2017年06月13日
「八番娼館サンダカン」こんな所に日本人が!
当時、あまりにも無知だった自分が情けないと思いました。
この作品を知ったのは、少々古い話ですが、ニュージーランドでホームステイをし
ていた時でした。
ホストファミリーが「日本の映画がテレビで放送されるから観たら! 」と言ってく
れました。それが「八番娼館サンダカン」で、しかも事実に基づいた作品だという
ことにも驚きました。「じゃぱゆきさん」という言葉は知ってましたが、「からゆ
きさん」とは初めて聞く言葉でした。
「からゆきさん」とは、19世紀前半、東南アジア方面へ売られた日本女性たち
です。
主演のおサキさん(田中絹代)は、からゆきさんだった唯一の生き証人。天草の貧
しい家でひっそりと暮らしていた。圭子(栗原小巻)は女性史研究家で、「からゆ
きさん」について研究していた。偶然おサキさんと知り合い、自分の素生は言わず、
昔のことを聞き出す。おサキさんも重い口を開き初め、昔のことにについて話し始
める。
回想シーンとなる。
13歳でボルネオのサンダカンにある、日本人が経営する娼館に売られたおサキさん。
日本に戻ってから祖国や家族から受け入れてもらえず、孤独の日々だった。
圭子に出会って、すべてを話して生きた証しを残しかったに違いないと思いました。
貧しい家に生まれた運命、女として生まれたことをとても考えさせる映画でした。
おサキさんの孤独の人生が胸につきささります。この作品に出会ったことは本当に
よかったと思いました。
衝撃的な覚えだったので、本屋さんで文庫本を見つけた時はうれしかったです。た
だ山崎豊子さんだとばかり思っていたことと、パソコンが普及していない時代だった
ので少々時間がかかってしまいました。
「山崎朋子さん」でした。
そして「圭子」が山崎朋子さん本人だったのです。
文庫本はあっと言う間に読み終えました。
価格:777円 |
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