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2021年05月11日

【体の主要な構成成分】たんぱく質


 人は、食品から摂取した栄養素を生命維持や活動エネルギーなどに使用しています。食品に含まれている糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのうち、主に体をつくる原材料となるのはたんぱく質です。 たんぱく質は肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれている栄養素です





 体の半分以上を占める水分を除くと、たんぱく質と脂質の割合が高くなります。たんぱく質は、体の中のあらゆる場所に存在しています。筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの主要成分として存在するほか、体の機能を調整する酵素、ホルモン、抗体などの原材料でもあります。たんぱく質は、体の中のさまざまな機能を担っており、人の体に欠かせない栄養素のひとつです。





 たんぱく質は、糖質や脂質とともにエネルギーとなる栄養素のひとつです。たんぱく質1gあたり4kcalのエネルギーとなります。糖質が不足することでエネルギー源が足りなくなると、体内のたんぱく質や脂肪がエネルギー源となります。





 たんぱく質は、アミノ酸が多数つながって構成されている高分子化合物です。たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類だけです。人だけでなく細菌やウイルスも含め、さまざまなたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されています。





 20種類のアミノ酸のうち11種類は、体内で合成できます。そのため、非必須アミノ酸と呼ばれています。残りの9種類は、必須アミノ酸と呼ばれ、体内では合成できないため、食品から摂取する必要があります。





 2〜50個未満のアミノ酸が結合したものをペプチドと言います。20種類のアミノ酸で構成されるたんぱく質は、50以上のアミノ酸の集合体となり、体内の酵素などで分解されアミノ酸あるいはペプチドとして吸収されます。





 吸収されたアミノ酸は肝臓へ運ばれ、肝臓でたんぱく質の原材料となります。また、血液によって各組織へ運ばれ、筋肉、内臓、骨などの原材料となったり、ホルモンや抗体などの構成成分として、体の中でさまざまな機能を果たします。





 体の中で不用となったたんぱく質は、分解されてアミノ酸となり、再利用されるほか、不要となれば肝臓で尿素に変わり、腎臓に送られて尿として排泄されます。



体の主要な構成成分となるたんぱく質


 人は、食品から摂取した栄養素を生命維持や活動エネルギーなどに使用しています。食品に含まれている糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのうち、主に体をつくる原材料となるのはたんぱく質です。しかし、食品に含まれているたんぱく質が、体の中でそのまま使われるわけではありません。





 たんぱく質は肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれている栄養素です。体をつくる原材料となるたんぱく質は、体を構成する成分として、どのくらいの割合を占めているのでしょうか。体重60kgの成人の体の組成としては、水分が62.6%、たんぱく質が16.4%、脂質が15.3%、ミネラルが5.7%、糖質が1%未満となります。





 体の半分以上を占める水分を除くと、たんぱく質と脂質の割合が高くなります。食事から摂取する栄養素の中では、糖質の割合が多くなりますが、体の組成では糖質は1%未満とわずかです。これは、糖質がエネルギー源として使用され、過剰な糖質は脂肪として蓄えられるためです。





 たんぱく質は、体の中のあらゆる場所に存在しています。筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの主要成分として存在するほか、体の機能を調整する酵素、ホルモン、抗体などの原材料でもあります。





 たんぱく質は、体の中のさまざまな機能を担っており、人の体に欠かせない栄養素のひとつです。



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エネルギー源にもなるたんぱく質


 たんぱく質は、糖質や脂質とともにエネルギーとなる栄養素のひとつです。たんぱく質1gあたり4kcalのエネルギーとなります。エネルギーとなる栄養素のうち、糖質が優先的にエネルギー源として使われますが、糖質が不足することでエネルギー源が足りなくなると、体内のたんぱく質や脂肪がエネルギー源となります。





 食事から摂取するエネルギーとなる栄養素は、バランスが大切です。30歳の男女において、摂取エネルギーの比率を糖質50〜65%、脂質20〜30%、たんぱく質13〜20%とすると、これらの栄養素の摂取不足を防ぐことができると言われています。





 しかしながら、必要な栄養素には個人差があります。エネルギーとなる栄養素のバランスは、おおよその数値です。自身に必要なエネルギー量を確保した上で、そのほかの栄養素にも配慮しながら、エネルギーとなる栄養素の摂取エネルギー比率を調整するとよいとされています。



アミノ酸がつながってできているたんぱく質


 たんぱく質は、アミノ酸が多数つながって構成されている高分子化合物です。自然界にたくさんあるアミノ酸のうち、たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類だけです。人だけでなく細菌やウイルスも含め、さまざまなたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されています。反対に20種類のアミノ酸が、ひとつでも不足するとたんぱく質を合成することができません。





 20種類のアミノ酸のうち11種類は、体内で合成できます。そのため、非必須アミノ酸と呼ばれています。残りの9種類は、必須アミノ酸と呼ばれ、体内では合成できないため、食品から摂取する必要があります。必須アミノ酸は、偏った食生活でなければ、不足することはほとんどないといわれています。





 体内に存在するたんぱく質は、おおよそ10万種類といわれています。アミノ酸が立体的につながり、糖質、色素、金属などと結合することで、たんぱく質は固有の構造を形成しています。



分解されて吸収されるたんぱく質


 2〜50個未満のアミノ酸が結合したものをペプチドと言い、アミノ酸が2つ結合していればジペプチド、3つであればトリペプチドと呼ばれます。





 20種類のアミノ酸で構成されるたんぱく質は、50以上のアミノ酸の集合体で、50未満はペプチドと呼ばれます。この違いは、大きさだけでなく、分解されたときの吸収速度にも関係しています。





