2021年01月24日
ストレスに弱い人が使っている【上手くいかないストレス対処法】
ストレスに弱い人が使っている【上手くいかないストレス対処法】
あなたはどのようにストレスに対処してますか?
「カラオケ」や「運動」でしょうか?
「食べる」という人もいるでしょう。
でもストレスに対処する方法は、
あなたが知らないうちにもっとたくさん使っているのです。
防衛機制と呼ばれていますが、後ほど説明します。
そしてストレスに弱い人は、
ストレス対処法が効果的でない可能性があります。
上手くいかないストレス対処法を使い続けてしまう
効果がない対処法を使っていても、なかなかストレスは解消されません。
それなのに一時的に効果があったものを使ったり、
過去に上手くいった対処法を使い続けたりしてしまいます。
例えば、あなたは理科が苦手です。
勉強をする気も起きません。
そんなときに私は文系の大学に行きたいから、
「理科なんてやっても意味がないんだ」と思考を転換します。
これは「合理化」というストレス対処法です。
しかし、これでは理科の成績は伸びず、
理科の授業が苦痛になり、ストレスも溜まってしまいます。
ストレス解消というと、
カラオケや暴飲暴食などが思い浮かびますが、
このように頭の中で起こるストレス解消もあります。
そして、ストレスに弱い人は、
上手くいかないストレス対処法を使っている可能性があるのです。
まず、
人はストレスにどう対応しているのか、
欲求が満たされないときにどういう心理が働くのかを
知っておきましょう。
知らない間にストレスに対処している
心理学に自我防衛機制という考えがあります。
単に防衛機制とも言われます。
自我防衛機制とは、
嫌な感情やあってはならない考え、つらい記憶などを
無意識においやったり、歪めたりして、自分が傷つくことを防ぐことです。
いわばストレスに対処しているのです。
欲求不満を解消したりもしています。
フロイトによると、防衛機制は意識的な場合もあり、
無意識的な場合もあるようです。
強いストレスから自分を守るために記憶がなくなるのは、無意識的ですね。
記憶をなくそうと思っても自分でなくせないでしょう。
職場でストレスを感じたから、ゲームで発散する、というのは意識的なものでしょう。
上手くいかない防衛機制
自我の防衛機制は、うまく機能すれば、
自分が傷つくことを防いで、欲求不満を解消してくれます。
しかし、自我の防衛機制は、
いつもうまくいくとは限りません。
例えば職場でストレスを感じた時に、
現実逃避ばかりしていても、また職場に行くとストレスが溜まってしまいます。
ストレスに弱い人は、この自我防衛機制が上手くいっていない可能性があるのです。
防衛機制には上手くいく大人な防衛機制と、
上手くいかない幼い防衛機制があります。
心理学研究によると、成熟した防衛機制を使っている人は、不安が少ない傾向があります。
防衛が成功しているのですね。
ストレスに弱いと感じている人は、
幼い防衛機制を使い続けているかもしれません。
大人になると防衛機制も大人になる
子どものときに使う防衛機制と、
大人になってから使う防衛機制は異なります。
使う防衛機制も大人っぽいものになるのです。
防衛機制も、生活をしている中で学習するものです。
泣き叫んでもおもちゃを買ってもらえないなら、
別の方法を試すようになるでしょう。
「みんなが持っているから買って」と言って、おもちゃを買ってもらうことができれば、
それ以降も「みんなが持っているから買って」と言うようになるかもしれません。
親を説得する方法を取捨選択しているのです。
うまくいく方法は使い続け、
うまくいかなくなった方法は使われなくなります。
同じように、うまくいく防衛機制は採用されます。
うまくストレス解消できない防衛機制はなくなります。
防衛機制も取捨選択されていくのです。
また別の記事で説明しますが、どんな防衛機制を使うかによって、
そのまま性格につながります。
子どもの使う防衛機制
・子供の使う防衛機制
幼い防衛機制には以下のようなものがあります。
分裂
投影
受動攻撃
否認
退行
身体化
価値下げ
合理化
例えば、長男長女は下の子供が生まれたときに退行することもあります。
小さい子は、妹や弟が生まれたとき、
母親からかまってもらえない、甘えられない、
というストレスを感じます。
そうすると退行という防衛機制で赤ちゃん返りをします。
退行によって欲求を満たそうとするのです。
大人の使う防衛機制
・大人の使う防衛機制
昇華
ユーモア
予測
抑制
例えば、昇華というのは、欲求が満たされないときに、
代わりに別のことをして欲求を満たそうとする防衛機制です。
恋愛をしたいけど恋人ができないとき、恋愛のドラマを見て、欲求を部分的に満たすのも、
昇華です。暴力衝動が抑えられない人が、格闘技をならって、暴力衝動を部分的に満たすのも昇華です。
ストレスに弱い人はストレスを感じたとき、
あまり上手くいかない幼い防衛機制を使っているのかもしれません。
その結果、ストレスはあまり解消されずに、またストレスを感じてしまうのでしょう。
欲求不満も一時的に解消されても、また欲求不満になってしまうのかもしれません。
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