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高坂圭
フリーランスの放送作家・脚本家、コピーライター として活動し、33年目を迎えました。 最近は、物語プランナーとして、ストーリーの力で ビジネスをアップするクリエイターとしても活動しています。
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2023年05月17日

ただただ、楽しい。 「青豆とうふ」 安西水丸  和田誠

ふたりの素敵なイラストレーターが

作った遊び心満載のエッセイ集。

テーマはしりとりのような

リレー式で、和田さんが文章を書いた

ときは、安西さんが絵を描く。

安西さんが文章のときは、という粋な趣向。

エッセイも面白いんだが、カラーで魅せて

くれる二人の絵に、心が弾む、弾む。



解説が村上春樹さんというのも嬉しい。

ちょっと引いてみます。



この「青豆とうふ」というタイトルは、

たまたま僕がつけたものです。

水丸さんと(略)お酒を飲んでいて、

「今度、和田誠さんと一緒に本を出すんだけど、

村上さん、タイトルなにか考えてよ」

「うーん、タイトルか。弱ったな」と

思っていたんだけど(略)、そのとき

僕はちょうど「青豆とうふ」を食べていたので、

「じゃあ、青豆とうふでいいんじゃないですか」と

いうことになりました。



いいね、この軽やかさ。

人生も、こうありたいねー。



青豆とうふ (中公文庫 わ25-3) [ 和田 誠 ]

価格:990円
(2023/5/17 06:55時点)
感想(0件)





再読、名著。 「俳優のノート」 山崎努

演劇関係者はもちろん、表現に関わっている

すべての人に読んで欲しい、名著です。

名優がリア王の戯曲をどう読み解き、

演技をしていくかをつぶさに描いている。

あとがきで香川照之が「あなたがもし俳優ならば、

あなたは即刻この本を教科書と指定すべでである」

と記しているが、戯曲を読むとはどういうことか、

演技をするというのは何なのか、を深くえぐられ、

唸るほどの名言が散りばめられている、

類まれなる本です。

少し長くなるけど、その一部をご紹介。



「ある感情から次の感情に飛躍することが

日本の俳優の苦手とするところで、これが劇の

ダイナミズムを損なう最も大きな原因である。

ドラマチックということはダイナミックと

いうことであり、ダイナミックでなければ

ドラマチックではない。

感情の沼に溺れ込んで、ぬくぬくべたべた

めそめそと、まるで羊水の中に留まっていれるだけの

自己充足的感情お化け芝居は劇ではない」



「当初から目指していた演技のダイナミズムが

実現しつつあるように思う。感情のアクロバット。

日常ではあり得ない感情や意義の飛躍を楽しむのだ。

しかし、基本にあるのはあくまで日常の感情だ。

日常の感情を煮つめ、圧縮し拡大したものが

舞台上の感情なのである」



「演技の修練は舞台上ではできない。

優れた演技や演出を見て、技術を学ぼうとしても

駄目なのだ。その演技はその人独自なものである。

大切なものは日常にある」



「やはり人は、皆、己の身の丈にあった感動を

持つべきものなのである。

読みかじったり聞きかじったりした知識ではなく、

自分の日常の中に劇のエキスはある。

我々はそのことをもっと信じなければならない」



「四十年も俳優業をやっているのだから、

笑わせたり泣かせたりすることはもう充分に

出来るはずだ。

どのキーを押してどんな音を出すか、充分に

知ったはずだ。

肝心なことは、何のための演技をするかなのだ。

演技をすること、芝居を作ることは、

自分を知るために探索の旅をすることだと思う。

役の人物を掘り返すことは、自分の内を掘り返す

ことでもある。(略)

