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高坂圭
フリーランスの放送作家・脚本家、コピーライター として活動し、33年目を迎えました。 最近は、物語プランナーとして、ストーリーの力で ビジネスをアップするクリエイターとしても活動しています。
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2023年05月16日

疲れたときに開く本 。「世の中ついでに生きてたい」 古今亭志ん朝

今は亡き名人の対談集。

山藤章二、池波正太郎、

中村勘九郎とゲストも魅力的

なんだけど、なんといっても師匠が

語る、父志ん生師のエピソードが

何度読んでも笑える。

たとえば……



山藤「志ん生の貧乏自慢って、いう本を読んで

ビックリしたんだけど、刃傷沙汰や、警察沙汰に

なったスッポカシを、いくつもやってるんですね」



志ん朝「ええ。で、帰ってきて『きょう、こういう

電話があったよ』『うん、行かなかったよ』

『どうしていかないの』『なんか行きたくねぇんだよ』

……(笑)。なンか行きたくないから行かないんですよ。

あくる日、抗議の電話がかかってくると、

『しょうがねぇじゃねェか、本人が行きたくねぇって

んだから……』(笑)



山藤「ハハハハ……こんなたしかなことはない(笑)。



志ん朝「僕が真打になったころ、テレビの仕事

なんか、わーっときたでしょ。撮影所に行くのに

朝六時ごろ起きて、がたがだやってたら、

おやじが倒れたあとだったけど、起きてきて



『なにしてんだい』ってえから、

『これから仕事なんだよ』って言ったら、

『おまえ、噺家がこんなに早く起きちゃ駄目だよ』(笑)、

『新聞でも配達に行くのかと思ったよ』

『いや、そうじゃないんだよ。撮影があんだよ』って

ったら、『つまんねえことしてやんな』」



……いいなぁ。この本読んで、志ん生師の落語聴いたら

余計にぐっとくるのです。

タイトルも、師匠の口癖だそう。

これもいいよね。

座右の銘にしよ。



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感想(1件)


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