新品価格 |
ただ、正確さには気を使っていて、きちんと財政政策は前段で評価しているのだ。
日銀がすべてできるという言い方だけを批判しているが、別にアベノミクスは一本の矢でおわるとは言っていないので、なんだか変な感じ。
日銀を批判したいがために書かれた記事という感じだ。
書いていることはまっとう。ユーロの危機についてもクルーグマンと同じ意見である。
違うのはクルーグマンは財政出動と金融政策とどちらも行えばいいという建設的意見を述べていること、であろう。
ただし、物価が下がってなにが悪いか?ということについては、見識不足だろう。
負の金利になるようなことは、物価上昇局面であれば避けられ、金融政策もやりやすくなるからだ。
めんどくさいひとだなあ、というのが、この記事への感想。
http://media.yucasee.jp/offshore-news/posts/index/267
ミスター円:榊原英資氏インタビュー
株高は6ヶ月以内にバブル崩壊 ミスター円:榊原英資氏インタビュー
2013.03.04
榊原英資・青山学院大学教授
アベノミクスに対する期待で株式市場は一種のユーフォリア状態にある。市場のアベノミクスへの期待感が相当程度強いことを示している。このまま、円安、株高は進むのか? 黒田東彦新日銀総裁は、市場の期待にこたえられるのか? ミスター円こと榊原英資氏に聞いた。
日本のデフレは構造的
――アベノミクスをどう評価しますか?
日本経済が低迷する中、しっかりとした景気対策を打つということなので、アベノミクスはそれなりに評価している。
一つは金融緩和をしばらくは継続すること、もう一つは機動的な財政出動。補正予算は10兆円組んだし、次の予算でもきっと相当の公共事業をやるだろう。今、景気対策をすることは非常に重要なことであり、これは評価している。
――日本はデフレから脱却できますか?
安倍政権はデフレ脱却を旗印に掲げているが、2%のインフレターゲット実現はむずかしいと思う。今の日本のデフレは、景気が後退して物価が下がる伝統的なデフレではない。日本はもう過去20年間、ずっと物価が下がっている。2002年〜2007年に平均で2%程度の経済成長をし、景気がよかったときでさえ物価は下がっていた。
今の日本のデフレは構造的なものだ。日本は東アジアと事実上、経済統合している。日本の最大の経済パートナーは今や中国だ。日本と中国の物価や賃金が非常に緩やかに収斂しているので、どうしても日本の物価や賃金は下がり、中国のそれは上がる。そう簡単にデフレ脱却はできない。
かつて日本経済が比較的、閉鎖経済だった頃なら、金融政策で物価はコントロールできた。金融を緩めればインフレになるし、金融を引き締めれば物価は落ちた。伝統的なマクロ経済学が通用した時代だ。
しかし今は閉鎖経済ではなく、グローバル経済。日本の金融政策だけで日本の物価はコントロールできない。そういう意味で、デフレ脱却というのはそう簡単ではない。経済のグローバル化を止めることはできない。むしろグローバル化が拡大することはあっても、縮小することはない。
もう一つは、デフレというのは本当にそんなに悪いのか? ということだ。私はあまり悪いと思っていない。消費者物価指数の中でも耐久消費財は大きく落ちているが、それを省けば、われわれが日常買うようなもの、たとえば食料品や衣類、娯楽などは必ずしも下がっていない。むしろ物価は安定している状況だ。
物価が安定すれば、消費者は困らない。企業もちゃんとそれに技術革新やグローバリゼーションで適応している。物価が安定して困る人はいない。どうして脱却する必要があるのか? というのが私の立場だ。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image