アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2020年06月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
月別アーカイブ
写真ギャラリー
タグクラウド
最新コメント

広告

posted by fanblog

2020年06月23日

ほうりもん

去年の盆前くらいに祖父が他界したとき(祖母は五年位前に他界)に、変な話を聞いた。 実家で通夜をやるので帰郷したんだが、 その夜に喪主でもある叔父さんと昔話の流れで、近所の子供が死んだ時の話が出た。 俺が小学校の時なんで、その子がどんな死に方をしたとかは全然憶えていなくて、 かろうじてそんな事もあったな〜という感覚。 でも叔父さんの子供の頃に、近所で全く同じ死に方をした子供がいたらしくて、 その時の事を今でも時々思い出すと言ってた。 で、その死に方なんだが、手足が千切れて失血死なんだと。 「それ殺人じゃないの?」って聞いたんだけど、 結局犯人も見つからないし、文字通り手足が『千切れてる』から、 とても人間の仕業じゃない、野性の動物かなんかにやられたんだろう、って事で決着がついたらしい。 そんな動物いるのかなと思って首をひねってたら、 叔父さんが昔聞いた、同じ死に方をした子供の話もしてくれた。 叔父さんが小学校に入る前くらいの頃、この辺りはすごいど田舎だったらしく、田んぼの中に家々が並んでるような所だった。 でも、そういう農家の連中とは別に、何やってるんだか分からないような連中の家もあったらしい。 祖父や祖母はそういう家の人達を、『ほうりもん』って言ってたそうだ。叔父さんはまだ子供だったし、ただでさえ人の少ない所だったから、そういう家の子供ともたまに遊んでたんだけど、 そうするときまって祖父や祖母は叔父さんに、「あそこの子供とは遊ぶな」と怒られたらしい。 叔父さんもどんな意味かは知らないそうだが、 そういう家の見分け方として、軒先に小さい三角形の紙を吊るしてあったんだと。 だから、あまりそういう家の子供と遊ぶのは嫌だったと言ってた。 で、叔父さんが小学校の高学年くらいの時に、そういう家の女の子が件の死に方で亡くなった。 それからしばらくその辺りに住んでる家の大人が、毎日集まって夜中まで帰ってこない日が続いたらしい。 外に出て遊ぶ子供も居なくなっちゃって、叔父さんも祖父や祖母に「暫く外には行くな」って言われたそうだ。 (何回か黙って外行ってたらしいが) 結局、何日かすると、祖父や祖母が夜中まで帰ってこないような事は無くなったけど、 例のほうりもんの家の人たちが、少しずつ変な行動をするようになった。 叔父さんの話だと、 子供が外で遊んでいると、常に遠巻きに見つめる。 いくつかの田んぼに鶏の足?みたいなのが捨てられる。 家の前の土が掘じくり返される。 ってな事があったらしい。 そんな事があって、近隣の空気が暫くピリピリしてたある日、近所の子供(叔父さんの友達)が重い病気になったそうだ。 初めは体が痛い痛いと泣くだけだったが、その内だんだん手足が曲がってきて、とても見てられないぐらいになったらしい。 医者の診断では、「おそらくリウマチだろう。でも、こんなに酷いのは今まで見た事無い」と言ってたそうだ。 すると、また近所の大人達が夜に帰ってこなくなった。 どうも叔父さんの友達の病気は、あのほうりもんの家の人達が原因と、祖父や祖母たちは考えていたらしい。 そんな事が続いた後、ほうりもんの家の人達は近辺から姿を消してしまって、 あの友達も結局その後すぐ死んでしまったそうだ。 叔父さんの話はそこで終わり。 俺はこの話聞いて気分悪かったんだけど、叔父さんが複雑な表情してたから、なんか黙ってるしかなかった。 結局それ以上の話は聞けなかったし、 そんな強烈な事件が近くであったのに、ほとんど憶えてないのもいまいち腑に落ちないんだよな。 なんとなく変な感じはするんだけど、よく分からなくて気持ち悪かった。 <感想> 叔父さんは本当は真実を知ってそうだけど、 一番大事なやばい部分をぼかして話してるので、 こんな感じになるんだと思う。
【このカテゴリーの最新記事】
検索
最新記事
カテゴリーアーカイブ
アクセスカウンター
にほんブログ村 本ブログ ホラー・怪奇へ
にほんブログ村
にほんブログ村 動画紹介ブログ ホラー・怪奇動画へ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
リンク集
プロフィール
みもんさんの画像
みもん
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。