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2020年07月16日

【水分保持】加齢とともに減少するヒアルロン酸

体のいたるところに存在するヒアルロン酸


 食品メーカーにて研究開発業務に従事するとヒアルロン酸を使用する機会もあり、ヒアルロン酸の水分保持能力に驚かされます。





 ヒアルロン酸は、体のいたるところに存在しています。濃度は、部位によって異なり、特に濃度が高いのは、関節液や目の硝子体、皮膚などです。





 眼球の水晶体の後方にある硝子体は、透明なゼリー状の組織で、ヒアルロン酸が多く含まれ、眼球を丸く保つ役割を担っています。





 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層に分けられ、表皮の下の真皮は、表皮の約10倍の厚みがあり、ヒアルロン酸が多く含まれることで、肌の乾燥を防ぐ役割を担っています。





 関節内の関節液には、ヒアルロン酸が多く含まれ、関節の動きをよくする役割も担っています。





 このようにヒアルロン酸は、細胞と細胞の間に存在して水分を蓄え、細胞どうしをつなぎ、クッションとしての役割を果たすことで、細胞を守ります。赤ちゃんの肌がみずみずしいのは、たくさんのヒアルロン酸があることで、保湿性と弾力が保たれているからです。





 体の中のヒアルロン酸濃度は、加齢とともに減少します。体内のヒアルロン酸は30代から急に減り始め、40代では赤ちゃんの頃と比べて 50%まで減少し、60代になると25%まで減るといわれています。 このように加齢によるヒアルロン酸の減少は、肌のみずみずしさやハリを低下させ、乾燥肌やシワ、シミの原因になってしまいます。



jonathan-borba-CgWTqYxHEkg-unsplash.jpg


ヒアルロン酸の性質と補う方法

 ヒアルロン酸は主に鶏のトサカからの抽出法と微生物による発酵法の二つの方法で生産されます。
ヒアルロン酸の特徴


・ ヒアルロン酸は、生体内のあらゆる臓器や結合組織に存在





・生体内での代謝は非常に速く、1日前後で半量に





・ヒアルロン酸の分子量が大きくなると、水溶液の粘度は上昇





・水分保持能力は、1gあたり最大6リットル





・pHによって粘度が変化



ヒアルロン酸の機能


・細胞間隙での水分保持機能





・関節液に存在し、関節軟骨同士の摩擦抵抗を少なくする潤滑機能




 ヒアルロン酸は、水分を貯える力により、潤いの保持、関節の潤滑機能が認められます。経口摂取したヒアルロン酸は、腸内細菌によって低分子化され大腸から吸収され、その後血中や皮膚へと移行します。皮膚内でヒアルロン酸は、コラーゲンの分解を抑制するだけでなく、線維芽細胞(せんいがさいぼう)、つまり結合組織を構成する細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分を作り出します。





 そのため、ヒアルロン酸を含有する健康食品を活用することで、大腸から吸収され、コラーゲンの分解抑制と結合組織を構成する細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分を作り出す効果が期待されます。





 もちろん、ヒアルロン酸は、医薬品や化粧品、食品の原材料として使用され、安全性が確認されています。



coline-hasle-YCnycuWG7XY-unsplash.jpg


まとめ


 ヒアルロン酸は、体のいたるところに存在しています。濃度は、部位によって異なり、特に濃度が高いのは、関節液や目の硝子体、皮膚などです。





 ヒアルロン酸は、水分を貯える力により、潤いの保持、関節の潤滑機能が認められます。経口摂取したヒアルロン酸は、腸内細菌によって低分子化され大腸から吸収され、その後血中や皮膚へと移行します。皮膚内でヒアルロン酸は、コラーゲンの分解を抑制するだけでなく、線維芽細胞(せんいがさいぼう)、つまり結合組織を構成する細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分を作り出します。





 ヒアルロン酸を含有する健康食品を活用することで、大腸から吸収され、コラーゲンの分解抑制と結合組織を構成する細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分を作り出す効果が期待されます。  





 肌の乾燥や関節の動きが気になる場合は、ヒアルロン酸を含有する健康食品を手に取ってみてはいかがでしょうか。



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