2020年01月15日
山の墓地
妻の友人に聞いた話
山の墓地で草むしりをしている最中、ふと顔を上げると子供がいた。
墓石の裏から顔を半分のぞかせて、こっちをジッと見つめている。
お墓で遊んじゃダメよ と声を掛けようとして気がついた。
その墓石は、切り立った斜面に密着するように建っていて、裏に人の立ち入る隙間などない。
首を伸ばし、少し角度を変えて覗き込むと、
子供の顔は、墓石の中に引き込まれるようにスーッと消えた。
不思議に怖いという感情はなく、何故か不憫に思えたので、
その墓に小さな花を供え、静かに手を合わせた。
家に帰ってから作業用のズボンを脱ぐ際、
ポケットにクレヨンが1本入っているのに気がついた。
<感想>
草むしりをして、
綺麗にしてくれたのが嬉しかったのかな?
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posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(山・森・田舎編)