http://bylines.news.yahoo.co.jp/tamasaburau/20130423-00024534/
祝・佐藤琢磨、インディ・シリーズ初優勝 狙え、インディ500のポディウム
たまさぶろ | 元CNN 、BAR評論家、エッセイスト
2013年4月23日 15時34分
モータースポーツがスポーツ紙の一面を飾るなど、いつ以来だろうかモータースポーツがスポーツ紙の一面を飾るなど、いつ以来だろうか
やっぱり、琢磨だった。メジャーオープンホイールレースにおいて、日本人初の優勝という快挙をもたらしたのは、佐藤琢磨だった。
米国最高峰のインディカー・シリーズは21日(現地時間)、第3戦がカリフォルニア州ロングビーチの市街地コースで行われ、A・J・フォイトの佐藤琢磨が1時間50分8秒7155で、念願の初優勝を果たした。日本のモータースポーツ・ファンにとって、昨今、稀に見る朗報がもたらされた。
琢磨は、F1界からのスーパーアグリ撤退以来、これまで不遇と表現しても差し支えない年月を過ごして来た。それまで、琢磨は日本レース界の王道を歩んでいたにも関わらず。
ホンダが主催する鈴鹿サーキット・レーシング・スクール・フォーミュラに19歳で飛び込み、これを主席で卒業。即、全日本F3選手権に参戦。2000年からイギリスF3選手権に飛び込むと、2001年には日本人初となる同シリーズのチャンピオンに輝き、同年F3の最高峰であるマカオGPも制した。後にF1において、同僚となるジェンソン・バトン(現マクラーレン)は、イギリスF3でシリーズ3位、マカオGPでも3位という実績。顧みると、琢磨は2009年のF1王者をも上回る実績をひっさげ2002年、ジョーダンからF1デビューを果たした。フォーミュラカートを初めてドライブして以来、わずか5年でF1のシートを得るとは、にわかに信じがたい「スピード出世」だ。
2003年の日本GPでは、BARホンダを駆り、6位初入賞。2004年には、バトンともにBARの大躍進を牽引。同年インディアナポリスで行われたアメリカGPにおいて、日本人として二人目となる3位表彰台に上がった。
しかし、この年をピークとし、琢磨のキャリアは下り始める。2005年のBARホンダは、前年の躍進が嘘のように失速。結果シートを失った琢磨は2006年から、鈴木亜久里監督率いる「スーパーアグリ・ホンダ」から「オールジャパン」体制で参戦する。しかし、21世紀のF1においてプライベートチームは案の定苦戦。資金難もあって、2008年にはチームとともに撤退となった。
この後、F1シートの獲得を目指し「浪人」となるが、2010年からインディカー・シリーズに参戦。だが、初年度は総合21位、二年目の2011年もランキング13位に終わるなど、ドライバーとしての琢磨は「過去の人」となった感を抱かせた。
琢磨のクレバーさの証
筆者がこれまでインタビューしてきたスポーツ・アスリートの中で、琢磨はもっともクレバーな選手のひとりだ。当時は、飛ぶ鳥を落とす勢いのF1ドライバー時代。帰国時には、ホテルに缶詰めにされ、次々と入れ替わり立ち替わり部屋を訪れては、同じような質問を繰り返すメディアのインタビューを受けていた。そうした状況の中、琢磨は集中力を切らすことなく、丹念な表現で、時として退屈な、時として意地の悪い質問に的確に回答して行く。その瞬間瞬間、部屋の中で起きている瑣末な出来事―例えばインタビュー・シーンを撮影しているカメラマンの動き、琢磨にドリンクを差し出すスタッフの動きなどを観察し、撮影の邪魔にならないようカメラマンのレンズの前から、自分のマグカップを除けるなど―に配慮を見せる。そんな洞察力を見せつつ、非常に巧みに言葉を操る。有名アスリートの多くは、周囲に気を使われることはあっても、気を配るとはなかなかないものだ。
小林可夢偉もF1から離れている状態だが、こうした世代が次の日本のF1を引っ張っていってほしいものだ。
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