昨日は、母方の祖母はマムシの焼酎割り、孫は軟弱にもコーラの焼酎割りを飲んでいるし、それによる頭痛時にも無味無臭のDHA+EPAの錠剤を飲んでいる。父方の祖母は猫好きで、昔を5匹位同時に飼っていたようだ。マムシの焼酎割りの祖母は明治の人だからか、若い頃持病の目が悪くても、まず眼科に行くというよりも、遠くても目の病気に良く効くと聞く神仏に頼って、ずい分遠くまで歩いて行ったようだ。老婆になってやっと眼科に行くようになったようだけど。
今なら車で10分も行けば着くような山の奥のお不動さんにも、往復一日掛かりで行ったと聞く。今はりっぱな道路があるけど、当時は細くて道の悪い山道しかなかっただろうから、その困難さは今と比較にならない。昔の人は歩くしか交通手段がなく、仕方なかったにせよ、足腰は相当丈夫だった。腰が曲がった80歳を過ぎても、孫の住む当家まで片道1時間半以上掛けて、堤防の砂利道を杖をついて歩いてきたくらいだから。当家に一泊後、当家に車もなく帰りも杖をついて歩いて帰って行った。
当家に居候の母猫は、去年春3歳で当家に保護されるまでは野良猫の身分だったので、それまで相当苦労している。どうやら多少は人馴れしていたので、小さい頃だろうか人に飼われたような気配があったから、今、何三食昼寝付きの不自由ない暮らしができるようになったのだけれど、全くの野生児だったら、今でもこの寒空に放浪の身であったろう。
そんな苦労を全く知らず、当家で生まれて何不自由なく育って10カ月、食いたいだけ食って寝たいだけ値て、ボンボン暮らししかしらない当家の兄弟猫たちは、母親がどんな苦労をしてきたかなど知る由もなく、ちょうどマムシの祖母とDHAの孫のくらい苦労の格差があるのかな、などと想像してしまった。
同じようなもので、今の若い世代の人達は、自分ら世代だけが割りを食って損してるように考えているようだが、いかに自分ら世代が(前世代と比べて一番)苦労知らずで育ってきたかを知らない世代だからこそ、そんなことが言えるのだと思うのだけれど。
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