役を生きることで、自分という始末に負えない

化けものの正体を、その一部を発見すること。

しかし手に入れた獲物はすぐに腐る。

習得した表現術はどんどん捨てて行くこと」



「俳優は馬鹿ではいけない。俳優は演出家の

道具になってはならない。

今、演出家主導の芝居がもてはやされている

ようだが、これはとても悲しく淋しいことだ。

我々俳優は森全体を見、そして木を

見なければならない。

自立しなければならない。

そして、演技をひけらかしては

ならない。


登場人物が、俳優という生身の肉体を与えられ、

舞台の上で生き生きと存在すること、それが

芝居の生命なのだ。

戯曲が素晴らしい、演出が新鮮だ、演技が見事だと

観客に感じさせたらそれは失敗なのである。

舞台上に劇の世界を生き生きと存在させること。

ただそれだけ」



俳優の話をされてるんですが、いろんなことに

置き換えられる深い言葉だなーと思います。

おそらくこれから何度も読み返す、

大事な本です。

未読の方はぜひ。


俳優のノート (文春文庫) [ 山崎 努 ]

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感想(2件)




2023年05月16日

人生は短い。だから、とことん…。 「愛して生きて 宇野千代伝」  工藤美代子

恋多き人とは聞いてはいたが、

いやー、ここまでとは。

しかもお相手は、尾崎士郎、梶井基次郎、

東郷青児、北原武夫と才にあふれ

一癖も二癖もある芸術家ばかり。

まだ無名だった彼らを、当時流行作家の

千代は、惜しげもなくお金を費やし

尽くす。

とはいえ、彼女もつわもの。



なにしろ、

「初めて千代に出合った男の多くは、魅入られた

ようにその面を凝視する」ほどの美人だし、

千代も、好きな男に出合ったら、

「どこかから滾々と自分の体内で湧き上がって

くる強い疼きが、全身を駆け巡る」のだ。



だから火がついたら、止まらない。

千代曰く、

「だって、寝てみなければ、何もわからないじゃない。

(中略)何かが刺激されたら、寝てみたいと思う。これは

恋なのだと確信する」のだ。



とうぜん、二股、三股もなんのその。

「床に倒れた千代は、尾崎の嫉妬にも梶井の

情念にも、どちらにも怒りを感じることが

できないでいた。

愛しいのは尾崎だし、好きなのは梶井なのだ。

ただ、それだけの話」だから。



なぜそうなるのか。それは、

「あたしの身体の中には、いつも二人の女が住んでいる。

優しい気持ちで、ひたすら男に尽くす女と、

その男の愛情も尊厳も平気で踏みにじる残忍な女と、

きっと二人の女がいるに違いない」からだ。



一方でこうも思う。

「恋の出逢いは最初の一瞥だ。言葉ではない。

頭のてっぺんから足の先まで、何かがとおり抜ける。

つまりは身体が相手の男を許容し、すべての細胞の

緊張が解き放たれる。

そのとき女は抱かれたいと思う」



この情熱は年をとっても変わらない。

「最後の男は誰だったのですか、と聞かれたときは

微笑むだけだ。

寝た男なら、七十八歳のときの相手が最後よと、

胸の中で答える。

五十八歳の大学教授の男が、那須の別荘に

遊びに来て泊まったとき、あたしたちは

抱き合って眠った」



九十歳を過ぎて千代は色紙に記す。

「この頃、思うんですけど、何だか私、死なないような、

気がするんです。ははははは」



享年九十八歳。

まさしく、「愛して生きた」人生だった。

いやー、あっぱれ。



愛して生きて 宇野千代伝 (中公文庫 く16-9) [ 工藤 美代子 ]

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NHK朝ドラでも人気 「牧野富太郎の恋」 長尾剛

モデルになった、天才植物学者の

破天荒な生涯を描いた小説。



小学校中退でありながら

東大の学者までになった牧野は、

植物研究のためには全財産を費やし

多額の借金を背負い込む。

しかし彼は一向にめげない。

なぜなら、最愛の妻、すえが

全力で応援し、家を守ってくれるから。



読み終えてやはり一番印象に残ったのは、

妻すえの明るさと優しさ。

病床のすえに、

富太郎が、

「もし君が流行りの着物が欲しい、人気の

芝居を見に行きたい、とねだってくれれば

僕は喜んでその願いを叶えたのに」と言えば、

クククと笑って、



「だって、そんなもの、まるで欲しくなかった

んですもの。そんなものより、旦那様と一緒に

なっての毎日が、楽しくて……いえ、違いますね。

面白くて仕方がなかったんです」

「面白い?」



「ええ。毎日楽しくて旦那様とお話するのも、

おもしろかったです。

借金取りを丸め込んで出て行ってもらうのも

痛快でおもしろかったです。

一銭や五銭の節約のために、毎日方々に出向いて

お代を比べて廻るのもおもしろかったです。

追い立てを受けて、大八車を引きながら

新居を探すのも、おもしろかったです。

造りかけの植物標本に挟まれて、草木の

香りを鼻の先で嗅ぎながら眠るのも、

おもしろかったです。(中略)

