桑原通夫です。
ユニクロの柳井会長が
イギリスBBCのインタビューで,
ユニクロの製品には
中国・新疆ウイグル自治区の綿花は
使用していない・・
と口をすべらした。
するとSNSが炎上・・中国国内で
不買運動が広がった、と言うことです。
なぜ今、柳井会長は口を滑らしたのか・・
↓
中国・新疆ウイグル自治区は、
良質な綿の産地として知られています・・
↓
しかし、その生産過程では
新疆ウイグル自治区の
少数民族ウイグル族に対する
人権侵害が行われている・・
↓
ということをアメリカの
シンクタンクが発表。
↓
それによって・・
2020年から2021年にかけて、
アメリカ、イギリス、カナダ、EUが
対中制裁を発動しました。
ファーストリテイリングも、
新疆ウイグル自治区産の綿(新疆)
を使用した製品を生産していた。
↓
しかし、明確な態度を取らなかったことから、
国際的な非難を浴びることになった。
↓
という経緯があります。
↓
そして2021年1月には、
アメリカがユニクロの男性用シャツの
輸入を差し止めました。
↓
7月にはフランス検察当局が捜査を
開始しました。
このような海外の圧力を受け、
日本国内においても、
新疆綿の使用に対する批判は
高まっていた・・
という流れがありました。
そこで柳井氏は・・
2021年10月の決算発表会見で、
「人権侵害を絶対に容認しない」と
宣言しています。
中国市場は年間、5000億ほどの
売り上げがあります。
そこで不買運動が続けば、ユニクロには
大きな痛手になります。
しかし、ユニクロ市場は今や
中国市場に限らず
欧州でも売上を伸ばしています。
欧州の消費者は購買力が高く
1店舗あたりの売り上げは
36億円・・ということで
これは日本の1店舗あたり11億円
に対して、3倍以上になります。
中国では炎上・・ですが
日本のSNS上では、
柳井氏の発言を評価する声も多く
逆に中国を非難しています。
欧州ユニクロがこのまま
順調に成長して行けば、
中国市場が冷えたとしても
持ちこたえられそうです。
ユニクロは、人権や環境保護・・
そしてサプライチェーン改革を推進する
という表明もしています。
これまで、柳井氏は政治的な発言を行う
ことは、慎重に避けて来ましたが
つい・・BBCのインタビューで本音を・・
口を滑らしてしまった・・
ということのようです。
強制労働が疑われる新疆ウイグル自治区の
綿を使用しない・・
というユニクロの判断は、間違いでは
無いと思います。
中国で不買運動が長引くようだったら
思い切って、中国に見切りをつけて
工場も、店舗も引き払いましょう・・
従業員のことを考えたら、簡単では
無いと思いますが・・
その分欧州に力を注いだほうが
良さそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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