2015年03月28日
ココナッツオイルDME製法って何?
ココナッツオイルの製法をお勉強してからというもの、ラベルに「バージンココナッツオイル」と表記されているだけでは信用できなくなってしまいました笑。小売店の店頭に並んでいるココナッツオイルを実際に手に取りラベルを確認しているのですが、今のところ詳細な製法を明記してあるものと出会えていません。近所のスーパーやディスカウントストアに置いてあるものだからなんでしょうか?品揃えが豊富なデパートや自然食品のお店に行けばお目にかかれるんでしょうね、きっと。
DME製法とは?
ココナッツオイルを探していると「DME製法」という言葉が出てきます。
DME製法ってどういう抽出方なんでしょうか?
DME = ダイレクト・マイクロ・エクスペリング(Direct Micro Expelling)
・ダイレクト 収穫から搾油まで一貫生産
・マイクロ 小規模(家族農場の規模)
・エクスペリング 圧搾だけの無精製オイル
DME製法とは、小規模農家が収穫から圧搾まで現地で一貫生産するシステムです。オーストラリアのダン・イーサリントン博士によって開発されました。
Via : Alpha
現地で収穫から圧搾まで一貫生産されるため、DME製法で作られたココナッツオイルは新鮮で高品質な製品になります。オイルが高品質ということのみならず、こうして現地で一貫生産することで現地での雇用が生まれ、現地の経済に十分寄与することができます。手をかけて作られた高品質のココナッツオイルは今までよりも有利な価格で取引されるため、フェアトレードとして労働・製品に対する正当な対価が支払われる。そして私達消費者はこうして作られた高品質のココナッツオイルを楽しむことができる。素晴らしいシステムだと思いませんか?
出典: YouTube
成熟果の胚乳を削りとって乾燥させた「コプラ」を原料にしているココナッツオイルは高価ですが、これは輸送や加工のコストがかさむからです。コプラを作っている現地の人たちは奴隷のように働いてもそれに見合う収入がありません。
しかしDME製法を取り入れることでココナッツの収穫からオイル抽出まで一貫生産でき、そこにコプラ生産以上の利益が生まれます。女性の雇用機会も生まれ、DME製法で得た給与で子供たちを学校に通わせることができます。
出典: YouTube
作られたココナッツオイルは世界中のマーケットに流通させて収益を上げているだけではありません。ランプのオイルに使ったり、石鹸を作ったり、身体に取り入れたり、現地の人達の生活に役立てられています。また、使われたココナッツのカラや皮などは乾燥のための燃料に使われ、絞ったあとの実は家畜のえさにするなど、ココナッツは余すところなく全て有効活用されているのです。
DME製法の工程
新鮮なココナッツを収穫しバージンココナッツオイルの一番絞りが出来るまで、1時間以内に行われます。もちろん約35℃以下の低温圧搾です。
ココナッツの実を収穫 | |
実を割って削り取る | |
空気乾燥 | |
手絞りです | |
フィルターを通して濾過 | |
出典: YouTube
DME製法で作られたココナッツオイルの特徴
- ココナッツの殻を割ってから1時間以内に搾ってろ過しただけの無精製
- 科学処理は一切無し
- 水のようにクリアで香りは控えめ
- 遊離脂肪酸(酸度)の割合は0.8%以下
- ラウリン酸をはじめとする中鎖脂肪酸が豊富
- 賞味期限は常温で最低でも2年間
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ラウリン酸は強い抗菌作用があり免疫力を高めます。
ラウリン酸は母乳に多く含まれています。産まれたての赤ちゃんは病原菌に対する免疫力がほとんどありませんが、母乳が赤ちゃんを守ってくれます。
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posted by kwiserecomend at 22:23| 生活・暮らし