2015年11月08日
日本語検定 公式テキスト 「日本語」上級
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★★★☆☆
本の概要
日本語検定の1級と2級を目指す人向けのテキスト
感想など
日本語って日本人にとっても難しいんだなと感じた。
特に、敬語、慣用句や四字熟語、そして常用外漢字・・・。これらは現代の日常生活で普通に会話しているだけだと、ちゃんとしたものは身につかないんじゃないかなあ。こういう本を使って改めて机上で勉強するか、色々な本をたくさん読んだり、たくさん書いたり、様々な場面において会話の実践を積まないと、身につかないと思う。
日本語の敬語を学んでいて思ったのは、言語って、使われてきた場所の文化や歴史と互いに影響しあっているんだなあということ。身分や社会的階層に対する意識や、ある集団の中の人と外の人との区別。これらを強めに意識しなくては使えない言い回しが、英語に比べるとものすごく多いと思う。
これを読んで、日本語が少し嫌いになった
たてるたてないやら、やたら上下関係を意識せざるを得ない感じとか、その結果自分が格下とあらば自らの言葉によってやたら謙る気持ちにならざるを得ない感じとか・・・。
あと、同じ意味の漢字なのに簡単なバージョンと難しいバージョンがあって、どちらも使われる場合があるとか・・・。
難しい漢字なんて、形そのものが難解で、まるで絵を丸暗記されているかのような気持ちになってきたり・・・
しかし、その複雑さや難しさこそが、日本の文化や歴史の奥ゆかしさなんだろうなあ。美しくはある。
小説などでは、そのような言葉を駆使することで微妙なニュアンスを使い分けることができて、良いのかもしれない。
しかしそれ以外のジャンルの文章では、そのような難しい日本語はなるべく使わないでおいてもらいたいと切に願うw いちいち辞書を引いたりするのが面倒だし、過剰に堅苦しい雰囲気に持って行かれるのも嫌だし・・・言葉は時代と場所によって、柔軟に適材適所に変化していくものだし。
とはいえ、現代の実用場面において使われる可能性がある日本語をひと通りマスターすることは、役に立つことだと思う。そのためには、このような本を読んだり、日本語検定を取得しておけば、様々な日本語的場面において、より良く対応できるのではないかなと思う
肝心の、検定にどれだけ使えそうかということについては、おそらくこの本の内容をマスターすれば1級まで取れるんじゃないかなあとなんとなく思う。
私は一周読んでから、2級に挑んだ。ただ、後から途中の故事成語を見返した時に、記憶からほぼ抜けていたのが気がかりだが・・・。現在結果待ち。
もっとこうして欲しいと思ったのは、難読漢字熟語の意味がはじめから書かれていたらいいなあということ。意味がわからないとなかなか覚えられないので、書かれている熟語の意味をいちいち自分で調べたのだが、これに膨大な時間を費やしてしまった。
ページ数や、検定試験内で頻出問題か否かという点から、そこは掲載できなかったのかもしれない。でも、あったらよかったなあ。苦労した部分なので。
あとさらに欲を言えば、中のレイアウトやカラーがもう少しインパクトがあればいいなあと思った他のジャンルの教本とかって、最近はすごく工夫されていて、見やすかったり階層が分かりやすかったりインパクトがあったりするので。とはいえ、情報量が多いから値段との兼ね合いなのかもしれんが。
その他の級
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