アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2021年04月10日

水上勉の『雁の寺』

IMG_20210410_160750_2.jpg


1960年代の作品。
お芝居を見たことがあった。
しばらくして文庫本を読んでみたが、やはり暗い洞窟の中にいるような感じがした。
そしてまさしくサスペンス劇場だと思った。

京都のとあるお寺の和尚磁海には、お里という愛人がいた。
お寺の小坊主慈念は、磁海が辛く当たるのでいつもびくびくしていた。
見かねたお里が慈念を気づかうようになった。
そして二人は接近することになり、その後何故か和尚の行方が分からなくなる。

確かお芝居を観終わって外に出たら、日差しが眩しかった。洞窟から抜け出すことができたかのような。そして自分はなんて幸せなんだろうとしみじみ思った。

どうしてこんな小説が書けるのだろうと不思議だったが、作者は子供の頃、お寺に預けられ大変苦労したことを最近知った。それに直木賞を受賞していたことも。



この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10653675
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
最新記事
カテゴリーアーカイブ
日別アーカイブ
写真ギャラリー
プロフィール
メモリアンティさんの画像
メモリアンティ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。