制作年が所謂ポストガンダムの流れが一段落した頃の作品のためか、スーパー系の王道に立ち返りつつ、リアル系の要素も取り入れた内容、ただ敢えて設定や展開を近い作品を挙げるとメカンダーロボとゴーバリアンが比較的近いのかなと。
また監督がゴーバリアンの人のためか序盤の展開はゴーバリアンと結構被る(主観ですが)。
4クール予定が3クールで打ち切りだったので、後期OPEDに変化した途端に終了になり、特にEDは象徴的な敵であるシャピロ祭りなのに肝心のシャピロがそのEDになってすぐに死亡する羽目に。多分EDを見る限りシャピロは40話以降も引っ張る予定だったと思われます。
打ち切りのために決戦部分は完結編的な形でOVA「失われし者たちへの鎮魂歌」で補完されることに。
スタッフの一人に若き日の大張正巳(後に勇者シリーズ等色々なロボットアニメに関わる人物、最近はガンダムなどに関わる)が参加している。ダンクーガのメカデザインは後に多数のロボットアニメの「キャラデザ」をやる事になる平井久司。
作品基本データ
制作:葦プロ
放映:85年
話数:38話
形態:TV放映
補足:OVA有
あらすじ
士官学校の教官シャピロ・キーツと士官学校の生徒である結城沙羅が抱き合っているのを目撃した同じく士官学校の生徒である藤原忍は、その二人に茶々を入れ、シャピロと喧嘩になる。が突如として飛来した謎の敵により、地球は大打撃、士官学校の生徒も出撃する羽目に陥り、忍らも出撃するがミサイルが通用せず苦戦。そんな中シャピロは勝手に戦闘機で何処かへ飛び去り、沙羅もそれに付いていこうとするが、感づいた忍によって撃墜されシャピロ一人で去っていく。
忍はその後、日本で結成された新部隊、獣戦機隊に配属され、イーグルに搭乗、今までにない性能でムゲ帝国を圧倒する、その後沙羅も配属され、さらに式部雅人、司馬亮が配属される。そんな中忍は戦場で母を失った少女に出会い、最終的に基地で保護する事になる。
去ったシャピロはムゲ帝国に寝返り、宇宙の支配者、神になろうとムゲ帝国の尖兵として地球と敵対するのだった。
その後アメリカでゲリラが謎の光に助けられ何度もムゲ帝国を撃退していると言う話を聞く、忍たちはそれを確認しに向かうが、光の正体は謎の鳥型兵器であった。
戦いを続けるなか、シャピロの作戦により、獣戦機隊は苦戦し、絶体絶命の危機に陥る。が輸送機のキャプテンであるゲラールの犠牲でもあり4機の合体形態であるダンクーガへの合体を果たし危機を脱するのだった。
そして戦い続ける中、謎の光のパイロットと忍が出会う事に成功するが、その直後獣戦機隊の基地がムゲの攻撃を受けるのだった。
登場メカ
獣戦機隊
ムゲに対抗するために結成された部隊。基地は日本アルプスにある。メカの開発は基本葉月博士。本編では専らムゲの攻撃を受けている味方基地やゲリラ等の救援が任務。
獣戦機隊の4機の獣戦機は通常のノーマルモード(乗り物形態)、アグレッシブモード(獣形態)、ヒューマロイドモード(ロボット形態)、と多段変形が可能。
イーグルファイター:藤原忍
通常アニメ本編ではイーグルと呼ばれる事が多い。登場は2話から。ダンクーガ時は頭。
ランドクーガー:結城沙羅
豹型。通常はクーガーと呼ばれている事が多い。ダンクーガ時は左足。
ランドライガー:式部雅人
ライオン型、ダンクーガ時は右足。
ビッグモス:司馬亮
モチーフはマンモス。4機の獣戦機の中では最も大型、その為3機がまとまってもビッグモス一機分以下。その為ダンクーガに合体するとビッグモスの割合がかなり高く、胴体と腕、足等殆どを占める。加入はやや遅れる。
ダンクーガ:藤原忍、
中々顔見世しなかった主役メカ、14話にて始めて合体。4人の精神エネルギーで動くため、連続戦闘ではかなりの精神力を消耗するらしく、出撃しすぎると命の危険有り。某ゲームでは多数の武器を装備しているものの、アニメ本編ではレーザー、そしてダイガンくらい。あとの武器は終了後のOVAで使われた物。
デザインが当時としては複雑なため動かすのに苦労していたらしい。
ガンドール:葉月博士
ドラゴン型の獣戦機隊の母艦。ムゲの本拠地を攻撃する為に開発されたが、肝心の心臓部が起動から183日しか持たないため長らく秘匿されてきた。ムゲ帝国の攻撃により獣戦隊基地が陥落寸前になる中で起動する事になる。ただしその後すぐに打ち切りになったため、活躍機会は乏しかった。アニメ最終回ではダンクーガをムゲの宇宙へ送り出す事になる。
地球側その他
ブラックウイング:黒騎士アラン・イゴール
謎の助っ人ポジション。何度か獣戦機隊を助ける謎の鳥型メカ。ムゲと独自に戦いを続け、ちょくちょく獣戦機隊と関わる。正体は長官の息子であるアラン・イゴールの開発したメカ。
後期OPの描写などから多分もっと活躍シーンが予定されていたであろう事は想像に難くない。と言うより人型を披露する機会自体がそこまで多くなかった。
戦闘機:藤原忍、結城沙羅、シャピロ
普通の戦闘機、搭載されているミサイルではムゲ帝国の兵器には殆ど歯が立たない。
ムゲ・ゾルバドス帝国
あんまりメカ名が連呼されたりすることはないので、名前的には印象に残りにくい。
デスグローム:デスガイヤー将軍
デスガイヤー将軍のメカ。
感想ほか諸々
2週目なんで思うところも少し多いので長め。
所謂スーパー系の基本に立ち返りつつ、リアル系の要素も取り入れてといった感じの作りで、またデザインも80年代前半のものから後半のものへと移行しつつあるのでしょうか、過渡期の作品と言う印象、キャラも何か古い感じと新しい感じが混ざっている感じがします。
話の感想は最初は調子良かったのですが、合体した辺りからだんだん苦しくなっていった感じ。
ゲームで例えると前半はトントン拍子で進むのが、中盤以降妙にダンジョンが長くなったRPGみたいな感覚でしょうか、なんかスタッフが力尽きてしまった感じがしました。
シナリオ面で一番気になるのが、沙羅が序盤に忍の妨害を受けずシャピロに付いていったらどんな展開になってたのだろうかという事。最大のIFな気がします。
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