こんな、毎日先が見えないような、ワクワク

ドキドキする暮らしが、おもしろくないわけ

がないじゃありませんか」



いやー素敵な奥さんです。

心がほんわかと暖かくなる作品を

求めてる方はぜひ。



牧野富太郎の恋 (朝日文庫) [ 長尾剛 ]

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24年間は、やっぱり凄い! 「安部公房と私」 山口果林

今、どれだけ安部公房の小説を

覚えている人がいるか、

女優、山口果林を記憶しているか

わからないけど、

著者の真っすぐな、何ら忖度のない

文章に魅かれた。

たとえば、「密会」と題された一節。



未熟な私のどこに、安部公房は

引きつけられたんだろう。

初めての恋人との別れで、激しい

恋愛感情の酔いは、一、二年で冷めるとしても

(中略)

それまで安部公房から得られるものは、貪欲に

吸収したい!

自身のキャリアも高めたいというのが、

当時の私だった。



やがて二人は恋に落ちる。

著者の筆は率直だ。



表参道のアパートで二人暮らした。

セックスの相性も良かった。

面白がる好奇心も同じだった。



でも彼女は売れっ子女優になっていく。

「自分の中に安部公房の存在が定着

し始めるのを感じた」



だから、自分からお金を出すのもいとわない。

それを果林は直截に語る。



「別居してから、一緒の外出時の支払いは私がしてた。

ホテルの支払い時にはそっと私は安部公房に

現金を渡す。たぶんホテル側も察していたのだろう。

私のいる時に請求書を持ってくる。

付き合い始めた時と変わって私が支払うことに

何の違和感も持たなかった。



僕のかつてのガールフレンドが

「男は顔か、才能よね。どちらかがあれば

女は好きになる」と言った。

もちろんそれは彼女の個人的意見だけど、

この本を読んで、「うーん。ありそう」と

唸った。

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嘆きの書 「エンタメ小説家の失敗学」 平山瑞穂

帯のコピー、

―間違い続けた小説家の総決算!

すべての”作家志望”に捧げる

崖っぷちの告白

日本ファンタジーノベル大賞作家の

壁・罠・恐怖・絶望ー

に魅かれ読み始めたが、著者が正直に自分の

失敗を語り分析する姿勢に共感し

一気読み。



18年にわたって29冊の作品を

大手出版社から出してきた著者は

まぎれもない中堅作家だ。

十万部を超え、作品は映画化も

されたことがある。

だからこそ書き続けられたわけだが、

ほとんどの作品は初版止まりで、

最近は依頼が減り、ライターで

糊口をしのいでいる。



なぜ自分は売れないのか、どこが

間違いだったのかを、平山さんは

自分の著者を例に冷静に分析し、自省していく。

ときには理不尽な編集者、出版社に

矢を投げる。



この本は小説志望者だけではなく、

サービス業などの仕事をやっている人にも

役立つと思う。

多くの人の共感を得るためには何が必要なのか、

著者は深い苦みを噛みしめながら、その答えを

ロジカルに語ってくれる。

その内容とは……。

ぜひ本書を読んでみてください。



内容の代わりに、各章を紹介しておきまーす。



第1章:入口をまちがえてはならない

第2章:功を焦ってはならない

コラム:逃げる編集者たち

第3章:作品の設計を怠ってはならない

第4章:編集者に過度に迎合してはならない

第5章:「編集者受け」を盲信してはならない

コラム:配慮と我執のあいだ

第6章:オチのない物語にしてはならない

第7章:共感≠ニいうクセモノを侮ってはならない

コラム:文芸出版業界の奇妙な慣行



エンタメ小説家の失敗学 「売れなければ終わり」の修羅の道 (光文社新書) [ 平山瑞穂 ]

