2021年06月16日
【死と生の意味】大切な人との別れ
大切な長く病気を患った末のものでも、天命を全うしても、受ける衝撃に変わりはありません。これは、死によってもたらされる永遠の別れに対しての準備ができないからです。
あまりにショックな出来事に遭遇すると、現実をありのままに受け受け入れることは容易ではありません。そのため、最初に否定することはごく自然なことです。現実を信じようとせず否定することは、現実と気持ちの間の緩衝作用であり、人生で最大の出来事から自分を守ってくれます。否定することは、自分を守るために無意識に行われることで、愛する人を失うという耐え難い出来事に遭遇したときに必要とされる働きです。緩衝作用がなければ、悲しみに押しつぶされてしまいます。
死別のつらさは、全ての人に訪れます。別れがつらいのは、愛があるからです。ところが、頭では理解できても、実際に自分の身に降りかかってくれば、とても冷静ではいられません。死を受け入れなければ、死別のつらさから一旦逃れることができます。一旦逃れているこの時期に、受け入れるための準備をすることになります時が過ぎるとともに、だんだんと落ち着きを取り戻していきます。死を受け入れるためには、時間を要します。悲しみはすぐに消えるものではありません。焦る必要はありません。
死別を受け入れると同時に、気持ちが整理され、亡くなった人と新たなつながりをつくるきっかけにもなります。愛する人の思い出は、決して忘れずに心の中に存在しています。つまり、愛する人の思い出は、きちんと心に刻まれており、自分の中で生き続けています。愛する人が自分の中で生き続けていることほど、心強いことはないです。
愛する人の死を悲しんでいる自分自身ですら、いつかは必ず死にます。死があるからこそ、どう生きるのかが問われます。家族を愛すること、世の中を良くすること、命を全うすることなど答えは人によってそれぞれ違います。もちろん正解はありません。自分にとっての答えを見つけることです。
残された自分自身も、いつか死ぬ時ときが必ず来ます。だからこそ、精一杯生きていきたいものです。先立った人は、それを教えてくれています。
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10798354
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。