2021年01月28日
ストレスに弱い人【無自覚なストレスが溜まる】
ストレスに弱い人【無自覚なストレスが溜まる】
ストレスに弱い人にはいろいろな原因がありますが、
1つは過剰適応というものがあります。
人に合わせすぎることを過剰適応と言います。
過剰適応になっていてストレスに弱い人の特徴は、
自分を表現せず、自分の欲求を我慢して他人の欲求に合わることです。
そんな人は、無自覚にストレスが溜まっていきます。
・本当は集団が苦手で飲み会に行きたくないのに、
誘われたので我慢して飲み会に参加する。
・本当はババ抜きで遊びたいのに、みんなの希望に合わせて神経衰弱をする
・本当はフリフリの服が着たいのに、友達がカジュアルな服をすすめてくれたので、
カジュアルな服を買う。
・本当はラーメンが食べたいのに友達がみんなパスタが食べたいというので、
イタリアンを食べる。
相手に合わせることも人間関係で上手くやっていくためには必要なことですが、
自分を抑えすぎている場合には、ストレスで爆発してしまいます。
ストレスに無自覚な人や、ストレスに気がつかない人は、
自分を抑え込んでいる人かもしれません。
過剰適応になっている人は、自尊感情が低下するリスクと関係していると考えられます。
周囲と上手くやろうとしすぎて自分を抑え続けていると、かえって自尊感情が下がってしまうのです。
さらに自尊感情が低下すると、うつ病に至ることもあります。
我慢して他人に合わせすぎてしまう人は人間関係で疲れるのです。
相手の気持ちに合わせて、自分の欲求を無理やり抑え、他人の反応に過敏になります。
ストレスに弱い人はこのような過剰適応タイプかもしれません。
欲求を出していけばいいの?
じゃあ自尊感情が下がらないように、我慢せずに欲求を出していこう!
とはなかなかならないと思います。
自分の欲求を出して周囲と上手くいかないという経験をした結果、
我慢するようになったのでしょう。
子供のときはワガママを言いますからね。
自分を抑えすぎていて自己主張できない人の話に戻りましょう。
自己主張をするときは、自分の気持ちだけではなく、
他人の気持ちも尊重することが必要です。
自分も他人も尊重する適切な自己主張のことを、
アサーティブなコミュニケーションと言います。
次はアサーティブなコミュニケーションがどのようなものなのかを
学んでいきます。
適切な自己主張・アサーティブコミュニケーション
自分も他人も尊重した適切な自己主張を、
アサーティブなコミュニケーションと言います。
言いたいことを言って、ワガママ放題言っているのは、
アサーティブなコミュニケーションではありません。
攻撃型のコミュニケーションと呼ばれます。
攻撃型は、自己主張はするのですが、意見を通そうとしすぎたり、
相手の価値観を否定して、自分が正しいと主張したりします。
そのため、攻撃型は他者尊重が欠けてしまっているのです。
反対に自分が言いたいことがあっても、黙っていたり、
行きたいお店があっても相手に合わせて我慢したりするタイプもいます。
受身型のコミュニケーションと呼ばれます。
受身型は、他者からすると居心地の良い人になりますが、
自分を抑えてしまっているため、人間関係で疲れてしまいます。
自己尊重が欠けてしまっているのです。
アサーティブなコミュニケーションをするためには、
自分を尊重することと他人を尊重することが土台になります。
我慢して他人に合わせすぎる人のストレス対処法
自分を抑えすぎて自己主張ができない人は、
自分に耳を向けることが大切です。
無自覚なストレスや気がつかない自分を自覚していきます。
「自分はどういう気持ちなんだろう?」
「自分は本当は何がやりたいんだろう?」
「自分はどう考えているんだろう?」
と本当の自分に耳を傾けてみてください。
それがアサーティブなコミュニケーションの第一歩になるでしょう。
気持ちを無理やり抑え込んでしまうことは体にも心の健康にも良くないことがわかっています。
ストレスに弱い人、無自覚なストレスをためている人は、
自分の嫌な気持ちを無理やり抑え込んでいる場合があります。
嫌な気持ちを無理やり抑え込んでいると、
急に体に症状が現れたり、会社に行こうとすると足がすくんだり、
理由がわからないのに学校に行けなくなる、
ということになります。
気持ちを無理やり抑え込んでいるので、
ストレスに無自覚で気がつかないのです。
そうではなく、
「自分は本当はカツ丼が食べたいけど、今は相手に合わせておこう」
「本当は自分の意見は違うけど、相手の意見に合わせておこう」
と自分の気持ちや考えに気づくだけでもストレスに弱い自分が変わってくるでしょう。
自分の気持ちを抑え込むのと、相手に合わせることはイコールではありません。
自分の気持ちに目を向けて自分に気づくこと、
無自覚になっている自分に気づくことは、
ストレスに強くなるために大切なことです。
アサーティブなコミュニケーションでは相手も尊重して自分も尊重する自己主張をしていきます。
アサーティブなコミュニケーションについては別の記事で書いていますので、
参考にしてください。
----------------------------------------------
相手がしんどくなる【攻撃型のコミュニケーション】
職場の人間関係に疲れる人は「逃げるが勝ち」
----------------------------------------------
【ココロとカラダの最新記事】
この記事へのコメント