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一気読み! 「枕アイドル」 新堂冬樹

自分がのし上がるために

枕営業を続けるアイドルと、

彼女を目の敵にして

ネットで中傷し続けるデリヘリ嬢

のVS。

その戦いはやがてとんでもない

事件を巻き起こし、驚愕の事実が

暴かれる。



……といったお話。

まるで韓国映画を見ているような

目まぐるしいストーリー展開と

官能小説もどきのHな描写もバンバンあり、

結構長い作品ですが、一気に読ませて

もらいました。

本音丸出しの下劣な世界、おもろいなぁ。


枕アイドル (集英社文庫(日本)) [ 新堂 冬樹 ]

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快男子ここにあり! 「ノボさん」 伊集院静

明治という時代には青春が似合う。

祭りごとも、芸術もすべて一から

始まった感じがするからだ。

筆者も書いている。



「明治という時代の強さは、この清廉なこころ、

自分の信じたもの、認めたものにむかって

一見無謀に思える行為を平然となす人々が

まだあちこちにいたことが挙げられるかも

しれない。

何よりも、清廉、つまり損得勘定で動かなかった

ところに行動の潔さがあった」



小説の主人子、ノボさんこと

正岡子規はまさに青雲の志を

抱いた男だ。

筆者は記す。



「子規は俳句、短歌を文学の領域に引き上げた

文学者として、現在もその名を広くとどめている。

それでもなお周囲の人々からノボさんと親しみを

こめて呼ばれ、おう、と嬉しそうに応えて、

ただ自分の信じるものに真っ直ぐと歩き続けて

いた正岡子規が何よりもまぶしい。

漱石はそれを一番知っていた友であった」



二人に交流があったことは知っていたが、

ここまで深い結びつきだったとは、本作を

読んで初めて知った。



漱石の名が、元は子規の俳号のひとつだった

ことにも、驚いた。

34歳という短い生涯だったが、漱石は

もちろんのこと、

子規は多くの偉業をなし、たくさんの芸術家、

友人たちに愛され慕われた。

なにしろ、



漱石がきて虚子が来て大晦日

なのだ。



漱石は子規の訃報をロンドンで聞き句を作る。



手向くべき線香もなくて暮れの秋



きりぎりすの昔を忍び帰るべし



快活で情に厚い子規の魅力を

自由闊達な筆で気持ちよく描いてくれる

本作は、司馬遼太郎を受賞している。



ページをめくると、青春の風がさやかに吹いてくる、

そんな小説です。





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衝撃のレポート! 文藝春秋4月号 「日本の食が危ない!」