 アミノ酸は小さな分子であることから、そのまますぐに吸収されます。アミノ酸が数個から50未満結合したペプチドも、たんぱく質と比べると、はやく吸収されます。





 それでは、たんぱく質はどのように吸収されているのでしょうか。たんぱく質を食品から摂取した場合、まず胃で胃酸と酵素のペプシンにより大まかに分解されます。次に小腸で分泌される膵液の酵素でペプチドまで分解され、さらに小腸の粘膜中の酵素アミノペプチダーゼによって、アミノ酸にまで分解され、小腸の粘膜に吸収されます。





 こうして分解されたたんぱく質は、アミノ酸あるいはペプチドとして吸収され、体を構成し、ときにはエネルギーとなります。




たんぱく質を構成するアミノ酸


 口から入った食べ物は、食道から胃へ運ばれ、十二指腸から小腸、大腸を通り、不要なものは便として排泄されます。消化管を食べ物が通っていく過程で、分泌される消化液の影響を受け、吸収されやすい形となって体内に吸収されます。





 たんぱく質は、アミノ酸がつながった非常に大きな分子です。たんぱく質の状態では体内に吸収できないため、さまざまな消化酵素によって、アミノ酸とアミノ酸の間の結合が切断されます。そして、アミノ酸が数個つながったオリゴペプチドやアミノ酸単体にまで分解されます。





 オリゴペプチドやアミノ酸は、どちらも小腸で吸収されますが、オリゴペプチドは小腸の細胞内にある酵素によってさらに分解されます。





 吸収されたアミノ酸は、肝臓へ運ばれます。肝臓でアミノ酸は、たんぱく質の原材料となります。また、血液によって各組織へ運ばれ、筋肉、内臓、骨などの原材料となったり、ホルモンや抗体などの構成成分として、体の中でさまざまな機能を果たします。





 このように、食品から摂取したたんぱく質は、消化酵素によってペプチドやアミノ酸に分解されてから、体内に吸収されます。





 また、体中では、たんぱく質が合成されているだけではありません。体の中で不用となったたんぱく質は、分解されてアミノ酸となり、再利用されます。つまり、たんぱく質は合成と分解を繰り返して、体内で一定量に保たれています。 なお、分解されたたんぱく質は、アミノ酸として再利用されるほかに、不要となれば肝臓で尿素に変わり、腎臓に送られて尿として排泄されます。



良質なたんぱく質の指標「アミノ酸スコア」


 アミノ酸スコアは、食品に含まれている必須アミノ酸のバランスを評価する指標です。100に近いほど良質なたんぱく源とされます。牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳、卵、大豆などがアミノ酸スコア100の食品です。





 アミノ酸スコアは、よく木桶に例えられます。板が組み合わさった木桶は、一部の板が短いと、短い板の上部までしか水を溜めることができません。溜める水を合成するたんぱく質、木桶の9枚の板を必須アミノ酸と考えると、1つの必須アミノ酸が足りなければ、十分にたんぱく質を合成できません。





 不足している必須アミノ酸があったとしても、ほかの食品からアミノ酸を補うことで、バランスを整えることができます。



まとめ


 人は、食品から摂取した栄養素を生命維持や活動エネルギーなどに使用しています。食品に含まれている糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのうち、主に体をつくる原材料となるのはたんぱく質です。 たんぱく質は肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれている栄養素です





 体の半分以上を占める水分を除くと、たんぱく質と脂質の割合が高くなります。たんぱく質は、体の中のあらゆる場所に存在しています。筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの主要成分として存在するほか、体の機能を調整する酵素、ホルモン、抗体などの原材料でもあります。たんぱく質は、体の中のさまざまな機能を担っており、人の体に欠かせない栄養素のひとつです。





 たんぱく質は、糖質や脂質とともにエネルギーとなる栄養素のひとつです。たんぱく質1gあたり4kcalのエネルギーとなります。糖質が不足することでエネルギー源が足りなくなると、体内のたんぱく質や脂肪がエネルギー源となります。





 たんぱく質は、アミノ酸が多数つながって構成されている高分子化合物です。たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類だけです。人だけでなく細菌やウイルスも含め、さまざまなたんぱく質は20種類のアミノ酸で構成されています。





 20種類のアミノ酸のうち11種類は、体内で合成できます。そのため、非必須アミノ酸と呼ばれています。残りの9種類は、必須アミノ酸と呼ばれ、体内では合成できないため、食品から摂取する必要があります。





 2〜50個未満のアミノ酸が結合したものをペプチドと言います。20種類のアミノ酸で構成されるたんぱく質は、50以上のアミノ酸の集合体となり、体内の酵素などで分解されアミノ酸あるいはペプチドとして吸収されます。





 吸収されたアミノ酸は肝臓へ運ばれ、肝臓でたんぱく質の原材料となります。また、血液によって各組織へ運ばれ、筋肉、内臓、骨などの原材料となったり、ホルモンや抗体などの構成成分として、体の中でさまざまな機能を果たします。





 体の中で不用となったたんぱく質は、分解されてアミノ酸となり、再利用されるほか、不要となれば肝臓で尿素に変わり、腎臓に送られて尿として排泄されます。



posted by Kaoru at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品の成分
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