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2017年10月29日

戒名について

ネットを見ていたら戒名についての話題がありました

http://www.osohshiki.jp/column/article/96/

これを見てみるとどの宗派でも戒名というのは非常に高額ですね、でもこれはある意味しょうがない事です。



お寺の収入というのは信徒からの布施・供養で成り立つものです。昔は各家の菩提寺があるのが当たり前でしたが現在はそんなのは無いですから。


ウチの実家も祖父母の代くらいまではあったと思いますし、叔母は浄土真宗が菩提寺になっています、しかし両親の代になるとありませんし当然自分の代になると全くそんなのは聞きません。 現在自分は日蓮正宗に入信し、日蓮正宗のお寺が菩提寺になっていますが・・




そんなわけで他宗の収入というのはこういう葬儀の時がメインになるのであって、そこはやはり生活がかかっていますからタダでいいですよなんていかないでしょう。




じゃあ日蓮正宗の戒名はどうなのか?




日蓮正宗においては戒名は信心で付けられます、つまり100万出そうが1000万出そうが全てはその人の信心で戒名が付けられます。




これは本来日蓮正宗の供養に対する精神にあります。 日蓮正宗では半紙1枚でも供養になると言われています。小学生が持つ1000円と普通の社会で働いてる大人の1000円じゃ同じ1000円でもその感覚というものがまるで違います。



また同じお年寄りでも、自営業で引退して少ない年金で暮らす人、自営業でも土地やマンションを持っていてそれなりの生活をしている人(うちの父はそのパターンです)、普通にサラリーマンで働いて厚生年金を貰う人、子供が金持ちでいい生活をしている人(大物タレントの親など、よくあります)。色々います。




そうすると自分の成仏のためには金持ちにならなくてはいけないのか、それが信心なのかという話になります、そんな事はありません。




もちろん供養というのはそこそこやってればいいというものでもありませんし、真心や志が大事なのですが、日蓮正宗では無理に生活ができなくなるほどだったり、借金を背負ってしまうような供養は逆にタブーとされています。



なので日蓮正宗のお寺は常日頃の信徒の真心の供養で潤っており、葬儀でボロ儲けしようという他宗のような考えは全く無いのです。



ちなみに日蓮正宗寺院はそこの御住職のものではありません、御法主上人猊下の命を受けてそこのお寺の御本尊様にお仕えする為にいらっしゃるのです。またよく「信徒の供養で僧侶はいい生活をしている」と誤解されますが日蓮正宗の御僧侶は給料制です。お寺にいくら入ろうがそれは全て御本尊様に対する供養でありいくらお寺に入ろうが御僧侶の収入は変わらないのです。




さて戒名に戻すと第9世日有上人は化儀抄において

「仏事追善の引導の時の事、私の心中有るべからず、経を読みて此の経の功用に依って、当亡者の戒名を以って無始の罪障を滅して成仏得道疑いなし、乃至法界平等利益」「当宗の経を持つ人、二親をも当宗の戒名を付けて…」



と御指南されています。



顕正会の浅井会長は、平成16年に「戒名などいらない」と発言していますが、日有上人の御指南と矛盾しますし浅井会長に父の甚兵衛さん等は『直連院護法甚道居士』という戒名が付けられています。平成28年に行われるべき33回忌もやっていません。



これは何故なのか、本来それをやる僧侶がいないからだと思います。


だから塔婆供養も廃止してしまうのです。この辺りについてはまた別記事にしたいと思います
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