所謂怪作と言う評価の作品で、ネットで情報を調べるとやはりそんな評価。内容自体はシンプル、掲載誌も少年サンデーと簡単な漫画雑誌で、難しい言葉は全く使ってない上に、絵柄も当時の普通の漫画といった感じ、独特な雰囲気もあまりないのだが…確かに読んでみると怪作と言う言葉が妥当ではるかと。
4章からなるものの、最終章は中途半端なところで終わり結末は不明となっており、ケンネル星人のカビ兵器を止める為にザ・ムーンと共に4人がその機械のところに到達したもののそこで力尽きて倒れてしまうと言うところで終わり。
メインキャラの名前が教科の名前及び悪魔男爵や糞虫などといったもので、なんだかよくわからない名前が多い。
現在は文庫版が出ていますが、それも基本古い状態ですが。
大体の解説は文庫版の解説に乗ってる感有りですが。
あらすじ
悪魔男爵は正義をなすために巨大ロボットザ・ムーンを建造した。そしてそれを動かすための9人の純粋な心を持つ子供を集めたのであった。そして自ら正義を見極めよとザ・ムーンを与えるが、ザ・ムーンは動かない。そんな中街中で人の首が晒される事件が発生。その秘密を知ってしまった為に子供の一人カテイカが追われる身となってしまう。そんな中ザ・ムーンが謎の機動をしては止まると言う事を繰り返す、なぜザ・ムーンは動くのかわからない状態でカテイカの危機が訪れる中、子供達はザ・ムーンが9人の脳波で動いている事に気がつく、そしてカテイカが危機的状況のなかムーンを呼び、他のメンバーもムーンを読んだためにザ・ムーンが動きカテイカは救出されるのであった。
その後今度は連合正義軍と言う涙の付いた仮面を付けている軍団が出現する、その連合正義軍は水爆を持っていたのである…。
登場メカ
ザ・ムーン:サンスウ、シャカイカ、カテイカ、ズコウ、リカ、タイソウ、オンガク、ヨウチエン
大富豪の悪魔男爵が2兆5000億円をかけて作ったロボット。純粋な心を持った少年少女達に正義を遂行させるために造られた。常にムーン、ムーン、ムーン、ムーン、ムーンと言う音が周囲に響いている。自律型で搭乗はできないが、9人の子供達の脳波が一致したときだけ動くことができる。何度の涙のようなモノを流しているが、なんなのかは不明。
非登場型のため9人は危険にさらされている上に、遠いと脳波は届かないし一致させないと動かない、一人かけるだけでも動けない為になかなか動かない。
動かす子供たちは基本的に教科の名前をしている、目立つのはサンスウとシャカイカ、カテイカの3人。
感想
この作品を知ったのは、実は関係ないイラストを探していた時にたまたま出てきたので。怪作というのは納得な反面、割と普通なところも多いなと言う感じ。
ただ文庫解説に言われている大量のテーマを扱おうとして消化不良気味、ただこれはそのせいでわけわからない感が出て怪作評価を安定させてる感も有り、綺麗に消化できているよりむしろこっちのほうが良かったのかなと思いますが。粗が多く決して最高の作品ではないけど、それ故になんか印象に残るってのがこの作品なのだと思います。
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