エコノミストで、円安の要因は、日米の金利差だけで、日本売りではないと言う人もいる。しかし、少子化は続いていて、人口減少社会になっている。そういう労働者人口の減るだろう、先行きの暗い日本への反応が、円安にも繋がっているのではないか。
円安は、悪くはないと言うエコノミストもいるが、私・久木野謙司の意見は異なる。自分の意見は、国にとっていいのは、景気回復に伴う通貨高だと思っている。
自分は、高校は早稲田実業学校高等部商業科で学んでいて、高校1年生から、商業科なのだから、経済を勉強しなければと、朝日新聞か読売新聞の経済面を、毎日読み続けて来た。株価の欄を見ても意味が解らなかったが、経済面の記事に載った企業に注目し、バーチャルで自分なら、この会社の株を1000株買いだと、株価の欄を読み続けていた。
通貨高についても、高校の商業経済の授業で学んだが、高校生の時は、通貨高通貨安どちらがいいか教えられていないし、自分にも分からなかった。そこで、自問自答し突き詰めて、考え続けた。そして、早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修に在籍している時に、景気回復に伴う円高、つまり円高がいいと回答を自分なりに出した。
通貨安は、国内の金融資産の価値が国際的に見て目減りしているし輸入品の価格が上がるので、一部の輸出産業にはメリットがあるが良くないと思っている。通貨高は、一部の輸出産業にはマイナスだが、輸入品の価格は下落するし、国内の金融資産の価値が上がっているので、まだマシだと思っている。
一部のエコノミストが、緩やかな通貨安は経済にいいと答えるなら、国内の金融資産が目減りしている事についてどう答えるのか、尋ねたらいいと思います。彼らは、一部の輸出産業にメリットがあると答えると思います。しかし、輸入価格は上がるし、国内の金融資産価値が国際的に見て目減りします。彼らは、総合的に物事を見る力が弱いと思います。
自分が、約30年前に導き出した、為替相場についての考えは、景気回復に伴う通貨高がいいというものです。グリーンスパンやルービン元財務長官も、ドル高の方がいいと答えていて、頭が良かったのだと思います。一概には言えないと言う人は、断言する自信や分析力が足りないのだと思います。
今後、人口減少による労働力人口の減少は、更に円安に向かうと思うので、政府には少子化対策を取って欲しいです。外国人労働者に頼るだけでは、国内に不必要な摩擦を生むと思います。
エコノミストに言いたい、円安では、更に日本が小さい国になりますよ。確かに、大国がいいと言う訳ではありませんが、小粒でも光っている国と言う訳でもなく、ただスケールの小さい国になるのが、問題だと思います。