文藝春秋4月号

「日本の食が危ない!」

鈴木亘弘氏(東大大学院教授・元農水省職員)の

レポートに衝撃を受けた。



ショックなことが相当に

あり長くなるので、箇条書きにします。



日本の食料自給率は38%と言われているが、

種子や肥料を大量に輸入に頼っているので

実質は10%前後。

とくにコロナ過で浮き彫りになったのは、

種子は肥料など生産資材の自給率の低さ。

80%が国産といわれる野菜でさえ、

種子の90%は輸入している。

もしコロナ危機、戦争などで種子や肥料が

入らなくなれば、以下の自給率になることが

予想される。

牛肉4%、豚肉1%、鶏肉2%、野菜4%、コメ10%前後



なぜこれほど日本の自給率は下がったのか。

主な理由は二つ。

1 貿易政策

  自動車産業を守り農業を生贄にしてきたから。

2 財政政策

  農水予算の削減。この数十年間で一兆円以上減り、

  近年は二兆円台で推移している。

これらの理由により、農業経営はどんどん苦しくなり、

離農者が増え、ゆえに輸入食料に依存し、ますます

自給率が低下する悪循環。

こんな国は世界で日本だけ。



日本の農業は過保護といわれるが、実態はまるで違う。

政府からの補助金は30%程度。

ヨーロッパは100%、アメリカに至っては、

農家には「不足払い」という名目で、

必要な生産コストと販売価格との差額を

国が全額補填している。



転じて日本は、「コメ余り、牛乳余り」なのに

これといった対策を行わない。

それどころか、海外からは毎年米77万トン、

バターや脱脂粉乳などを生乳換算で

13.7万トンも義務として輸入している。



EUもアジア諸国も「ノー!」なのに

日本は遺伝子組み換え作物、ホルモン牛肉を

受け入れている。

今年4月から変わる食品表示法のルールにより、

食品の原材料名簿に「遺伝子組み換えでない」や

「不使用」の任意表示ができなくなる。

これは、アメリカの要請を受けてのもの。



遺伝子組み換え作物の中には、特定の

農薬に耐性を持つようにデザインされた

ものがある。

そのひとつが「ラウンドアップ」だが

主成分であるグリホサートに発がん性が

あると2018年に判断され、農家の訴訟が相次ぎ

販売するアメリカの「モンサント社」は

総額一兆円の賠償金を支払った。



しかし日本はアメリカの要請もあり、

2017年末、輸入のグリホサートの残留基準値を

小麦は6倍、そば150倍に緩和した。

世界ではすでに「日本は安全でない国」と

言われている。



……ここまで書くと暗澹たる気持ちになるが、

筆者は希望の光も見せてくれる。

ひとつは政府がようやく打ち出した、

「みどりの食料システム戦略」だ。

これは2050年までに有機栽培面積を

25%にまで拡大するといったもの。

有機農法自体も変化し、効率的な取り組みが

行われてきている。



消費者としては、最近増えている家庭菜園も

すすめている。

耕作放棄地を分担して耕す市民農園を拡大

することも、食の安全確保や自給率向上の

ための対策のひとつ。



スーパーや食料品店で数十円だけ高い地元の

食品を買うだけでもいい。

またそれらの食材を使っているレストランを

選んで行く、というのも大事なことかも

しれない。



最後に筆者はレポートをこう結ぶ。

今を踏ん張れば、未来が拓ける。

世界一過保護と誤解されてきた日本の農家は、

本当は世界一保護なしで踏ん張ってきた。

今でも世界十位の農業生産額を達成している、

まさに選び抜かれた「精鋭」である。

誇りと自信を持ち、これからも家族と国民を

守っていく決意を新たにしてほしい。

筆者はそう切に願っている。



かつてアメリカのを役人は言ったそうだ。

「日本を脅迫するなら食料輸出を止めればいい」

この言葉を怒りを持って、胸に刻みたい。


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疲れたときに開く本 。「世の中ついでに生きてたい」 古今亭志ん朝

今は亡き名人の対談集。

山藤章二、池波正太郎、

中村勘九郎とゲストも魅力的

なんだけど、なんといっても師匠が

語る、父志ん生師のエピソードが

何度読んでも笑える。

たとえば……



山藤「志ん生の貧乏自慢って、いう本を読んで

ビックリしたんだけど、刃傷沙汰や、警察沙汰に

なったスッポカシを、いくつもやってるんですね」



志ん朝「ええ。で、帰ってきて『きょう、こういう

電話があったよ』『うん、行かなかったよ』

『どうしていかないの』『なんか行きたくねぇんだよ』

……(笑)。なンか行きたくないから行かないんですよ。

あくる日、抗議の電話がかかってくると、

『しょうがねぇじゃねェか、本人が行きたくねぇって

んだから……』(笑)



山藤「ハハハハ……こんなたしかなことはない(笑)。



志ん朝「僕が真打になったころ、テレビの仕事

なんか、わーっときたでしょ。撮影所に行くのに

朝六時ごろ起きて、がたがだやってたら、

おやじが倒れたあとだったけど、起きてきて



『なにしてんだい』ってえから、

『これから仕事なんだよ』って言ったら、

『おまえ、噺家がこんなに早く起きちゃ駄目だよ』(笑)、

『新聞でも配達に行くのかと思ったよ』

『いや、そうじゃないんだよ。撮影があんだよ』って

ったら、『つまんねえことしてやんな』」



……いいなぁ。この本読んで、志ん生師の落語聴いたら

余計にぐっとくるのです。

タイトルも、師匠の口癖だそう。

これもいいよね。

座右の銘にしよ。



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