全く科学的な観点がない記事には愕然とする。
もっと理系の人間を教育して育てないとダメだ。
Yahoo!より、
「死者40人」と政府システム推計 能登半島地震の発生直後に
1/1(水) 6:00配信
毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/930717a5c90d312642e3064fc6cea0682e91faa0
記事より、
災害関連死も含め死者約500人に上った2024年1月の能登半島地震の発生直後、政府が地震による直接的な死者を「40人」と推計していたことが判明した。この情報は首相官邸に共有され、災害対策本部の設置など初動の参考情報として活用された。結果的に過小評価となったことに内閣府は「問題はなかった」としているが、被害を算出するシステムの推計方法を見直す方針。
◇1キロ四方ごとのデータから算出
内閣府が整備する「地震被害早期評価システム(地震DIS)」は、震度4以上の地震が観測されると自動的に起動し、被害を推計する。毎日新聞が能登半島地震について情報公開請求したところ、発生から約14分後に、死者40人▽重傷者810人▽全壊棟数1万1000棟――と算出していた。自治体別では輪島市で死者20人、珠洲市で10人だった。
実際の被害は、災害関連死を除く直接的な死者・行方不明者は230人で、推計は大幅に少なかった。一方で実際の重傷者は約400人、全壊棟数は6443棟で、推計が上回っていた。
システムはまず気象庁の震度情報を基に、1キロ四方ごとに全壊する建物数やその割合を推計。それに人口のデータを掛け合わせ、死者を推計している。市町村ごとに建物の耐震化率が反映されているが、年齢分布や季節などは加味されていない。
この記事を読むと、地震の被害推計に対するアプローチの欠陥が浮き彫りになります。建物の築年数や耐震化率の精度向上、そして解析メッシュを250mにすることは理にかなった改善ですが、それ以外の無関係な要素を盛り込む議論には無駄が多いと感じます。地震被害の推計には科学的根拠が欠かせませんが、この記事ではその視点が欠如しているようです。今後は理系の人材育成を強化し、データや数理モデルに基づいた分析を推進していく必要があります。
English Comment:
This article highlights the flaws in the current approach to estimating earthquake damage. Improving the accuracy of building age and seismic resistance data, and refining analysis grids to 250m, are logical steps forward. However, discussing irrelevant factors seems wasteful. Scientific reasoning is crucial in earthquake damage estimation, but this article appears to lack that perspective. Moving forward, it’s essential to foster STEM talent and promote data-driven, scientifically grounded analysis in this field.
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