しかし、それは日本人的には本当に問題なのだろうか?
果たしてこの記事を書いている記者も自らの死後は自分自身の体が切り刻まれるということに同意をしているのだろうか?
自分の死生観と照らし合わせて、と書かれているが、この記者自身の死生観は?
別にみんながみんな臓器移植を望んでいるということではないだろうし、それが一概に悪いことだとも思えない。
技術としてできる臓器移植というものはあくまで技術だ。
技術があるから臓器を差し出せというのは理由にはならない。
また、海外に心臓移植のために心臓を買いに行くケースも結構ある。
こういう話がある以上は、臓器移植というのはやめておいたほうがいいとなるのは仕方がないだろう。
Yahoo!より、
移植を受けられるのはたった2% 臓器移植法から22年たってもドナーの数が増えない理由
12/2(月) 12:05配信FNN.jpプライムオンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191202-00010005-fnnprimev-soci
記事より、
1997年の臓器移植法の施行から22年。
これまで臓器提供をした人は655人。移植を受けた人は2837人(2019年11月26日現在)にのぼる。
このうち、心臓に移植された人は500人を超えた。
そのうちの一人、20代の小林功武さん。
数年前に移植手術を受け、1日2回の免疫抑制剤をはじめ、数種類の薬の服用が欠かせないものの、友人と好きな歌手のライブに行ったり、ドライブを楽しんだり、看護師になるため専門学校の受験勉強に励むなど、ごく普通の若者の生活を送っている。
日本臓器移植ネットワークによると、心臓移植をした人の5年生存率は91.9%、10年生存率は89.8%。
小林さんのように、移植ができれば命を長らえることができる人が多くいる。
一方、小林さんは2年9カ月で移植手術を受けることができたものの、心臓移植希望登録者780人のうち、5年以上待っている人は90人以上で、現在は平均5年〜7年待機する必要があると言われている。
日本では、臓器移植を希望している人がおよそ1万4000人いるが、そのうち2%ほどしか移植できないのが現状だ。
2010年の法改正によって、生前に本人の同意がなくても家族の承諾があれば提供できるようになってから9年が経つ。
にもかかわらず、ドナーの数は諸外国と比べて驚くほど少ない。
臓器提供の体制が整っている病院は、2017年3月末の時点では、435施設。
2年後の今年3月末の時点でも441施設と、なかなか増えていかない現実があるようだ。
また、ドナーになり得る国民の価値観はどうだろう。
内閣府の調査によると、意思表示カードなどに臓器提供の意思を記入している人は、わずか12.7%。
85.2%が記入していない。
「決まらない」「あとで記入しようと」
国は、2010年から運転免許証などでも意思表示ができるようになるなど普及・啓発を進めているが、なかなか浸透していないように感じる。
国は、いままで以上に臓器提供や移植への国民の理解を深める努力を続けること、そして私たち一人ひとりは自分の死生観と照らし合わせて、臓器移植を受けるか受けないか、また臓器提供をするかしないかをまずは考えること、その上で意思表示をすることが大切だと感じた。
タグ:臓器移植
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