2021年06月15日
【糖とたんぱく質の複合体】プロテオグリカン
プロテオグリカン(Proteoglycan)は、特殊な構造をもつ糖とたんぱく質の複合体で、複合糖質の1種です。
プロテオグリカンには、多数のグリコサミノグリカンと呼ばれる糖が含まれています。この糖は水となじみやすいため、スポンジのように多量の水を保持することができます。プロテオグリカンに含まれるたんぱく質は、分子の中にヒアルロン酸結合をもっているため、保水力を持つほか、衝撃を吸収する機能を有しています。肌に弾力を与えるほか、関節の軟骨で衝撃を吸収する役割を果たします。
プロテオグリカンには、美肌効果が期待できるEGF(上皮細胞増殖成長因子)に似た作用があります。EGFとは、細胞の成長や増殖を促してくれる因子のことです。EGFは、年齢とともに減少するため、細胞の再生機能が低下してしまいます。また、プロテオグリカンには、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促す作用があり、ヒアルロン酸に匹敵するほどの保水効果があることが、明らかになっています。さらにプロテオグリカンには、変形性関節症の症状を緩和する効果があります。プロテオグリカンは、軟骨の構成成分の1種で、高い保水力から軟骨が持つ曲げ伸ばしや衝撃を吸収するクッション機能といった重要な働きを果たしています。
プロテオグリカンを多く含む食品としては、魚の軟骨、牛の軟骨、鶏の軟骨などがあげられます。
タグ:プロテオグリカン,
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