長寿時代とはいっても人は死ぬ。だが、マンションはそれより長く残るのが問題なのだから、マンションを長寿命化しても何の解決にもならない。
解決となるのは、筆者が指摘しているように、解体の時限を予めセットしておく定期借地権マンションなどに今後は限定することだ。また、既存についても、極めてハードルが高いが、定期借地権マンションに変えていくことが必要なのだ。
長寿命を目指すのではなく、明らかな寿命のある、寿命が分かるマンションがこれからは求められるというのがまともな頭の持ち主の結論だろう。
Yahoo!より、
マンション、ふたつの高齢化問題−“長寿時代”の住まいづくりを考える
土堤内昭雄 | ニッセイ基礎研究所 主任研究員
2016/3/2(水) 7:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/doteuchiakio/20160302-00054943/
記事より、
・分譲マンションには「ふたつの高齢化問題」がある
・ひとつは居住者の高齢化に伴う問題だ
・階段や段差の解消など建物のバリアフリー化は進んでいるが、一人暮らしのお年寄りが増え、社会的孤立や孤独死などが大きな問題
・マンションはプライバシーや居住の匿名性が重視される一方、高齢化が進んだ今日、コミュニティの希薄化が大きな課題
・もうひとつは建物自体の高齢化、即ち老朽化問題
・特に旧耐震のマンション(*1)は全体の2割程度を占め、安全性に対する懸念も大きい
・また、居住者の高齢化に伴い管理組合の役員不在や機能低下が適切な維持管理を困難にしたり、居住者の死亡後に相続されずに空き家になったりするケースもある
・今後、マンションの長寿命化に伴い適切な維持管理が行われないとスラム化する恐れもあるのだが、分譲マンションには区分所有権が設定されており、解体や建替えの合意形成が難しいのが実情
・区分所有権の解除を確実に行える定期借地権付きの分譲マンションの建設や自動車の廃車時のリサイクル券のようにマンション分譲時に解体費用を担保することが必要
・今後は短期間のスクラップ&ビルドを繰り返すのではなく、マンションの長寿化を図らねばならない。
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