6:45分頃、隣の空き家との境の一段高い、猫らのお気に入りのブロックの上にシロタンがいるのが目に入った。確かに縁側のサッシ戸が10センチばかり開いているではないか。ここからジロタンもろとも脱走した模様だ。それでもミネちゃんだけは、ワシの布団の上で香箱座りをしてちんまりとしていたが。
ミネちゃんにすれば、外での数々の苦労は勝手知ったることであり、今さから外に出てはしゃぐほど愚かでもなく、家の中でじっとして三食昼寝付きの恩恵を受け続けることの方が一番大事という顔付きをしてワイが布団をたたみに来るのをじっと待っていた。きっと、一旦は外に出たのであろうが、慌ててまたすぐに戻ってきたようだ。
この脱走劇の原因だが、大きな地震の揺れで縁側のサッシの鍵が外れたせい。前にもたびたびこれが原因で猫らが脱走をしている。その後、また外から唸り声が聞こえて外に出てみると、隣家の物置の上にシロタンがいて特に唸った様子はなく、大分離れた場所にジロタンがいるらしく、きっとよその猫さんが一枚絡んでいるように見えた。
すぐにシロタンを獲っ捕まえようとしたら、ジロタンもそこに現れ、二匹追う者は・・の格言通り、どちらか一匹でも捕まえられたらと思ったのだが、結局どちらにも逃げられてしまい、特にシロタンなどは全速力で坂を駆け下ると、勢い余って家の向いの田んぼの向こうの杉の木に1メートルばかりジャンプし、まるでセミのようにしっかりと手足を最大限拡げて木にすがり付いている様子には笑えた。
6:10、木小屋のトタン屋根の上でドタンバタンと1分ほど一騒動あった。7:10、縁側のサッシを開けて外の様子を見たワシに気付いたのか、茶の間の前辺りに控えていたシロタンが慌てるように家の中に飛び込んできた。9:30、久しぶりの外にしてはジロタンには珍しく、かなり早めに家の中に戻ってきた。その直前のこと、縁側から庭に何やら黒い小さな塊が見えて、嫌な予感はすでにしていたのだが・・。
そこへタイミング良くジロタンがふいに現れたもので、サッシを開けてやったら、予想外にも素直に家の中に戻ってきた。きっと、よその猫さんか何かが外にいたからに違いない。ともかく、すぐ外へ確認しに行くと、それはやっぱり全長5センチくらいのモグラさんで、これも大きな地震のせいと諦めて貰うしか言葉が見つからなかった。
ジロタンの持ち帰ったモグラさんにしては背中に赤く傷があったせいか、いつもは堂々と縁側近くに獲物を置いてこれ見よがしに見せびらかすのに、今日はちょっと縁側から離れてモグラさんを置いていた。すぐにペット墓地に埋葬したが、これが嫌だから猫らを脱走させたくないワシなのだ。
猫日記より(2022.4.2)
今日は車のタイヤ交換をしたが、外は天気が良く、外でワイが何をやっているのかなァと、猫らに縁側から注目され続けた。
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