2020年01月16日
足跡
山守から聞いた話
冬の夕暮れ時、昼から降り続いた雪が止んだので、木の様子を見に山へ向かった。
林道から作業道へ入ったあたりで、薄闇を通して前方に人影が一つ見えた。
白い服を着た女性らしき後ろ姿が、けっこうな速さで山奥へと歩み入ってゆく。
眼下の雪上には、先を行く女性のものであろう足跡が一筋。
冷たい雪を踏みしめて深山へと続くそれは、どう見ても裸足だった。
急に背筋を冷たいものが這いのぼり、見回りもそうそうに家に戻ったそうだ。
<感想>
現代の雪女って感じですね。



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posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(山・森・田舎編)