもの。
タイトルのガンドレスはガン(銃)をドレスのように身にまとうという意味らしい。
制作費は4億円、然し孫請け会社に2億円で丸投げ、それも完成せずにこの有様だったらしい。孫請会社は最終的に倒産した模様。
一応士郎正宗がデザインしたのでその部分で少し話題になることがある。実はゲーム版、小説版がある。
作画以外の細かい欠点は感想の方に書きます。
あらすじ
正直見てもよくわかりません。Wikipediaのあらすじ見て「そういう話だったんだ」という感じ。
設定上の背景が作中で語られず、エンジェルアームズ社がアラブの武器密売人を逮捕する→アラブの武器商人の身柄を狙う者たちが出現して襲撃してくる→エンジェルアームズ社がその武器密売人を守る→敵の親玉(ニセセフィロス)が主人公の元愛人だった→本拠地に乗り込んでそいつらを倒すという感じなものの、背景の描写が少なすぎて今書いた部分以外がよくわからない。更に作画が悪いせいで何が起こってるのかよくわからないシーンが多く混乱する。
登場メカ
ランドメイトと呼ばれる。10種類ほどが確認できたが如何せん各ランドメイトはシルエット以外は意外なほど没個性、感想等に書いていきますが、デザインの差が大きい割には個性付が乏しい感じ。一応メインキャラ用の機種5機、警察用、軍用量産機、敵のワンオフ数種類が見られる。
またランドメイトにテロップが出たりキャラがランドメイト名を呼ぶシーンもないので正直印象には残らず。
登場キャラ
アリサ・タカクラ
主人公、銀髪の女、昔テロ組織のメンバーだったが重症を負った後サイボーグ化されて更生した。
ユン・ケイ
アリサの同僚、正直影が薄い。
マルシア・アサノ
ユンほどじゃないが正直出番ない。
ミシェル・イガ
サポートよりなおかげで多少目立ててた気がする。
シルヴィア・カキハナ
沖縄人だが関西育ちの関西弁キャラ、お好み焼きシーンのおかしさが有名(ヲイ)。
タカコ・ホウライジ
エンジェルアームズ社社長。
ジャンリュック・スキナー
アリサの元恋人、爆死したはずが生きており別のテロ組織を作ってアリ・ジャイーブ・ハッサンの命を狙う。
アリ・ジャイーブ・ハッサン
一応武器密売人らしいおっさん。なんか知らないけどジャンリュックスキナーに命を狙われている。終始マイペース。弟のイブン・ハッサンは医者で真面目。
感想など(長い)
あくまでロボットアニメブログですのでロボットアニメとして解釈してロボットアニメとしてのダメ出しがメインになります、正直作画よりもそれ以外に欠点があったかなと思いました。一応私がダメだと感じた点を箇条書きにしてみました。
・作画は言わずもがな悪い
・シチュエーション単位ではわかるものの全体像がつかみにくいシナリオ
・誰と誰が戦ってるのか、何が起こっているのか、誰がどのランドメイトに乗っているのかイマイチわからない戦闘シーン
・尺の割にキャラとメカのバリュエーションが多くキャラメカともに個性付けと掘り下げが乏しい
・メカの種類が多い割に見た目と性能以外の差が表現されていない、これなら種類減らすべき
・細かい突っ込みどころが多いキャラの行動
・本作ならではの個性が「作画崩壊」しかないが、王道や大衆娯楽でもなければ特定ニッチでも実験作でもない中途半端な立ち位置
総合的に言うと無個性な作品を作画崩壊という個性で無理やり有名にした感じでしょうか。
正直言いますと、仮に作画が良くても正直そこまですごくないアニメ。設定面で凝ったものをやろうとしているのはわかるのですが、如何せんなんか個別のシチュエーションは理解できても全体の物語の流れがイマイチつかめない。
更にキャラ、メカのバリュエーションが尺の割に多すぎる、メカは10種類以上、キャラも10人以上、尺は90分、正直それぞれの掘り下げ活躍シーンは不足しています。
この手の近代的なリアル系のデザインってどうしても怪獣的なデザインともヒロイックなデザインとも異質にななって個性付が薄くなりがち。
これは近代的なリアル系全般に言える問題なんですよ、マクロス当たりから傾向がでてきてボトムズ以降はかなり問題が出ている問題です、実際マクロスなんかはバルキリー以外のメカの出番ロクにないですし、割とクールにバルキリー以外空気化させるのがマクロス流。
デザインの複雑化&リアル性と世界観路線故のギミックの制限&シナリオキャラ重視故のメカの動かせる範囲の制限が加わる感じでしょうか。本作ガンドレスも10種類位いるランドメイトは種類が多い割にメカの性格や個性、ヒエラルキーなどがほぼわからない感じでしたし、シルエットが違う割に行動モーションにも差がなかったり(これは作画力の問題もあるのでしょうが)、個性付けに失敗していた感じ。
当時から基本的に「作画が悪くなければあんまり出来が良くない程度のアニメ」と言われていた作品だけにそのとおりの出来。1流目指して1流にも2流にもなれない中途半端な感じ。
正直私が書いた事は「ロボットアニメ映画」全般の問題になります。大体ロボットアニメ映画は同じ問題を抱えています、短い尺にメカとキャラを全部ぶち込むと大体消化不良を起こします。ロボットアニメ映画の大半が再編集系なのも本作を見るとなんかやむなしって感じがします。
正直作画がまともだったら人々の記憶から忘れられた映画になった気がします。わかりやすいダメ要素は作画以外はあまりないんですが、上記の問題があるので作画が良くても問題が残ります。
ごめんなさい
正直見ても話が伝わってこなかったので、いつもと記事の性格が違います。話をよく理解できなかった上に資料が乏しいので書きようがないのでまともな概要はないです。またいつもの記事の形式に沿っていないので仮記事とさせていただきます、仮が取れることはありません。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image