2023年05月16日
24年間は、やっぱり凄い! 「安部公房と私」 山口果林
今、どれだけ安部公房の小説を
覚えている人がいるか、
女優、山口果林を記憶しているか
わからないけど、
著者の真っすぐな、何ら忖度のない
文章に魅かれた。
たとえば、「密会」と題された一節。
未熟な私のどこに、安部公房は
引きつけられたんだろう。
初めての恋人との別れで、激しい
恋愛感情の酔いは、一、二年で冷めるとしても
(中略)
それまで安部公房から得られるものは、貪欲に
吸収したい!
自身のキャリアも高めたいというのが、
当時の私だった。
’
やがて二人は恋に落ちる。
著者の筆は率直だ。
表参道のアパートで二人暮らした。
セックスの相性も良かった。
面白がる好奇心も同じだった。
’
でも彼女は売れっ子女優になっていく。
「自分の中に安部公房の存在が定着
し始めるのを感じた」
’
だから、自分からお金を出すのもいとわない。
それを果林は直截に語る。
’
「別居してから、一緒の外出時の支払いは私がしてた。
ホテルの支払い時にはそっと私は安部公房に
現金を渡す。たぶんホテル側も察していたのだろう。
私のいる時に請求書を持ってくる。
付き合い始めた時と変わって私が支払うことに
何の違和感も持たなかった。
僕のかつてのガールフレンドが
「男は顔か、才能よね。どちらかがあれば
女は好きになる」と言った。
もちろんそれは彼女の個人的意見だけど、
この本を読んで、「うーん。ありそう」と
唸った。
覚えている人がいるか、
女優、山口果林を記憶しているか
わからないけど、
著者の真っすぐな、何ら忖度のない
文章に魅かれた。
たとえば、「密会」と題された一節。
未熟な私のどこに、安部公房は
引きつけられたんだろう。
初めての恋人との別れで、激しい
恋愛感情の酔いは、一、二年で冷めるとしても
(中略)
それまで安部公房から得られるものは、貪欲に
吸収したい!
自身のキャリアも高めたいというのが、
当時の私だった。
’
やがて二人は恋に落ちる。
著者の筆は率直だ。
表参道のアパートで二人暮らした。
セックスの相性も良かった。
面白がる好奇心も同じだった。
’
でも彼女は売れっ子女優になっていく。
「自分の中に安部公房の存在が定着
し始めるのを感じた」
’
だから、自分からお金を出すのもいとわない。
それを果林は直截に語る。
’
「別居してから、一緒の外出時の支払いは私がしてた。
ホテルの支払い時にはそっと私は安部公房に
現金を渡す。たぶんホテル側も察していたのだろう。
私のいる時に請求書を持ってくる。
付き合い始めた時と変わって私が支払うことに
何の違和感も持たなかった。
僕のかつてのガールフレンドが
「男は顔か、才能よね。どちらかがあれば
女は好きになる」と言った。
もちろんそれは彼女の個人的意見だけど、
この本を読んで、「うーん。ありそう」と
唸った。
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