桑原通夫です。
最近耳にする言葉ですが
社外取締役って・・
一体何をやっているのでしょう・・
社外取締役とは、文字通り、
社外から招いた取締役のことです。
取締役は、企業の意思決定をする
重要な役割ですが
社外取締役は社内で昇格した
人材ではないため、
しがらみや利害関係にとらわれずに
その役割を果たせる・・
ということで海外では
重宝がられています。
取締役の半数以上を社外取締役が占める
ことも珍しくありません。
日本でも、改正会社法の成立により、
上場企業を中心に社外取締役の設置が
増加傾向にあります。
ところが問題は・・
天下りの社外取締役のことです。
各省庁関係者が社外取締役として
様々な企業にも天下りしています。
そして何をやっているか・・と言えば
何もやっていません。
たまに会議に出席してお金を
もらっているだけです。
取締役の報酬ですから
けっして少ない額ではありません。
何千マン・・という金額です。
仕事は・・なにもないのにですよ
たまに講演なんかやったりしますが
当たり障りのない話です・・
車での送り迎えもあり、大臣扱いです。
月に1・2度・・半日ほどの出社です。
なのに月給がでる・・そして年収は
取締役レベルです。
こんな美味しい話がありますか?
企業側からしても、部外者に余計な口を
はさまれるよりは
ただ黙って出席してくれるだけでいいのです。
2015年から金融庁と東京証券取引所が
取りまとめた
コーポレートガバナンスコードが適用され、
上場企業では社外取締役を2名以上、
必ず置くことがぎむづけられたのです。
2021年の改正会社法では・・
上場企業に対して、
社外取締役の選任・・が義務付けられる
ことになりました。
バブル経済が崩壊する前までは、
融資関係にある銀行が
企業経営に大きな影響を与えていました。
しかし、規制緩和や資金調達手段の
多様化に伴い、
株主の影響力が強くなってきます。
そこで、コーポレートガバナンス・・
つまり企業が法令を守り
不正行為を行わないよう監視するため・・
社外取締役が設置されるように
なっていったのです。
いわば社外取締役の歴史は、
コーポレートガバナンスの歴史である・・
とも言えます。
しかし・・天下りの取締役なんて
本当に無駄ですよ。
何の生産性もないのに
年間✕2名=数千万の報酬って・・
無駄じゃないですか・・
天下り先を確保するために
様々な規則を作ってしまう・・
それに賛成する政治家って・・
ですから・・株主の方がこの件をもっと
追求しない限り
この無駄遣いは無くならないようです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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